香川県高松市にある龍満池・竜桜公園には、花見客で賑わう名所である一方で、古くから戦争や水難と結びついた不気味な噂が囁かれている。今回は、龍満池・竜桜公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
龍満池・竜桜公園とは?

龍満池は香川県高松市香川町に位置するため池である。
池の中央には参道のように真っ直ぐ延びる遊歩道が設けられ、両側には石灯籠と桜並木が並ぶ。
竜桜公園はその先にあり、春には市内有数の花見スポットとして多くの人々が訪れる場所である。
しかし、この華やかな景観の裏には、戦時中に兵士が命を絶ったとされる木や、水死者にまつわる噂が残されている。
昼間は穏やかな景色であっても、夜には人々が近寄り難いと語る陰の気配が漂う場所なのである。
龍満池・竜桜公園の心霊現象
龍満池・竜桜公園の心霊現象は、
- 自決の噂が残る「えぐれた木」に近づくと強烈な悪寒を感じる
- 池では男性の霊が目撃される
- 水辺で人の気配や声を聞くことがある
- 霊感のある者は池全体から圧迫されるような気配を感じる
である。以下、これらの怪異について記述する。
池の中央にある道の途中には、幹が不自然にえぐれた木がある。
その木は戦時中、兵隊が自ら命を絶った場所であるという噂が語り継がれている。
昼間に見るとただの古木であるが、夜にそこへ近づくと肌を刺すような寒気に襲われるという証言が絶えない。
また、龍満池そのものにも不気味な伝承が残されている。
過去には複数の水死者が出ており、池の周辺では男性の霊が立っているのを見たという話が多い。
特に遊歩道を渡っているとき、背後から誰かがついて来るような足音を感じるが、振り返ると誰もいないことがあるという。
さらに、霊感を持つ者は「池全体が重苦しい気配を放っている」と語る。
無数の視線に見下ろされるような感覚を覚え、長時間そこに留まることはできないとされる。
龍満池・竜桜公園の心霊体験談
ある訪問者は、夜に龍満池を歩いた際、遊歩道の先で白い影がゆっくりと立っているのを見たという。
声をかけることもできず足を止めていると、その影はふっと池の水面に消えた。同行していた友人には何も見えていなかったという。
また、別の体験談では、えぐれた木の前に立った瞬間、背後から「帰れ」という低い声を聞いたという。
振り返ったが周囲には誰もおらず、その場から一歩も動けなくなったと語られている。
龍満池・竜桜公園の心霊考察
龍満池・竜桜公園にまつわる霊の存在は、過去の悲劇と深く関わっていると考えられる。
戦時中に命を絶った兵士の念が木に宿り、今も訪れる者を拒むように冷気や幻聴を与えているのだろう。
また、池そのものも古くから多くの命を呑み込んできたため、水辺に漂う霊的な力は強いとされる。
夜に現れる男性の姿や水音に混じる声は、成仏できずにさまよう水死者の残留思念である可能性が高い。
一見すると花見の名所であるが、その美しさの裏側には死者の気配が潜み、夜には全く異なる顔を見せる場所である。
龍満池・竜桜公園は、光と影が交差する心霊スポットであるといえるかもしれない。
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