大阪府池田市にある五月山は、美しい夜景が楽しめる人気のスポットである。しかし、その裏には数々の心霊の噂が囁かれている。展望台付近のトイレでは毎年のように自殺が発生し、女性の幽霊の目撃談が絶えない。また、夜の展望台では、誰もいないはずの場所から足音が聞こえるという奇妙な現象が報告されている。今回は、五月山にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
五月山とは?

五月山(さつきやま)は、大阪府池田市から箕面市にまたがる山で、大阪50山の一つ。標高は314.9mで、かつては「池田山」とも呼ばれていた。
市街地に近い自然豊かな里山であり、ニホンザルやシカ、イノシシなどが生息。
桜や紅葉の名所としても知られ、ハイキングやドライブを楽しむ人が多い。
山頂付近には展望台や墓苑、ゴルフ場、神社が点在し、ドライブウェイが整備されている。
地質は古生代から中生代の岩石が中心で、周辺には有馬-高槻断層帯や余野断層が通る。山中には落差25mの石澄滝などの滝が点在し、石澄川や杉ヶ谷川が流れている。
登山道は8コースあり、市街地からのアクセスも良好。
展望台は5か所整備され、大阪平野や大阪湾、生駒山、六甲山などを一望できる。
特に夜景の美しさが有名で、大阪府内随一の夜景スポットとされている。
五月山の心霊現象
五月山の心霊現象は、
- 展望台のトイレに現れる女性の霊
- 誰もいないのに聞こえる足音
- 五月山トンネルに出るランドセルの少女
- 赤いコートの女の怪異
である。以下、これらの怪異について記述する。
展望台のトイレに現れる女性の霊
五月山の展望台近くにあるトイレでは、毎年のように首吊り自殺が起きている。
しかも、自殺が起こるのは決まって同じ個室であるという。
その影響か、このトイレ周辺では女性の霊が目撃されることが多く、深夜に近づくと誰もいないはずの個室からすすり泣きが聞こえるという証言もある。
また、トイレの鏡に何もないはずの背後に立つ影が映ることがあり、急いで振り返ると誰もいないという恐怖体験が報告されている。
誰もいないのに聞こえる足音
展望台へと続く階段では、誰もいないはずの背後から足音がついてくるという現象が多発している。
振り返ると何もおらず、再び歩き出すと足音が重なるように響くという。
中には、「まるで誰かがすぐ後ろにいるような感覚に襲われる」と証言する人もいる。
さらに、この階段では不自然に身体が重くなるような感覚を覚え、息苦しさを訴える者もいる。
五月山トンネルに出るランドセルの少女
五月山トンネルでは、ランドセルを背負った小学生の少女の霊が目撃されることが多い。
彼女は無言で立ち尽くしていたり、突然ふっと現れては消えたりする。
一説によると、この少女は五月山トンネルで何者かによって命を奪われたと言われている。
そのため、彼女の霊は行き場を失い、トンネル付近をさまよい続けているのではないかと噂されている。
赤いコートの女の怪異
五月山には「赤いコートの女」にまつわる恐ろしい話がある。
この女と目が合うと、山から出られなくなる、もしくは事故に遭うという。
噂によると、山道で対向車のドライバーがパッシングをしてきたら、それは「赤いコートの女を見た」という合図であるらしい。
また、車内で寒気を感じたり、震えが止まらなくなった場合は、すでに彼女が近くにいる証拠とされる。
彼女を目撃した者は、「足元からゆっくり見るようにしろ」と忠告されている。
なぜなら、正面から顔を見てしまうと、命の保証がないと言われているからだ。
五月山の心霊体験談
体験談①:展望台での異変
「五月山の夜景を見に行き、写真を撮った。しかし、後で確認すると、自分の顔が写真の中で半分消えていた。」
体験談②:消えた車と謎の影
「彼女と夜景と流星群を見るために展望台へ向かっていたが、途中で道に迷った。バックで元の道へ戻る最中、後ろからついてくる車があった。しかし、駐車場で停車し振り返ると、その車の姿は消えていた。さらに、展望台に到着したが、彼女が『あそこに誰かいる』と言って車へ戻ろうとした。後から聞くと、薄暗いベンチの奥に腰丈ほどの影が動いたのを見たらしい。帰り道、料金所を通過した際、白いポロシャツを着た男が建物へ向かって歩くのを見たが、車を進めるとその男は消えていた。」
体験談③:トイレでの恐怖体験
「展望台のトイレに立ち寄った際、誰もいないはずの個室から水音や人の気配がした。急いで外に出たが、誰もいなかった。」
体験談④:赤いコートの女
「五月山の料金所を超えた後、車内で大声を出してはいけない。理由は、赤いコートの女に気づかれるからだ。彼女と目が合うと山から出られなくなると言われている。対向車がパッシングやクラクションを鳴らしてきたら、それは『赤いコートの女がいた』という合図。さらに、車内で寒気や震えを感じた場合は、すぐ近くにいる証拠である。」
五月山の心霊考察
五月山では、特に展望台やトンネル付近での怪奇現象が多発している。
展望台のトイレでは、自殺の多さから地縛霊が強く根付いている可能性がある。
また、展望台の階段での足音は、成仏できない霊がさまよっている証拠なのかもしれない。
また、五月山トンネルに現れる少女の霊は、未解決の事件が関係しているのではないかという憶測もある。
現場に残る何らかの怨念が、少女の霊を留まらせているのかもしれない。
さらに、「赤いコートの女」の存在は異質である。
彼女は明確な過去の事件と結びついているわけではなく、都市伝説的な要素を持つ。
もしかすると、特定の事故や災害の霊的象徴として語り継がれているのかもしれない。
五月山は、美しい景色の裏に恐怖を秘めた場所である。
興味本位で足を踏み入れる際は、決して霊を怒らせないよう慎重に行動するべきだろう。
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