滋賀県長浜市高月町にある西野水道(西野放水路)は、江戸時代に手掘りで造られた歴史的な放水路である。この場所には「白い影の女性」や「足音の怪異」、さらには「頭痛やめまいを引き起こす謎の力」といった心霊現象が報告されており、訪れた者が奇妙な体験をすることも少なくない。今回は、西野水道(西野放水路)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
西野水道(西野放水路)とは?
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西野水道(西野放水路)は、滋賀県長浜市高月町西野に存在する歴史的な放水路である。
かつて余呉川は、大雨の度に氾濫し、流域の村々に甚大な被害をもたらしていた。
特に長浜市高月町西野周辺は浸水や飢饉に悩まされ、多くの住民が命を落としたという。
この悲劇を防ぐため、充満寺の僧・西野恵荘上人が立ち上がる。村人の説得を続けながら、1840年(天保11年)に放水路の掘削を開始。
岩盤に阻まれながらも、6年の歳月をかけて手掘りで全長220mの水路を完成させた。
しかし、その過酷な工事の中で事故が相次ぎ、命を落とした者も少なくなかったという。
昭和25年と昭和60年には新たな放水路が造られ、初代の放水路は役目を終えた。
しかし現在でも滋賀県指定文化財として見学可能であり、その暗闇と静寂が不気味な雰囲気を漂わせている。
西野水道(西野放水路)の心霊現象
西野水道(西野放水路)の心霊現象は、
- 女性の霊が現れる
- 誰もいないのに足音が聞こえる
- 頭痛やめまいを感じる
- 夜中にテントの周囲を歩く足音がする
である。以下、これらの怪異について記述する。
女性の霊が現れる
放水路の奥へと進んだ者の多くが、「薄暗がりの中に白い影を見た」と証言している。
その影は、こちらをじっと見つめているかのように佇み、やがてスッと消えていくという。
誰もいないのに足音が聞こえる
水路内に響く足音は、まるで誰かが後をついてくるかのように感じられる。
しかし、振り返ってもそこには誰もいない。
この現象は特に夜間に頻発し、足音が徐々に近づいてくることもあるという。
頭痛やめまいを感じる
水路の内部に入ると、突如として頭痛やめまいを覚える者が多い。
何かが首を締めつけるような感覚に襲われ、息苦しくなることもあるという。
これは、この地で命を落とした者の怨念が影響しているのではないかと噂されている。
夜中にテントの周囲を歩く足音がする
放水路近くでキャンプをしていた者が、夜中にテントの周囲を歩く足音を聞いたという。
外を確認しても誰の姿もなく、足音だけが暗闇の中に響いていたという。
西野水道(西野放水路)の心霊体験談
ある男性が、深夜に友人とともに西野水道を訪れた。
懐中電灯の灯りを頼りに進んでいると、突然、女性のすすり泣くような声が聞こえてきた。
不安になりながらも進むと、今度は後方から足音が聞こえてくる。
慌てて振り返るが、誰もいない。
恐怖を感じた彼らは急いで出口へ向かった。
しかし、出口が見えた瞬間、今度は背後から冷たい風が吹き抜け、耳元で「帰らないで…」という囁きが聞こえたという。
西野水道(西野放水路)の心霊考察
西野水道では、水害で命を落とした人々の霊が今もなお彷徨っているのではないかと言われている。
放水路の建設中には多くの犠牲者が出たため、その怨念が今も残り、訪れる者に影響を与えているのかもしれない。
特に水のある場所は霊を引き寄せやすいと言われており、西野水道の暗闇と湿気がその現象を助長している可能性がある。
また、頭痛やめまいを感じるのは、単なる空気の悪さではなく、霊が「ここに近づくな」と警告を発しているのではないか。
西野水道を訪れる際は、決して軽い気持ちで足を踏み入れない方がいいかもしれない…。
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