青森県青森市にある「野木和公園」には、古くから不気味な噂が囁かれている。今回は、野木和公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
野木和公園とは?

野木和公園(のぎわこうえん)は、青森市の郊外に位置する自然豊かな都市公園である。
野木和湖という人造湖を中心に、こどもの国、水辺散策園、林間散策園、ふるさとの森など、五つのエリアに分かれて構成されている。
総面積は約33.9ヘクタールと広大で、春には約500本の桜が咲き誇る花見の名所でもある。
この野木和湖はもともと灌漑用に造られた溜池であったが、拡張されて現在の形となった。
ボートやバス釣りも盛んで、休日には市民の憩いの場として利用されている。
しかし、その整備された美しさの裏に、深い闇が潜んでいると言われている。
野木和公園の心霊現象
野木和公園で報告されている心霊現象は、
- 湖から女性の叫び声が聞こえる
- トイレで首を吊った霊が出る
- 公園内を歩くと、後ろから男の霊がついてくる
- 八十八箇所付近の道路で何かに引っ張られる感覚に襲われる
- 森の奥から銃声のような音が聞こえる
- 火の玉のような発光体が現れる
- 原因不明の体調不良に襲われる
- 馬の石像周辺で異様な空気を感じる
である。以下、これらの怪異について記述する。
野木和湖では、かつて入水自殺があったとされており、静かな湖面からは、夜になると時折「女の叫び声」が聞こえると噂されている。
その声は、風に紛れて聞き流せるものではなく、胸の奥に響くような怨嗟の響きであるという。
また、公園内の公衆トイレでは「首吊り自殺」があったという話もある。
特に夜間、トイレを使用しようとすると鏡に何かが映り込んだ、という体験談も多い。
さらに、人気の少ない園内を歩いていると、誰もいないはずの背後から「男の足音」がついてくる。
実際に体験者の中には、「走っても振り切れない」ような感覚を覚えた者もいるという。
八十八箇所付近は特に危険視されており、元々そこにあった霊場の影響か、車で通過するだけでも「何かに引っ張られる感覚」があるとされる。
現に、この周辺では交通事故が頻発しており、「野木和公園よりも八十八箇所の方が危ない」という者もいる。
森の奥からは「銃声のような音」が鳴ることもあり、ただの猟銃かと思いきや、周囲に人影はなく、異様な静けさの中に響くその音に、得体の知れない恐怖を覚えるという。
さらには「火の玉のような発光体」や、「突然のめまいや体調不良」に襲われたという報告も後を絶たない。
馬の石像は兵役で徴収された馬の霊を慰めるためのものであるが、その像の前に立つと「空気が変わる」と言われている。
夏でもひんやりとし、背中に何かが張り付いたような感覚を覚える者もいる。
野木和公園の心霊体験談
実際にこの場所を訪れた人物の証言によると、夜にジョギングで公園内に足を踏み入れた際、奥に進むにつれて「闇の質が変わった」と感じたという。
まるで空間そのものがねじれ、何かに包まれるような感覚に襲われたため、急いで引き返した。
しかし、引き返す途中でも足音が後ろから聞こえ続け、「確実に誰かがついてきている」という確信があったという。
振り返っても誰もおらず、走っても音は止まらなかった。彼は「もう二度と夜には行かない」と語った。
また、別の体験者は休日の昼間に訪れた際、異様な無人感と静けさに違和感を覚えたという。
晴れた日曜にもかかわらず、家族連れや犬の散歩客の姿が一切なく、「紅葉の美しさ」と「不自然な人気のなさ」のギャップに恐怖を感じたそうだ。
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