北九州市八幡東区に存在する「むろぞの(室園)」には、背筋が凍るような心霊体験談が囁かれているという。今回は、むろぞの(室園)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
むろぞの(室園)とは?
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「むろぞの(室園)」は、河内貯水池の奥地に位置する謎めいた廃墟である。
周囲には数多くの廃屋が点在し、「廃墟の宝庫」として知られる一帯にひっそりと佇んでいる。
この建物は2000年から2007年の間に廃業した旅館か料理店の跡とされているが、正確な記録はなく、その正体は今も霧の中に包まれている。
入口付近には、埃にまみれた白いワゴン車が放置されており、不気味な目印となっている。
その近くには、昔ながらの日本家屋が朽ち果てながらも形をとどめており、かつてこの建物がオーナー家族の住居であった可能性もある。
噂によれば、この家には祖父母、夫婦、そして幼い子どもの5人家族が暮らしていたが、ある日突然、父親が家族全員を殺害し、自らも命を絶ったという。
一家心中という恐ろしい結末が囁かれているものの、廃墟によくある都市伝説の域を出ていない。
むろぞの(室園)の心霊現象
むろぞの(室園)の心霊現象は、
- 緑色をした老婆の霊が現れる
- 建物内でラップ音のような不可解な音が響く
- 怪奇音が記録される
である。以下、これらの怪異について記述する。
とある地元の若者が、肝試しとしてこの廃墟を訪れた際、玄関先に佇む老婆の姿を目撃したという。
その老婆は緑がかった肌をしており、生気のない目でじっとこちらを見つめていたという。
声をかける勇気も出ず、逃げるようにその場を立ち去ったというが、後に振り返った時、そこにはもう誰の姿もなかったという。
また、あるユーチューバーが撮影した映像では、撮影中に突然「バンッ」と建物全体に響くような大きな物音が記録されていた。
周囲には誰もいないはずだった。
動画には、その直後にカメラが激しく揺れ、撮影者が怯えたように後退する様子も映っており、視聴者の間でも「あれは何かがいた」との声が相次いだ。
そして、何よりも不可解なのは、建物の内部に入った者の中に「頭痛が止まらなくなった」「帰宅後に金縛りにあった」といった体調不良を訴える者が後を絶たないことである。
この場所には、何か目に見えぬ“存在”が居座っているかのようである。
むろぞの(室園)の心霊体験談
ある若者は、深夜、数人の友人とともにむろぞのを訪れた。
廃屋の前に差し掛かった瞬間、玄関の奥から微かに笑う声のようなものが聞こえたという。
誰も声を発しておらず、確認のため中に入ろうとした瞬間、突然ワゴン車のドアが「ギィィ……」とひとりでに開いた。
パニックに陥った一行はその場から逃げ出したが、後日そのうちのひとりが高熱にうなされ、何度もうわごとのように「おばあさんがこっちを見てる」と繰り返したという。
その人物は今も心療内科に通っているとのことである。
むろぞの(室園)の心霊考察
むろぞの(室園)における心霊現象は、単なる噂や若者の肝試しでは説明のつかないリアリティを帯びている。
緑色の老婆という特異な霊体の出現、建物全体を震わせるようなラップ音、動画に残された異音――いずれも偶然とは思えない一致を見せている。
もし、この場所が本当に一家心中の現場だったとするならば、その念は相当なものである。あるいは、何か別の、より深い怨念がこの地に根を張っているのかもしれない。
いずれにせよ、「むろぞの」は容易に近づくべき場所ではない。
足を踏み入れた者が、無事に帰れる保証は、どこにもないのである。
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