広島県呉市・野呂山の山頂近くにひっそりと佇む野呂神社。この神社には、夜間に訪れた者が高確率で事故や怪我に見舞われるという不可解なウワサが存在する。今回は、野呂神社にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
野呂神社とは?

野呂神社は広島県呉市の野呂山に鎮座する神社である。
標高およそ800mの山頂付近に位置し、かつては遊園地やサーキットがあり、野呂山一帯が観光地として栄えていた。
しかし時代とともに人の賑わいは失われ、現在は静けさに包まれた山となっている。
この神社は和久産巣日神を祀っており、今もなお地元の人々によって手入れがなされている。
ただし老朽化により拝殿は取り壊され、現在は社のみが残されている。
野呂神社の心霊現象
野呂神社の心霊現象は、
- 拝殿に肝試しに来た若者が悪ふざけをした数日後、不可解な交通事故に遭い大怪我を負った
- 夜間に神社を訪れると、異様な気配に取り憑かれたかのように高確率で事故や怪我に見舞われる
- 神社周辺を歩いていると、背後から視線を感じ振り返るも、誰もいない
- 鳥居をくぐった瞬間に冷気が肌を刺し、足が重くなるような感覚に陥る
である。以下、これらの怪異について記述する。
野呂神社へは「一本杉」の標識から約300mの林道を進んだ先に入口がある。
そこからさらに100mほど進むと鳥居が現れ、拝殿跡の社はそこから50mほど登った先に佇んでいる。
道幅は狭く、足元はぬかるんだ土。特に雨上がりは滑りやすく、訪れる者に自然と警戒心を抱かせる。
神社自体は荒廃が進んでおり、柱や鳥居には苔がこびりつき、腐蝕した木々が不気味に軋む音を立てる。
しかし、なぜかしめ縄だけは新しく張り替えられており、それがかえって異様さを際立たせている。
夜になると神社一帯は完全な闇に包まれ、風の音に混じって誰かの囁き声が聞こえたという話もある。
神社を訪れた後に事故に遭うという噂は決して一件二件ではなく、何かこの地に禍々しいものが巣食っているのではないかと囁かれている。
野呂神社の心霊体験談
実際に野呂神社を夜に訪れた人物がいる。
特に何かをしたわけでもなく、ただ鳥居をくぐり、社の前に立っただけであったという。
しかし帰路についたその夜、下山途中のカーブで車が突然スリップし、ガードレールに激突した。
幸い命に別状はなかったものの、これは単なる偶然だったのだろうか。
野呂神社の心霊考察
野呂神社は現在もきちんと祀られている神社であり、単なる廃墟ではない。
にもかかわらず、この場所を訪れた者が高確率で事故に遭うという現象は、単なるオカルトの枠を超えている。
古くから神域には「触れてはならぬ何か」が存在するといわれるが、野呂神社もまた、軽い気持ちで踏み込んだ者を決して許さぬ場所なのかもしれない。
静まり返った境内で感じる視線、鳥居をくぐった瞬間の冷気、そして帰り道に待つ不可解な災い。
これらの現象は、人智を超えた何者かがこの地を守り続けている証左であるとも考えられる。
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