佐渡島の奥深くにそびえる中山旧道、その頂上には古き時代の面影を刻む――キリシタン塚。その静かなる墓場では、不可解な心霊現象が報告されている。今回は、キリシタン塚のウワサの心霊話を紹介する。
キリシタン塚とは?
古くから存在する中山旧道(中山街道)は、旧佐和田町の沢根と相川を結ぶ道路。
この道は、寛永五年(1628年)ごろに作られたと云われている。
道の頂上には茶屋があり、役人や無宿者、そして処刑される罪人など、さまざまな人々がこの道を通りました。道沿いには刑場もあり、罪人たちが最期を迎える場所としても使われた。
明治十八年(1885年)に新しい道ができたことで、中山旧道は廃道となった。
しかし、その峠にはキリシタンの歴史を伝えるキリシタン塚がある。
1637年の島原の乱の後、キリスト教徒に対する取り締まりが厳しくなり、中山峠はキリシタンの処刑場となった。
百余名の信者がここで殉教したと伝えられ、峠の周囲には三箇所の塚があり、かつては百人塚と呼ばれていた。
明治時代に入ると、伝道師がこの土地を買い取り、現在はカトリック教会の墓地として使われている。
金の道、キリシタン塚に👟
— 佐渡汽船株式会社【公式】 (@sadokisen_0203) June 23, 2019
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切支丹お島の物語
江戸時代にはキリスト教が禁止されていた。
その時代、相川には美しいキリスト教信者のお島という女性が住んでいた。
彼女は捕らえられ、死罪を宣告された。
ある晩、奉行所の役人である渡辺藤左衛門がお島の牢を訪れ、自分も隠れキリスト教徒であることを打ち明け、逃げるよう勧めた。
しかし、お島は死を覚悟し、逃げることを拒む。
翌日の夕方、中山峠で処刑されたのである。
しかし、その夜半、死んだはずのお島が奉行所に旅姿で現れた。
彼女は数日前に父が危篤との知らせを聞き、実家に帰ったところ、父は元気だった。
そして「刑場で処刑されたと聞いた」と語る。
奉行所の役人たちは驚き、中山峠の刑場に行くと、十字架の上で血を流して死んでいるのは、お島の家で飼われている大きな白猫だった。
奉行は混乱したが、渡辺藤左衛門が処理することを願い出た。
彼はすぐに白猫の死骸を埋め、「切支丹お島の墓」と書かれた墓標を立て、役所に報告。
奉行はお島を呼び出し、「切支丹お島の名をかたった不届きの女だ。罰として相川を所ばらいし、羽茂へ流罪とする」と言い渡した。
その後、お島は親元で隠れキリスト教徒として信仰の生涯を送ったと伝えられている。
そのため、お島の墓は中山峠の「殉教者お島の墓」と羽茂大蓮寺の「隠れキリスト教徒お島の墓」の2つがあるそうだ。
キリシタン塚の心霊現象
キリシタン塚の心霊現象は、
- 体調不良になる
- 赤ん坊の泣き声が聞こえる
- 大勢の話し声が聞こえる
- キリスト像から血が流れる
- 悪戯をすると祟りに遭う
- 処刑された信者の霊が行列で歩いている
である。この場所では、キリスト教徒が迫害を受け処刑されたとされる霊が現れると云われている。
地元のウワサによると、キリシタン塚に近づくと気分が悪くなったり、赤ん坊の泣き声が聞こえたり、キリスト像から血の涙が流れるといった不思議な話が広まっている。
また、キリスト像にいたずらをすると呪われるとも云われている。
ある肝試しの若者がキリスト像を足蹴にしたところ、帰りに事故を起こし、蹴った方の足に大量のガラスが刺さっていたという。
一方で、この場所は佐渡の宝の一つに選ばれており、美しい景色が広がっている。
供養の気持ちで訪れるのであれば、決して危険な場所ではないらしい。
しかし、キリスト教徒の霊を侮辱するために近づく者には、どんな災いが待ち受けているか分からないのである。
このトンネルの上がキリシタン塚。江戸時代の処刑場。トンネルの向こう側が火葬場。心霊番組でも取り上げられた佐渡有数の心霊スポット。暗闇の中に浮かぶ電話ボックスが本当に不気味。 pic.twitter.com/RL0ZXUMAJR
— 亀太郎@No1912 (@tm2kawa) July 30, 2021
霧に包まれた佐渡島の謎 キリシタンの影
夏の日差しに照らされた海辺で、古き友人たちと再会し、かつての青春の記憶を掻き立てるような冒険が待っていた。
学生時代に潜り込んだ海の深淵を再び訪れることになったのは、かつての潜水仲間であるAさんの招きだった。
彼は新潟の佐渡島に、透き通るようなクリアな海と、豊かな海の生物たちが息づく美しい場所があると語っていた。
覚悟を決め、私たちはAさんの大型車に乗り込み、佐渡島への冒険へと出発した。高速道路を飛ばし、フェリーに揺られながら、青い海と風景の美しさに胸が高鳴った。
佐渡島に到着すると、自然に囲まれた静かな島の空気が私たちを包み込んだ。
海の幸に舌鼓を打ちつつ、心地よい風を感じながら、私たちは海へと向かった。
美しい海底に魅了されながら潜っていく中、我々は幾度となく驚き、感動した。
大きなコブダイの姿や、色鮮やかな魚たちとの出会いは、心に残る思い出となった。
潜った翌日、Aさんは「佐渡島の島を巡るドライブをしよう」と提案し、私たちは同意した。
車で島の奥深くへと進む中、いつしか視界が霞むようになり、どんよりとした雲が空を覆い尽くした。
突如として訪れた異変に、私たちは戸惑い、不気味な雰囲気に包まれた。
そして、20代の女性のHさんが寒気を感じ始め、震え出した。
Aさんは事故を避けるため、車を停め、私たちは車外へと出た。
不安と興奮が交錯する中、私たちは不気味な場所に足を踏み入れた。
その先に広がる光景に、私たちは驚愕した。
そこには「キリシタン塚」という看板が立ち、十字架に貼り付けられた白い石像が目に飛び込んできた。
異世界のような光景に、私たちは身を引き締め、再び車に戻ることを決意した。
しかし、その場所がキリシタンの処刑場であることを知り、私たちは恐怖に震えた。
車に戻り、霧が晴れるまでしばらくの間、言葉を交わさずに過ごした。
その後、我々は無事に宿に戻り、安堵の息をつく。
その日の出来事は、私たちにとって、ある種の試練とも言えるものだった。
そして、後日、私たちはあの場所で感じた不気味な存在について語り合い、それが実際にキリシタンの霊なのではないかという恐ろしい疑念が私たちの心を襲ったのである。
キリシタン塚の場所・アクセス・地図
キリシタン塚の住所 | 日本、〒952-1582 新潟県佐渡市 |
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交通アクセス | 新潟市から新潟 – 両津 経由で3時間41分(このルートにはフェリーによる移動が含まれています) |
最寄りのバス停 | 相川中学校前(徒歩19分)県道31号 経由 |
最寄り駅 | 新潟駅(新潟港から佐渡島行きのフェリーに乗る) |
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