福岡県春日市にある「下白水大塚古墳」は、古代の遺構として静かに佇む一方で、霊の目撃談や奇怪な現象が絶えない場所である。地中からの衝撃音、浮かび上がる光る手、白い服の男の霊――数々の証言が残されている。今回は、下白水大塚古墳にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
下白水大塚古墳とは?

下白水大塚古墳は、福岡県春日市下白水北5丁目に位置する前方後円墳である。
市の史跡に指定されたこの古墳は、6世紀後半から7世紀前半にかけて築造されたとされる。
全長は推定で約50メートル、現存する部分でも37メートルの規模を誇り、後円部の直径は約21メートル、高さは約2メートルにおよぶ。
この古墳の墳丘および周辺は、近世以降、共同墓地として利用されてきた。
そのため原形は大きく損なわれ、町道の拡幅工事によって前方部の一部が削られている。
また、後円部の南側では横穴式石室の存在が確認されているが、いまだ詳細な調査は行われていない。
下白水大塚古墳の心霊現象
下白水大塚古墳の心霊現象は、
- 地中から突き上げるような衝撃と「バンッ」と鳴る謎の爆音
- 光る左手が現れ、手を振ってくる
- 白い服を着た男性の霊が中央の木のあたりに現れる
- 複数の霊がいるとされる
- 墳丘裏手の道路が事故多発地帯である
- 完成するはずの幹線道路工事が40年以上止まっている
- 墓地として利用されていた過去がある
である。以下、これらの怪異について記述する。
ある晩、春日市と福岡市を結ぶ抜け道として利用されている古墳脇の道路を車で走っていた人物が、地面の下から突き上げるような強烈な衝撃を感じ、同時に「バンッ」と大きな爆発音が響いたという。
時期は熊本地震の頃であったが、周囲に地震の影響は一切確認されなかった。
後日、日中にその場所を確認すると、そこはまさに古墳であり、しかも墓地でもあった。
このエピソードの後、同じ人物が再び現地を訪れた際、今度は左手だけが光を放ちながら現れ、ゆっくりと手を振ってきたという。
得体の知れぬ存在はその後も現れ、今度は中央の木の近くに、白い服を着た男性の霊がぼんやりと立っていたとの証言がある。
明らかに、一体ではなく、複数の霊がこの地に潜んでいることを示唆している。
また、古墳裏手は道路建設によって削られており、現在も事故が多発する地帯となっている。
この道は本来、別の幹線道路が完成する予定だったが、なぜか40年以上も工事は止まったままである。
偶然とは思えぬほど、この土地には「何か」があると感じさせられる。
春日市では、古墳の上に墓を築くという風習があったと言われる。
実際、江戸時代にはこの地が墓地として利用されていたことが確認されている。
古墳の持つ古代の気配と、近世以降の死者の記憶が重なり、今なお霊的な気配が濃く残っているのであろう。
下白水大塚古墳の心霊体験談
「夜、古墳の横を車で通ったとき、突然ガンッと車体を下から突かれるような衝撃が走りました。あまりの音と衝撃に驚いて車を止めましたが、地震の形跡も、落下物も何も見当たりませんでした。気味が悪くてその場を離れましたが、後から調べると、そこは古墳であり、墓地でもあると知りました」
「ある日、昼間にその場所を再訪したのですが、今度は左手が発光しながら現れ、ゆっくりと手を振ってきたのです。手だけが宙に浮かぶその様は、現実感がなく、夢か幻か分かりませんでした。ただ、それ以降、そこを通るたびに息苦しさを感じるようになりました」
下白水大塚古墳の心霊考察
この古墳が持つ霊的エネルギーは、築造された古代から、江戸期の墓地利用、そして現代の道路開発による破壊まで、幾重にも蓄積された「死者の記憶」によるものと推察される。
特に注目すべきは、複数の霊が出没している点である。光る左手、白服の男性、そして事故死したとされる霊…。
すべて異なる存在でありながら、この場所に引き寄せられているかのようである。
古墳の中心に生える木が、霊的な結界のような役割を果たしている可能性もある。
また、道路工事が40年以上も進まないという異常事態も、この地に潜む霊的な何かが“干渉”している可能性を否定できない。
人知れず祟りが起きており、それが人命にまで影響を与えているのだとすれば、ここはまさに春日市最大級の心霊スポットであると言って差し支えないだろう。
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