文京区弥生にひっそりと佇む「おばけ階段」。かつては薄暗く鬱蒼とした木々に囲まれ、不気味なウワサが絶えなかったこの場所は、登ると40段、下りると39段と段数が変わる奇妙な現象で知られている。だが、そこにはただのトリック以上の恐ろしい秘密が隠されていた。都市伝説に彩られたこの階段を訪れた者たちが体験した、恐怖と謎の物語がここにある。あなたも、この階段を登る覚悟はあるだろうか――。今回は、おばけ階段のウワサの心霊話を紹介する。
おばけ階段とは?
文京区弥生にある「お化け階段」は、登ると40段、下りると39段と、数が変わるという不思議な現象がウワサされている。
この階段はかつて、幅が狭く、鬱蒼と草木が茂る薄暗い場所だったため、その見た目とウワサから「お化け階段」という名称が付けられた。
現在では工事により階段は拡張され、手すりも設置されており、昔のような狭さは感じられない(以前の幅は、写真の左端ほどの広さであった)。
また、かつて茂っていた草木も伐採され、普通の階段へと整備されている。
この階段は、文京区弥生2丁目18番と19番の間を西に向かって上る場所に位置している。
東京メトロ千代田線「根津駅」から徒歩5分ほどで到達可能であり、階段は途中で曲がっているため、先が見えにくく、独特の雰囲気を醸し出している。
メディアでも取り上げられることが多く、都内でも有数の珍スポットとして知られている。
段数が違って感じられる理由は、実際には段数が変わるわけではなく、下りる際にアスファルトと段差が同化してしまい、1段数え忘れてしまうことが原因である。
このちょっとしたトリックにより、多くの人が現地で引っかかり、面白い体験ができるスポットとなっている。
おばけ階段 pic.twitter.com/KzJ09tdWu9
— ハラダ(MHz) (@syasute_harada) August 10, 2024
おばけ階段の心霊現象
おばけ階段の心霊現象は、
- 上るときは40段、降りるときは39段になる
- 心霊写真が撮れる
である。この階段には、奇妙な現象が待ち受けている。
上るときは40段、降りるときは39段になるという、不気味な通称「おばけ階段」。
階段は二つに分かれているが、もともとは一つの階段であった。
左側の白っぽい階段は新しく造られたもので、かつての恐怖の面影を隠すかのように佇んでいる。
この階段を訪れるなら、ネットの情報はあえて仕入れず、人通りの少ない時間を選ぶとよい。
昼間の明るい時でも、この場所が持つ独特の陰鬱な雰囲気が、あなたの背筋を寒くすることだろう。
「40段で『死十』、39段で『三重苦』――」この階段にはそんな縁起の悪い語呂合わせも囁かれている。
しかし、単なる言葉遊びで済ませるには、あまりにもこの場所は不気味だ。
かつての階段は道幅が狭く、周囲には鬱蒼とした木々が生い茂り、暗く陰鬱な雰囲気が漂っていたという。
そして、その階段には墓石が使われていたとのウワサがあった。
2008年の改修工事で道幅が3倍に広がり、昔の階段は消えてしまったが、その記憶は今も地にしっかりと根付いている。
消えた腕――おばけ階段での恐怖の記念写真
それは、私が小学生だった夏の日のことだった。
自由研究の題材を探していた母と私は、都市伝説で有名な「おばけ階段」を訪れることにした。
階段を登るときは40段、下るときは39段になるという不気味なウワサが広まり、この場所には何か異様な雰囲気が漂っていた。
昼下がりの太陽が、木々の間から薄ぼんやりと照らしていた。
階段の左右には、冷たい風が通り抜け、まるで私たちを歓迎しないかのようだった。
母と私は、「怖いことなんてないよね」と笑いながら階段を数えたが、その背後に潜む何かに気づくことはなかった。
階段を登り切ったところで、母が「記念に写真を撮ろう」と提案した。
私たちは階段の一番上でカメラに向かって笑顔を作ったが、周囲の静けさが不気味さを増していた。
シャッター音が響くと同時に、何とも言えない寒気が背中を走った。
だが、その時はそれが何を意味するのか理解できなかった。
家に帰り、現像された写真を見た瞬間、私は言葉を失った。
そこには確かに、私と母が写っていた。
しかし、私の左腕だけが、まるで空気の中に溶け込んでしまったかのように消え去っていたのだ。
その部分だけが切り取られたように、まったく見当たらない。
何かが私の腕をこの世から引きずり出してしまったのだろうか。
その夜、私は眠ることができなかった。ベッドに横たわり、何度もその写真を見返した。
腕が消えた瞬間、私の体の中で何かが変わった気がしてならなかった。
何度数えても、何度見返しても、そこには腕がない。
まるで、あの階段が私の一部を呑み込んでしまったかのようだった。
それ以来、私は二度とその階段を訪れることはなかった。
しかし、今でも時折、夢の中であの場所に戻り、私の消えた腕を探している。
冷たい風が私の耳元で囁く。「お前の腕はここにいる」と。
あの「おばけ階段」には、確かに何かが潜んでいる。
消えた腕はその証拠であり、私に刻まれた忘れることのできない恐怖だ。
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