福岡市中央区にある大濠公園(くじら公園)は、四季折々の風景や遊具が充実した市民の憩いの場として知られている。しかしその一方で、自殺や変死事件が相次いでおり、近年では心霊スポットとして注目を集めている。今回は、大濠公園(くじら公園)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
大濠公園(くじら公園)とは?
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大濠公園(おおほりこうえん)は、福岡市中央区に位置する県営の都市公園である。
かつては「草香江」と呼ばれる沼地であり、慶長年間(1600年頃)に黒田長政が福岡城を築いた際に、その西側の外堀として取り込まれた経緯を持つ。
この天然の地形を活かした堀は、江戸時代を通じて重要な防御施設であり続けた。
昭和4年(1929年)、その跡地が都市公園として整備され、現在のような日本庭園や美術館、遊歩道が揃った景観豊かな空間へと変貌を遂げた。
しかし、この一見のどかな公園の裏には、長い年月にわたって語り継がれる数々の怪異と不幸が潜んでいる。
中でも、子どもたちに人気の「くじら公園」のエリアには、恐ろしい心霊現象の報告が相次いでいる。
大濠公園(くじら公園)の心霊現象
大濠公園(くじら公園)の心霊現象は、
- 夜な夜な池のほとりに現れる「黒い人影」
- 焼身自殺が起きた遊具周辺で漂う硫黄のような異臭
- 灯籠の前で多数の「顔認証反応」が出るスマホカメラの異常
- 池の水面に浮かぶ人魂の目撃談
- 自殺者の霊と思われる女性の姿が出現
である。以下、これらの怪異について記述する。
最も有名な怪異は、池の周囲に出没する黒い人影である。
ある体験談によれば、その姿は夜中に突然現れ、硫黄臭とともにゆっくりと近づいてきたという。
逃げようと視線を外した瞬間、黒い人影は池の中へと吸い込まれるように消えたというのだ。
この話と奇妙に符合するのが、2018年11月15日に起きた事件である。
池から引き揚げられた変死体は、かつて福岡銀行の頭取だった人物であった。
心霊現象と事件との関連性は定かではないが、奇妙な一致に戦慄を覚える。
さらに恐怖を煽るのが、2017年3月14日に起きた焼身自殺事件である。
くじらの絵が描かれたドーム型の遊具の中で、男性が自ら命を絶ったのだ。
子どもたちの遊び場であったはずの場所が、一夜にして怨念のこもった死の現場となった。
以後、その遊具付近では硫黄のような臭いが漂うという噂が絶えない。
さらに、灯籠の前でスマホを構えると、複数の顔認証が出現するという異常現象が報告されている。
どのスマートフォンでも同じ反応が確認され、正体不明の「何か」が存在していることを示しているかのようである。
また、人魂の目撃例も多く、池の水面を漂う青白い火が、夜風に揺れては消えていく様子を見た者は少なくない。
大濠公園(くじら公園)の心霊体験談
今から4年前、ある女性が家族と共にライブ帰りに大濠公園を散策していた際の出来事である。
灯籠の前で写真を撮っていたところ、スマートフォンの画面に次々と顔認証の枠が表示されたという。
確認のため別のスマホで撮影しても、同じ現象が繰り返された。
当時はその場を笑って済ませたが、後に大濠公園が心霊スポットとして知られていることを知り、背筋が凍ったと語っている。
この現象が偶然とは思えないのは、他にも同様の証言が複数寄せられている点である。顔が映っていないのに「そこに何か」がいるとスマホが検知している。
それが、生者ではない存在である可能性は否定できない。
大濠公園(くじら公園)の心霊考察
大濠公園は元来、戦国時代の要塞の一部であり、多くの命が歴史の中で失われた場所である。
その土地の記憶は、時を越えてなお残留思念となり、現代においても怪異という形で現れるのではないかと推察される。
また、近年の焼身自殺や変死事件がこの地の「穢れ」を増幅させ、さらなる心霊現象を呼び寄せている可能性がある。
特に「くじら公園」に集中する異常現象は、ただの偶然とは言い難い連鎖性を持っている。
公園という日常に溶け込んだ空間に潜む、非日常の恐怖――それこそが、大濠公園を福岡有数の心霊スポットたらしめている最大の理由であろう。
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