柏崎トルコ文化村は、新潟県柏崎市にかつて存在したテーマパークで、その華やかな歴史と共に暗い過去も抱えている。心霊スポットとしても有名になり、特に夜間には霊たちが集まる恐怖の場所とされているという。今回は、柏崎トルコ文化村のウワサの心霊話を紹介する。
柏崎トルコ文化村とは?
柏崎トルコ文化村は、新潟県柏崎市にあるテーマパーク。
平成8年(1996年)7月27日に、新潟中央銀行頭取・大森龍太郎の主導で開業され、新潟ロシア村、富士ガリバー王国と並ぶ三大融資プロジェクトの一つだった。
約4万9千平方メートルの敷地に45億円をかけて、イスタンブールの街並みを再現した「グランドバザール」、ベリーダンスや料理が楽しめる「洞窟ショーホール」、トルコ石を展示する「宝石の間」、トルコ料理店「青のレストラン」、文化遺産を紹介する「緑の美術館」、動物と触れ合える「ふれあいの森」などが設けられた。
特にトルコの建国の父、ケマル・アタテュルクの銅像(高さ5m)がトルコから寄贈され、設置された。
平成11年(1999年)7月24日には、東側に第二テーマパークがオープンした。
ここには、モスクを模した工芸品体験工房「センタードーム」、レストラン「イズミール」、フラワーガーデン、円柱の並ぶ「遺跡の広場」、半円形の「円形劇場」、子供向けの「ちびっこ広場」などがあった。
しかし、入園料の引き上げや新潟中央銀行の破綻により、2001年12月には全従業員が解雇され、休業を余儀なくされた。
その後、平成14年(2002年)7月に柏崎市が買い取り、地元観光業者による新会社に無償で貸し出して再開されたが、2004年10月の中越地震による風評被害もあり、平成16年(2004年)11月に再び閉鎖された。
アトラクション類は平成24年(2012年)頃までに撤去された。
結婚式場「グランコート・ル・プリエ」は平成19年(2007年)に開業したが、同年7月の中越沖地震により休業に追い込まれた。
また、倒壊の恐れがあったアタテュルク像は、批判を受けて最終的に和歌山県串本町に移設された。
その後、結婚式場は営業を再開したが、少なくとも平成28年(2016年)頃までには閉業。
平成27年(2015年)には駐車場跡に廃材を不法投棄したとして解体業者ら5人が逮捕されている。
現在は、モスクを模した建物、円形劇場、ギリシャ風の円柱回廊などの建物が残っている。
現在、機械警備が導入され、管理されている。
1996年に開業した柏崎トルコ文化村。1999年にモスク風の体験工房などのテーマパーク部分が開設。しかしメーンバンクの破綻などもあり2001年に閉業しました。
— 廃墟検索地図 Haiken (@haikyo_info) June 23, 2023
柏崎市が無料公園として開放するも、2004年に閉鎖。2007年に一部が結婚式場に転用されましたが、地震被害などで同年中に休業しています。 pic.twitter.com/sYW0kDaNmF
柏崎トルコ文化村の心霊現象
柏崎トルコ文化村の心霊現象は、
- 霊たちが集うたまり場と化している
である。今では一部が結婚式場の敷地となっているこの場所には、かつての栄光が色濃く残る。
そして、そこには暗い歴史も眠っている。
建国の父の像が寄贈されていたが、廃墟と化した後、その像は無惨にも倒され放置された。
これを知ったトルコの住民たちは激怒し、地元の感情が大きく揺さぶられたのである。
廃墟となってから、この場所は心霊スポットとして名が挙がることがある。
夜になると、不気味な雰囲気が漂い、霊たちが集うたまり場と化しているという話だ。
一部の者はここを恐れ、その恐怖が広がっているという。
何かしらの気配を感じた者たちは、この場所から遠ざかることを避けられない。
まるで、霊たちが彼らを見張っているかのように…。
柏崎トルコ文化村の怨念 霊たちが集う廃墟での恐怖体験
ある夏の夜、玲奈と慎一は柏崎トルコ文化村の取材を決行した。
地元の友人である沙織から、この場所には霊たちが集うたまり場となっているという話を聞き、興味をそそられたのである。
玲奈「慎一、ここが例の柏崎トルコ文化村よ。あのアタテュルク像が無惨に倒されてからというもの、霊のたまり場になったって聞いたわ。」
慎一「本当にいるのかな、霊って。カメラに何か映ったらいいな。」
二人は、崩れかけたモスクを模した建物や円形劇場、円柱回廊を巡った。
周囲には不気味な静けさが漂い、月明かりだけが二人の足元を照らしていた。
突然、玲奈が立ち止まる。
玲奈「感じる…ここ、何かがいる。」
慎一「やめろよ、冗談は。そういうこと言うと本当に出るぞ。」
その時、突然の冷たい風が二人を包み込んだ。
そして遠くから微かな声が聞こえてきたのである。
声がだんだんと近づいてきた。
玲奈「慎一、聞こえる?何か言ってる。」
慎一「まさか…誰かいるのか?」
二人が声のする方向に向かうと、そこには一人の老女が立っていた。
彼女はまるで二人を待っていたかのように、静かに微笑んでいたのである。
老女「あなたたち、この場所に足を踏み入れてはいけません。ここは、霊たちが集う場所です。」
玲奈「あなたは…誰?」
老女「私はこの土地の守り手です。この場所が廃墟となってから、多くの霊がここに集まるようになりました。彼らは、倒された像と共に怒りと悲しみを抱いているのです。」
玲奈と慎一は、老女の言葉に凍りついた。
霊たちが集まるこの場所からは、逃れることができない運命にあるようだった。
老女「あなたたちがここに来たのは偶然ではありません。霊たちは、あなたたちに何かを伝えたがっているのです。」
その言葉と共に、玲奈の背後で何かが動く。
振り返ると、薄暗い中に無数の影が見えた。
彼らは、まるで玲奈たちを見張っているかのように静かに立っていたのだ。
慎一「玲奈、ここを離れよう…」
玲奈「でも、何かを感じる。彼らは、何かを伝えたがっている。」
二人は恐怖と好奇心に駆られながら、老女の後についていった。
霊たちが集うたまり場で、彼らは一体何を伝えようとしているのか。
そして、この場所に秘められた暗い歴史は、何を意味するのか。
夜が深まるにつれ、霊たちの声は次第に鮮明になり、玲奈と慎一の心に深い恐怖と不安を刻み込んでいくのだった。
柏崎トルコ文化村の場所・アクセス・地図
柏崎トルコ文化村の住所 | 日本、〒945-0855 新潟県柏崎市鯨波甲749 |
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交通アクセス | 新潟市から北陸自動車道 経由で1時間15分 |
最寄りのバス停 | 南町(徒歩1時間23分)県道369号 経由 |
最寄り駅 | 鯨波駅(徒歩25分)国道8号 経由 |
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