瀬戸内海を一望できる絶景スポットとして知られる竜王山公園。しかしこの地には、首のない霊や自殺者の噂、そして振り返ってはならない帰り道など、数々の戦慄すべき心霊現象が語り継がれている。今回は、竜王山公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
竜王山公園とは?

竜王山公園は、山口県宇部市に位置する標高約136mの低山「竜王山」の山頂付近に整備された自然公園である。
瀬戸内海に面し、晴れた日には遠く九州や四国の山並み、関門橋までも見渡すことができる絶景の地として知られている。
園内には展望台やオートキャンプ場、巨大な龍の遊具がある芝生広場などが整備され、特に春には1万本を超える桜が咲き乱れる桜の名所でもある。
また、古くは狼煙台があった歴史を持ち、子持御前神社や耳観音、古墳群、陶窯遺跡など数多くの人文的痕跡を残す土地でもある。
だが、その一方で、この山にはかつて古墳を破壊して公園が造成されたという経緯があり、そのあたりから何かを刺激してしまったのではないかと囁かれている。
とりわけ夜の竜王山は、昼間の明るく賑やかな印象とは一変し、恐ろしい異変や怪異の目撃談が数多く残されている。
竜王山公園の心霊現象
竜王山公園の心霊現象は、
- 男性の霊が山中に現れる
- 車の上に霊の頭部が写り込む
- 夜の山道で霊に遭遇する
- 首のない男がベンチに座っている
- お地蔵さまの前に車を停めると祟られる
- 山頂からの帰り道で振り返ると呪われる
- 公園内で首吊り自殺が繰り返されている
である。以下、これらの怪異について記述する。
竜王山で最も語り継がれているのは、男性の霊の出現である。
森の奥や山道の途中に突如現れ、無言のまま登山者を見つめているという。
彼は山頂付近のベンチに座っていたこともあり、しかもその姿には首が無かったという証言もある。
近づいても消えることはなく、ただ座り続けていたという。
また、自分の車を撮影した際、屋根の上に男の頭部だけが写っていたという報告も存在する。
この霊はただの映り込みではない。
写真を撮った翌日、車のエンジンがかからなくなり、さらには運転手の身にも不幸が訪れたという。
竜王山にまつわる恐怖はそれだけではない。山頂から下る際、絶対に後ろを振り返ってはならないという言い伝えがある。
理由は不明だが、実際に振り返ってしまった者の中には、体調を崩したり事故に遭った者もいる。
まるで、霊たちが背後にまとわりついているかのようである。
子供たちが遊ぶ遊具の近くでは、首吊り自殺があったという噂が絶えない。
さらに、公園内のトイレではリストカットによる自殺が行われたとされ、その血痕がしばらく残っていたという情報もある。
近隣にある子持御前神社では、女性の幽霊が目撃されることが多い。
白装束のような姿で立ち尽くし、誰かを待っているかのように佇んでいたと証言されている。
さらに、「お地蔵さんの前に車を停めてはならない」という奇妙な禁忌もある。
破った者には、車の故障や事故といった形で祟りが返ってくるという。
竜王山公園の心霊体験談
ある投稿者の体験では、幼少期に竜王山近くの小学校に通っていた頃から、遊具での首吊りや、トイレの自殺事件の噂を耳にしていたという。
その人物自身は霊を見たことはないものの、山中の森で自殺者の遺体が不定期に発見されるという話は幾度となく聞いたと語る。
また、山のふもとにある「本山岬」では、戦前に発生した大規模な炭鉱事故により97名が命を落としている。
この史実は、竜王山の不気味さと密接に関係していると考えられている。現地には石碑が建っているが、付近で霊の目撃談もあるという。
こうした話がニュースに取り上げられることはないが、投稿者は「隠された自殺が多く存在するのだろう」と語っている。
竜王山公園の心霊考察
竜王山公園における怪異は、単なる偶然や人々の思い込みで片付けられるものではない。
古墳を破壊して造成された土地、繰り返される自殺、首のない霊の出現、炭鉱事故の犠牲者、そして数多くの禁忌——これらが複雑に絡み合い、土地そのものが何か負のエネルギーを帯びているように感じられる。
また、山という空間は、都市の喧騒から離れ、霊的な存在が棲みつくには絶好の環境である。
古代から人々は山を神聖な場所と見なし、祈りを捧げてきた。そうした信仰の地に手を加えたことが、見えざる存在たちの怒りを買ったのではないだろうか。
昼間の竜王山は確かに絶景であり、多くの人々が訪れる憩いの場である。
しかし、日が落ちた後、そこはもはや人の場所ではなくなる。
特に夜の登山や、好奇心で心霊スポットとして近づくことは推奨されない。
振り返ったその瞬間、あなたの背後に何かが立っているかもしれない——。
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