高知市にかつて存在した洋館風のレストラン「ヘラ」には、閉店後も消えない奇妙な噂が残されている。立入禁止の階段に人影が立っていた、暗闇の奥から“何か”が歩いてきた――そんな心霊的な体験談が今も語り継がれているのである。今回は、レストランヘラにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
レストランヘラとは?

高知県高知市の県道374号線沿いに建つ「レストランヘラ」は、木々に囲まれた洋館風の大型レストランであった。
外観はまるで古い欧州の邸宅のようで、レンガ調の壁や重厚な扉、格子窓などが訪れる客に独特の印象を与えていた。
建物は木造の大空間で、天井にはシャンデリアが吊るされ、梁が剥き出しになった高い天井が印象的であった。
店内は現代企業社が運営する店舗特有のアンティークな内装で、洋食・和食・中華が揃う豊富なメニューを誇っていた。
かつては家族連れやカップルにも人気があり、外観の雰囲気から「ハリーポッターの世界のよう」と評されることもあったという。
しかし、2023年のハロウィン広告を最後に閉店したと見られ、現在はひっそりと静まり返っている。
その後、この場所にはある“奇妙な噂”が囁かれるようになったのである。
レストランヘラの心霊現象
レストランヘラの心霊現象は、
- 立入禁止の階段に、人影のようなものが立っていた
- 幽霊やゾンビのようなものが現れた
- 暗闇の階段の奥から“何か”が歩いてきた
である。以下、これらの怪異について記述する。
もっとも有名なのが「立入禁止の階段」に関する話である。
店内には上階へと続く階段があり、営業当時から“関係者以外立入禁止”の札が掲げられていた。
しかし、夜になるとその階段の上に、季節外れのハロウィンのような姿をした“何か”が立っているという噂が広まった。
それは幽霊のようにも、ゾンビのようにも見えたという。
客の一人は「ハロウィンでもないのに、仮装のような人影がじっと階段上に立っていた」と話している。
その階段は普段使われることがなく、照明も消されており、暗闇の中にぼんやりと浮かぶ人影は不気味そのものであった。
また、ある人物の体験談によれば、
「小さい頃、あの階段を上っていったら、真っ暗な奥からゆっくり歩いてくる“何か”を見た」という。
その“何か”は人のようでもあり、影のようでもあり、歩みのたびに階段がきしむ音が響いたという。
恐怖のあまり階段を駆け下りたが、店内に戻っても心臓の鼓動が止まらなかったと語っている。
レストランヘラの心霊体験談
この店の常連だったという人々の中には、「雰囲気は素敵だが、どこか落ち着かない空気を感じた」と証言する者もいた。
木造建築特有の軋み、静かな空間に響く足音、そしてどこからともなく感じる視線。
食事中にふと上を見上げると、照明の届かない階段の暗がりに、白い影が立っていたという報告もある。
「小さい頃に見た“暗闇から歩いてくる何か”を、今でも忘れられない」と語る投稿者は、
“美味しい店だったのに、もう二度と行けない場所になってしまった”と書き残している。
レストランヘラの心霊考察
レストランヘラの建物は、もともと大きな木々に囲まれた土地に建てられており、昼間でも薄暗く、外光が届きにくい構造であった。
さらに、店内には複数の階段や仕切られたフロアがあり、空間の奥行きが深いため、光と影のコントラストが強く、人影の錯覚が生じやすい環境でもある。
しかし、問題の「立入禁止の階段」に関しては、明確な説明が存在しない。
上階が物置だったのか、あるいは使用されなくなった部屋があったのかは定かでない。
ただ、営業当時から“あの階段だけは近づくな”とささやかれていたという。
現在、その場所は閉店したまま静まり返り、夜には木々が風に揺れる音だけが響く。
外から見上げれば、今もその階段の上に“誰か”が立っているように見えるという噂が消えることはない。
レストランヘラ――。
美しい洋館の姿を保ちながら、その内部には今も“見てはならない何か”が佇んでいるのかもしれない。
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