かつて南四国最大級のスパリゾートとして名を馳せた「お水荘ヘルスピア」。現在では廃墟と化し、その不気味な雰囲気から心霊スポットとして語られるようになった。今回は、お水荘ヘルスピアにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
お水荘ヘルスピアとは?

お水荘ヘルスピアは、徳島県海部郡美波町にかつて存在した健康ランドである。
国道から離れた鹿の首岬方面へ長い山道を進んだ先に位置し、自然豊かな環境に囲まれていた。
1971年に「お水荘」として開業し、当初は牧場経営とイノブタ料理を主軸とした施設であった。
温水プールやウォータースライダーを備えたスパ施設へと進化したのは1980年代後半である。
1994年に「ヘルスピア」としてリニューアルオープンし、17種類もの風呂や多目的ホール、レストランを備えた南四国最大級の健康ランドとなった。
しかし、バブル崩壊後の経営難やリニューアル時の多額の投資が重荷となり、2002年8月に自己破産。以降は廃墟と化している。
施設は2006年以降に太陽光発電設備として一部再開発されたが、建物自体は残されており、不気味な廃墟として訪れる者の間で心霊スポットと噂されるようになった。
お水荘ヘルスピアの心霊現象
お水荘ヘルスピアでは、以下のような心霊現象が報告されている。
- 温水プール付近での苦しむようなうめき声
- 見えない何かに足を引っ張られる感覚
- 女性の霊の目撃談
- 廃墟内で聞こえる足音や物音
温水プール付近でのうめき声
お水荘ヘルスピアのプールエリアでは、苦しむようなうめき声が聞こえるという噂がある。
この現象は、過去に起きたプールでの死亡事故と関連しているのではないかと言われている。
夜間に廃墟を訪れた者が突然この声を聞き、恐怖のあまりその場から逃げ出したという体験談もある。
見えない何かに足を引っ張られる感覚
温水プールで報告されるもう一つの現象が、足を引っ張られる感覚である。
水中に誰もいないはずなのに、何かが足を掴んで引きずり込もうとするような感覚に襲われるという。
この現象を体験した者の中には、実際にパニックを起こした人もいるという。
女性の霊の目撃談
廃墟内の大浴場やプールサイドで白い服を着た女性が佇んでいるのを目撃したという話が後を絶たない。
その女性は、訪問者と目が合うと静かに消えると言われており、不気味さを一層際立たせている。
廃墟内で聞こえる足音や物音
建物内を探索していると、誰もいないはずの空間から足音や物音が聞こえるという報告もある。
その音は階段を上るように移動することもあり、まるで見えない何者かが廃墟内を徘徊しているかのようだ。
お水荘ヘルスピアの心霊体験談
ある探訪者の話では、深夜にお水荘ヘルスピアを訪れた際、プールエリアでうめき声を聞いたという。
恐る恐る音のする方へ向かうと、水中に影のようなものが浮かび上がり、突然、足元を何かに引っ張られた感覚に襲われた。
その場を離れた後も不気味な気配に取り憑かれたような感覚がしばらく続いたという。
お水荘ヘルスピアの心霊考察
お水荘ヘルスピアが心霊スポットとして語られる背景には、歴史的な事実と廃墟の持つ独特の雰囲気がある。
過去にプールで発生したとされる死亡事故が最も大きな要因とされているが、その詳細は明らかにされていない。
供養されていない霊がこの場所に留まり、心霊現象を引き起こしていると信じる人も多い。
また、廃墟特有の荒廃した空間や、自然に侵食された建物の様子が、人々の恐怖心を刺激していることも間違いない。
実際に報告される現象がどこまで霊的なものであるかは不明だが、この場所を訪れる者が異様な体験をするのは確かである。
お水荘ヘルスピアは、過去の栄光と廃墟としての現実が交錯する場所であり、その中に隠された謎が心霊スポットとしての魅力をさらに深めているのかもしれない。
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