野田隧道(旧野田隧道)のウワサの心霊話

別府市の静かな山間にひっそりと残る旧道に、強い霊が棲みついていると噂される場所がある。今回は、野田隧道(旧野田トンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


野田隧道(旧野田トンネル)とは?

野田隧道(旧野田隧道)の外観

野田隧道は、大分県別府市にかつて存在していた旧県道別府山香線に属するトンネルである。

現在の野田トンネルが建設されるまで、谷筋に位置する柴石温泉や血の池地獄へと通じる重要な道であった。

記録によれば、現在確認されている野田隧道の竣工年は1968年とされているが、それは改修された年の可能性が高く、実際には戦前から存在していたと見られている。

現在では廃道となっており、草木に覆われた旧道の奥に、まるで封印されるかのようにその坑門が眠っている。

この旧道はすでにチェーンで封鎖されており、かつての賑わいの面影は失われている。

だが、なぜか消えずに残るダブルトラックの跡や錆びたガードレールが、この道のかつての存在を無言で物語っている。


野田隧道(旧野田トンネル)の心霊現象

野田隧道(旧野田トンネル)の心霊現象は、

  • 女性の霊が現れる
  • 近づく者に強い圧迫感を与える
  • トンネル前で突如として大粒の雨が降る
  • 内部に入ろうとすると、激しい頭痛や吐き気を覚える

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず最も多く報告されているのが、女性の霊の出現である。

トンネルの入口付近や、道中のガードレール近くで、髪の長い女が立ち尽くしている姿が目撃されている。

彼女は何も語らず、ただこちらをじっと見つめてくるという。

また、トンネルに近づくにつれて、胸を押しつけられるような圧迫感に襲われるという報告も多い。

何か重く、粘着質な空気が体にまとわりつき、後ろから見られているような視線の感覚が止まらないのだ。

さらに奇妙なのは、急な天候の変化である。

ある探訪者は晴天の中この場所を訪れたが、トンネルの前に立った瞬間、大粒の雨が突然降り出したという。

しかも、なぜかその時、トンネルの中には足を踏み入れることができなかった。

入ろうとすると、強烈な頭痛と吐き気に襲われ、その場を離れざるを得なかったとのこと。

また、トンネル内は現在も貫通しているように見えるが、入り口には切り払われた竹がぎっしり詰め込まれており、中を覗き込むことすら容易ではない。

この封印のような状態そのものが、何かを閉じ込めているのではないかと思わせる。


野田隧道(旧野田トンネル)の心霊体験談

地元のある男性は、かつて夜中に旧道へ肝試しに訪れたという。

友人と二人でトンネル前までたどり着いたが、周囲に風がまったく吹いていないのに、自分たちの周りだけ木々がざわつき始めた。

まるで、誰かが木の上から覗いているような感覚に襲われ、身動きが取れなくなったそうである。

その直後、男性の足元から急に冷たい感触が這い上がってきて、声も出せずその場にへたり込んでしまった。

友人が慌てて彼を引きずって逃げ出し、ようやく旧道の入り口まで戻った時、2人とも異常なほどの汗をかいており、Tシャツがずぶ濡れになっていたという。

だが気温は低く、そんなはずはなかった。


野田隧道(旧野田トンネル)の心霊考察

この場所に関する公式な事故記録や事件の記録は残されていない。

しかし、明らかに「何か」がいるという報告は後を絶たない。

特に女性の霊の出現、激しい体調不良、天候の変化などの現象は、通常の心霊スポットに見られる単純な気配や物音ではなく、強い霊的干渉の可能性を感じさせる。

竹でふさがれた坑口、消えないダブルトラック、錆びたガードレール――こうした残骸が語るのは、単なる老朽化ではなく、「忘れ去られようとしている場所」への警告であるかもしれない。

中には、この地に封じられた霊が道を再び開かれぬようにしているのだと語る者もいる。

封鎖された空間に閉じ込められ、声なき叫びを今もなお発している存在。

それが、野田隧道(旧野田トンネル)なのかもしれない。


野田隧道(旧野田トンネル)の地図

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