旧久下橋は、かつて埼玉県熊谷市に架かっていた歴史ある木製の冠水橋であったが、心霊スポットとしても有名である。荒川で命を落とした霊が午前2時ごろに列をなして橋を渡るという恐ろしい噂があり、その現象を目撃した人々も少なくない。2003年に橋が新しく架け替えられたが、旧久下橋の跡地には今も霊気が漂っており、地元では心霊現象が続いていると語られている。今回は、旧久下橋にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
旧久下橋とは?
旧久下橋は、埼玉県熊谷市の荒川に架かっていた木製の冠水橋で、幅2.7m、長さ282.4m、制限重量3tの橋であった。
車が1台ようやく通れるほどの狭い橋であったため、車が橋を渡る際には、お互いに譲り合いながら慎重に進んでいた。
そのため、地元では「思いやり橋」とも呼ばれていた。
この旧橋は、2003年に新しい久下橋が完成するまで、地域住民にとって大切な交通手段だった。
昭和30年の旧橋完成までは、「久下の渡し」という船で対岸に渡っていたという歴史がある。
旧久下橋の心霊現象
旧久下橋で報告されている心霊現象には、以下のものがある。
- 午前2時ごろになると、水死者の霊が連なって橋を渡る
- 川辺に立ち尽くす女性の霊が目撃される
- 橋のたもとに首のない男性の霊が現れる
- 橋を渡ると、背後に気配を感じる
これらの現象は、橋が解体される以前から報告されていたものであり、特に午前2時に霊が列をなして橋を渡る姿が目撃されるという話が最も有名である。
解体後も、この地域には重苦しい霊気が漂っており、心霊現象が続いているという。
最も恐ろしいとされているのは、午前2時に橋の上を水死者の霊が連なって渡る光景である。
この霊たちは、荒川で命を落とした人々だと信じられており、特に霧が濃い夜には、彼らの姿がはっきりと見えるという。
また、橋のたもとに現れる首のない男性の霊は、過去にこの地で起きた悲劇的な事故に関連しているのではないかとされている。
さらに、川辺に立ち尽くす女性の霊が頻繁に目撃されており、彼女は何らかの未練を持ってこの地に留まっているのだと噂されている。
訪れた人々は、橋を渡る際に不気味な気配を感じることが多く、特に夜間にはその恐怖が増すとされている。
旧久下橋の心霊体験談
ある住民が夜中に旧久下橋を渡った際、誰もいないはずの橋の上で人の気配を感じ、振り返ると複数の人影が並んで歩いているのを見たと証言している。
また、別の体験者は、橋のたもとで白い服を着た女性の霊を目撃し、その後、強い冷気が背後から襲ってきたため、その場を逃げるようにして立ち去ったと語っている。
旧久下橋の心霊考察
旧久下橋での心霊現象は、長い歴史の中で積み重なった悲劇的な出来事に起因していると考えられる。
特に、荒川で起きた水難事故や橋の老朽化による事故が、霊的な存在を引き寄せたのではないかという説がある。
解体された今でも、橋の跡地には強い霊気が漂っており、訪れる人々はその不気味な雰囲気に恐怖を覚えることが多い。
新しい久下橋自体には心霊現象の報告は少ないが、周辺の霊気や雰囲気が影響しており、地元の人々にとって依然として恐れられる場所となっている。
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