番町皿屋敷のお菊塚にまつわる心霊話は、無実の罪で命を落とした女性「お菊」の怨念が今も残る場所として知られている。お菊は、奉公先で家宝の皿をなくしたと疑われ、井戸に投げ込まれて殺された。彼女の霊が夜な夜な現れ、皿を数える声が聞こえるという噂が絶えない。今回は、番町皿屋敷のお菊塚のウワサの心霊話を紹介する。
番町皿屋敷のお菊塚とは?
お菊塚は、神奈川県平塚市の紅谷町公園内に位置し、江戸時代に活躍した「お菊」の伝説に由来する。
お菊は平塚宿の役人、真壁源右衛門の娘で、江戸の旗本である青山主膳の屋敷で奉公していた。
しかし、家宝の皿を紛失した疑いをかけられ、無実でありながら処刑された。
お菊が無惨に亡くなった後、父親はお菊の遺体を平塚宿まで運び、彼女のために墓を作ることを許されなかったため、代わりにセンダンの木が植えられた。
これが「お菊塚」の始まりであり、現在も公園内にその塚が残っている。
番町皿屋敷のお菊塚の心霊現象
番町皿屋敷のお菊塚に関連する心霊現象は以下の通りである。
- 夜な夜なお菊の霊が皿を数える声が聞こえる
- 井戸の周辺でお菊の姿を見かける者がいる
- お菊の霊に遭遇すると、不幸が訪れるという噂が広がっている
お菊塚にまつわる最も有名な心霊現象は、夜中に「一枚、二枚…」と皿を数える声が聞こえるというものである。
皿を数える声は井戸から響くように聞こえ、すべてを聞き終えると不幸が訪れるとされている。
また、夜遅くにお菊の霊が井戸から現れ、悲しそうに皿を探している姿が目撃されることがある。
このような目撃談は地元で語り継がれており、不気味な井戸の存在が心霊現象の象徴となっている。
さらに、昭和27年にお菊塚が発掘された際に若い女性の頭蓋骨が見つかり、これが「お菊の骨」だと騒がれた。
この事件以降、地元住民の中にはお菊の霊を目撃したり、夢枕に立ったという体験を語る者が続出したというウワサがある。
番町皿屋敷のお菊塚の心霊体験談
お菊塚を訪れた者の中には、突然冷たい風を感じたり、皿を数える不気味な声を聞いたという証言がある。
また、井戸の近くで人影が見えたという目撃談も多く報告されている。
特に、地元住民の中には、お菊の霊が夢に現れ、無念を訴えかける姿を見たという体験者も存在する。
番町皿屋敷のお菊塚の心霊考察
番町皿屋敷の伝説は、江戸時代から続く日本の怪談の一つであり、無実の罪で命を落としたお菊の怨念が現代にまで残ると考えられている。
お菊が皿を数える声や井戸の周辺での霊の目撃は、彼女の悲劇的な運命を象徴しており、これらの現象は彼女が成仏できずに苦しんでいる証拠とされている。
特に、井戸が心霊現象の中心として注目されることが多く、地元の人々にとっては恐怖の対象となっている。
以上のように、番町皿屋敷のお菊塚は、今なお語り継がれる日本の代表的な怪談であり、多くの心霊体験者がその存在を証言している。
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