広島県広島市佐伯区に位置する三和中学校には、少年の霊や不可解な人影など、数多くの不気味な噂が存在する。かつて墓地だったとも囁かれ、実際に飛び降り自殺が起きたという話まで残るこの場所には、今なお霊がさまよい続けていると恐れられている。今回は、三和中学校にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
三和中学校とは?

三和中学校(正式名称:広島市立三和中学校)は、広島県広島市佐伯区利松三丁目に位置する公立中学校である。
その歴史は古く、1947年(昭和22年)に八幡中学校として創立され、その後町村合併や広島市との合併を経て現在の名称となった。
五日市地域唯一の中学校として知られる一方で、校舎の建つ土地はかつて墓地だったとも言われ、長く忌まわしい噂が付きまとう場所でもある。
なお、卒業生にはプロ野球選手の有原航平や名原典彦、小説家の小山田浩子などが名を連ねるが、それ以上にこの学校の名を世に知らしめているのは、数々の不気味な心霊話である。
三和中学校の心霊現象
三和中学校の心霊現象は、
- 3階の教室付近に男子生徒の霊が立っている
- 夜間の体育倉庫で人影が目撃される
- 墓地の上に建てられたという噂から、校内で数多くの霊がさまよう
- 過去に飛び降り自殺があった場所に近づくと、背中を引かれる感覚に襲われる
である。以下、これらの怪異について記述する。
三和中学校で最も有名なのは、男子生徒が3階の教室から飛び降り自殺を遂げたという話である。
その後、この場所では同じ制服を着た少年の霊がロッカーの近くに立ち尽くしているのが何度も目撃されているという。
夜遅く学校に残った教師や生徒が、廊下の奥に誰かが立っているのを見て声をかけると、次の瞬間には消えていたという証言もある。
また、体育倉庫にも異様な噂が絶えない。
「昔、死体が体育倉庫に隠されていた」といった根も葉もない話がまことしやかに囁かれ、それを裏付けるかのように、夜の倉庫で人影が動くのを見たという報告が後を絶たない。
この学校の敷地自体がかつて墓地だったとされることも、こうした怪異を増幅させている。
深夜の校庭で複数の人影が校舎を見つめていたという話や、階段を上っていると誰もいないはずの後ろから足音が聞こえるといった体験談も少なくない。
さらに、不動産事故物件サイト「大島てる」にも掲載されたことで、この学校の心霊的な知名度は一気に広まった。
三和中学校の心霊体験談
ある元生徒は、放課後に忘れ物を取りに3階の教室へ戻った際、教室のロッカー付近にぼんやりと立つ男子生徒を目撃したという。
制服姿で顔色が異様に青白く、無表情にこちらを見つめていたため、慌てて逃げ出したそうだ。
翌日その場所を友人と確認したが、当然そこには誰もおらず、不気味な静寂だけが漂っていた。
また、部活動で夜遅くまで残っていた生徒が体育倉庫の前を通りかかると、中からガタガタと棚が揺れる音がした。
覗き込んでも誰もいない。
後日、別の部員も同じ場所で似たような音を聞いたという。
三和中学校の心霊考察
三和中学校を取り巻く心霊現象は、その土地の曰くや、過去に起きた悲劇的な出来事が複雑に絡み合って生まれたものと考えられる。
元々が墓地であったという噂に加え、男子生徒の自殺という悲しい事件が、この場所をいっそう呪縛めいたものに変えたのかもしれない。
特に同じ制服を着た少年の霊が執拗に目撃されることは、この世に未練を残し成仏できずにいる存在を強く感じさせる。
また、夜の体育倉庫や階段の足音など、一見偶然に思える現象も、土地に刻み込まれた無念や苦悶が引き寄せるものだとしたら、それはあまりにも恐ろしく、そして哀れである。
この学校を訪れる際には、決して軽い気持ちで肝試しなどをしない方がよい。
そこに立つ見えない誰かが、あなたをじっと見つめているかもしれないのだから。
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