大谷やすらぎ公園は、昼間は自然豊かな散策の場として親しまれているが、夜になると不気味な噂が囁かれる場所であるという。今回は、大谷やすらぎ公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
大谷やすらぎ公園とは?

大谷やすらぎ公園は、観音市を流れる「大谷川」の上流の山あいに位置する自然豊かな公園である。
春には桜や藤、ツツジが咲き誇り、初夏には蛍が舞う小川が幻想的な光景を見せる。
園内には芝生広場や遊具が整備され、家族連れで訪れる人々の憩いの場ともなっている。
かつては大型遊具があったが現在は撤去され、自然散策を楽しむ場所として利用されている。
日中は清潔に整備された印象のある公園であるが、夜になると全く異なる顔を見せると囁かれている。
大谷やすらぎ公園の心霊現象
大谷やすらぎ公園の心霊現象は、
- 深夜、公園に誰もいないはずなのに女の子の歌声が聞こえてくる
- 橋の下で自殺したという少女の霊が現れるという噂がある
- 声の正体が少女の霊であるかは不明だが、声にまつわる不可解な体験が報告されている
- その他の現象は情報が少なく、一部の霊感の強い人々にしか体験できないとされている
である。以下、これらの怪異について記述する。
最も多く囁かれるのは「少女の歌声」である。
深夜、人の気配が完全に途絶えた公園内で、どこからともなく澄んだ声が響き渡るという。
まるで合唱曲の一節のように聞こえることから、かつて合唱団に所属していた少女が自ら命を絶ったという噂と結びつけられている。
その自殺の場所は、公園内の橋の下であったとも言われている。
しかし、実際に歌声を耳にした人の証言は「合唱の歌詞がはっきり聞こえる」というものもあれば、「ただ旋律のようなものが夜風に混じって響いていた」というものまで様々である。
声の正体が本当にその少女の霊であるかどうかは判明していない。
また、少女の姿を見たと語る人もいる。
川辺に立ち尽くす人影や、遊歩道の脇に白い服の少女が座っていたという目撃談があるが、近づくと必ず消えてしまうという。
その他にも、公園に入った途端に強烈な悪寒に襲われたり、背後から誰かにつけられているような感覚に陥るといった報告もある。
しかし、これらは霊感の強い人物に限られることが多いようである。
大谷やすらぎ公園の心霊体験談
実際に深夜に公園を訪れた人物の体験談によれば、川のせせらぎの音に混じって確かに歌声が聞こえたという。
その声は少女のものとしか思えなかったが、周囲に誰もいないことは懐中電灯で確認していたため錯覚とは思えなかったそうだ。
恐怖を感じたその人物はすぐに立ち去ったが、車に乗り込む直前まで歌声は耳元で響いていたという。
大谷やすらぎ公園の心霊考察
大谷やすらぎ公園で囁かれる「歌声」の噂は、自殺したとされる少女の霊と結びつけられているが、その真偽は不明である。
ただし、歌声が合唱団のように聞こえるという点は興味深く、実際に生前に音楽に関わっていた人物の残留思念である可能性も考えられる。
また、歌という行為は強い感情を伴うものであり、その想いが場所に刻まれることはあり得る。
自殺という絶望的な出来事と結びつけば、なおさらその残響は強く残るのかもしれない。
大谷やすらぎ公園は昼と夜で全く異なる表情を見せる場所である。
清潔に整備された公園の裏に潜む「歌声の噂」は、今もなお一部の訪れる者を震え上がらせている。
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