専福寺周辺には、白い着物の女性の霊をはじめ、数多の不可解な現象が絶えず報告されている。墓地へと続く森の道沿いや養鶏場周辺、さらには古びた平家までもが霊道の上にあるとされ、昼夜を問わず怪異が発生しているという。今回は、専福寺にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
専福寺とは?

専福寺は、長い歴史を持つ由緒ある寺院である。
大きな伽藍と整えられた境内を擁し、地域住民にとっても心の拠り所となっている。
だがその一方で、この寺を取り巻く土地には、古くから不可解な現象や怪異が噂されてきた。
専福寺の裏手には古びた墓地が広がり、そこへと続く小道は木々に囲まれ、昼間であっても薄暗く不気味な雰囲気を漂わせている。
また寺の隣には養鶏場が隣接しており、夜になると静寂の中に獣のような音が響くこともある。
こうした環境が整うこの場所で、数多の心霊現象が語られてきたのは、もはや偶然とは思えない。
専福寺の心霊現象
専福寺の心霊現象は、
- 白い着物を着た女性の霊が現れる
- 墓地へ続く森の道沿いでの怪異現象
- 養鶏場との間にある平家で昼夜問わず続く怪異
- 霊道が通ることで霊的エネルギーが集中している
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最も有名なのが、「白い着物を着た女性の霊」である。
専福寺の裏手、森へと続く細い小道に差し掛かると、時折スッ…と人影のようなものが現れ、何も語らぬままこちらに近づいてくるという。
目撃者の多くはその姿に身の毛がよだち、振り返る勇気すら出ずに立ちすくんでしまうと語る。
次に恐れられているのが、専福寺と養鶏場の間に存在する古びた平家である。
この家屋では、昼夜を問わず心霊現象が絶えなかった。
足音、囁き声、誰もいない部屋での物音……。
ある家族がここに住んでいたが、あまりにも異常な現象が続くため霊媒師を呼び、調査とお祓いを依頼したという。
霊媒師の口から語られたのは、「この地域には霊道が通っている」という驚くべき事実であった。
専福寺から墓地、そして森へと続くこの道は、霊たちが行き交う“通り道”になっているとのことである。
その霊道が平家と重なり、異常なまでの霊的干渉を生み出していたのである。
実際、この平家の持ち主ではないため中に入ることは難しいが、周辺を訪れるだけでも強烈な霊的気配を感じる者は後を絶たない。
専福寺の心霊体験談
実際にこの地に暮らしていた人物による体験談がある。
今から18年前、専福寺と養鶏場の間にあるその平家で、家族3人と共に生活していた。
だが、住み始めたその日から異常な現象が絶えなかったという。
夜中に突然鳴り響くラップ音、誰もいない廊下を歩く足音、さらには見知らぬ影が寝室に佇むことすらあった。
恐怖のあまり霊媒師に相談した結果、やはりこの地には霊道が通っており、数多の霊が行き交っているとの診断を受けた。
お祓いを受けた後も完全に現象が収まることはなく、家族はやむなくその家を後にしたのである。
専福寺の心霊考察
専福寺周辺で語られる心霊現象の数々は、単なる噂話として片付けるにはあまりにも証言が多く、一貫性を持っている。
霊道という目に見えぬ霊的回廊が、この土地に異様なエネルギーをもたらしているという説は非常に説得力がある。
寺、墓地、森という三点が織りなすこの構造は、霊的存在が滞留・移動するにはあまりに適しすぎている。
また、「白い着物の女」の霊が何を意味する存在なのかは未だ定かではない。
供養されぬ魂の象徴なのか、それともこの地に縛られた哀しき存在なのか……。
いずれにせよ、この場所を軽い気持ちで訪れることはお勧めできない。
例え夏に訪れて蓮や睡蓮の花が咲き乱れていようとも、その裏に潜む恐怖を忘れてはならないのである。
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