旧油戸トンネル(神子沢隧道)のウワサの心霊話

山形県に存在する心霊スポット「旧油戸トンネル(神子沢隧道)」には、かつての炭鉱事故や殺人事件にまつわる数々の怪異が語り継がれている。今回は、旧油戸トンネル(神子沢隧道)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


旧油戸トンネル(神子沢隧道)とは?

旧油戸トンネル(神子沢隧道)の外観

旧油戸トンネル、またの名を「神子沢隧道」と呼ばれるこの場所は、昭和22年に三菱油戸炭鉱の私道として手掘りで掘られた非常に古いトンネルである。

トンネル工事の際には落盤事故が発生し、複数の犠牲者が出たと伝えられている。

その後、昭和32年の炭鉱閉山により、一般車両の通行も可能となった。

現在は廃道となり使われていないが、当時のままの姿を残しており、トンネルというよりも「洞窟」に近い不気味な外観を保っている。

電灯などの明かりは一切なく、日が沈めば内部は完全なる闇に包まれ、何が潜んでいてもおかしくはない異様な空間と化している。


旧油戸トンネル(神子沢隧道)の心霊現象

旧油戸トンネル(神子沢隧道)の心霊現象は、

  • 白い手がトンネルの中から這い出してくる
  • 誰かにじっと見られているような視線を感じる
  • 女性の霊が現れる
  • タクシー運転手の霊が現れる

である。以下、これらの怪異について記述する。

この場所では、まず「白い手がトンネル内部から這い出してくる」という噂が有名である。

実際にトンネルを訪れた者の中には、闇に包まれた内部で何かが動いているのを目撃した者もいるという。

地面から伸びるように現れるその手は、炭鉱時代に事故で亡くなった作業員の無念の残留か、それとも新たな犠牲者を求めて現れる霊の表れなのか──。

次に挙げられるのが、「視線を感じる」という現象である。

ただ通過するだけでも強烈な圧迫感があり、背中を見つめるような気配が付き纏う。

まるで誰かがトンネルの奥からこちらを凝視しているかのような、異常な感覚に襲われるのだ。

また「女性の霊の目撃談」も後を絶たない。

トンネルの入り口や中ほどに立ちすくむ白い服の女性の姿──その顔は確認できないが、闇に浮かぶシルエットだけがくっきりと見えるという。

この霊は何の目的で現れるのか、誰を待っているのか……。

さらに恐ろしいのが、「タクシー運転手の霊」の存在である。

かつてこのトンネル内でタクシー強盗殺人事件が起こったとされ、その犠牲者である運転手の霊が今も現れるという。

トンネルを訪れた車の前に立ちはだかる影、後部座席にいつの間にか乗っている人影……。

霊は今も“最後の乗客”を探し続けているのかもしれない。


旧油戸トンネル(神子沢隧道)の心霊体験談

地元の高校生グループが、肝試しとして夜のトンネルを訪れたという。

暗闇の中、携帯電話で動画を撮影していたところ、何も映っていないはずの場面に一瞬、赤い光が横切った。

最初は反射かと思われたが、スロー再生すると、人の形に近い“赤い何か”がゆっくりと画面を横切っているのが確認された。

その映像を撮影した者は後に高熱を出して寝込んだという。

また別の体験談では、軽自動車でトンネルを通行中、突如エンジンが停止し、車内が冷気に包まれたという証言もある。

しばらくして再びエンジンがかかったが、その時には助手席に“誰か”が座っていたという戦慄の報告も存在する。


旧油戸トンネル(神子沢隧道)の心霊考察

旧油戸トンネル(神子沢隧道)が心霊スポットとして知られる背景には、実際に起こった複数の事故と、未解決の事件があるとされている。

特に炭鉱時代の落盤事故による死者の存在は重く、当時の無念がこの世に残留している可能性が高い。

また、タクシー強盗殺人という凄惨な事件がこの場で発生したという噂も、現代に続く霊的現象の引き金になっているとも考えられる。

女性の霊の存在については、地縛霊的な性質を持っており、未だにここから離れられず彷徨っている存在かもしれない。

心霊スポットとしての知名度は高まり続けており、数多の探訪者が訪れる場所であるが、そこに残されている“何か”は、ただの観光気分で近づく者を歓迎してはいない。

自身の命と精神の無事を祈りつつ、訪問には細心の注意が必要である。

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。