新小岩駅は、東京都葛飾区に位置するJR総武快速線および総武・中央緩行線の駅である。この駅は、他の駅と比べて異常なほどの人身事故が発生しており、その多くが飛び込み自殺と見られている。こうした不穏な背景から、数々の心霊現象や怪談が語られるようになった。今回は、新小岩駅のウワサの心霊話を紹介する。
新小岩駅とは?
新小岩駅は1928年(昭和3年)に開業した駅である。
駅名は、すでに1899年(明治32年)に開業していた小岩駅にちなんだものである。
位置と路線
新小岩駅は東京都葛飾区新小岩一丁目に位置し、JR総武快速線および総武・中央緩行線の駅である。
葛飾区の最南端に位置し、駅番号は総武快速線がJO 23、中央・総武線各駅停車がJB 25である。
歴史
新小岩駅は1926年に設置された新小岩信号所を駅に昇格させたものである。
開業当時の周辺地名は「小松」であったが、信号所の名前がそのまま駅名として使われた。
地元住民からは「下総小松駅」への改名を求める声もあったが、既に切符や駅名表示板が印刷されていたため、変更には多額の費用がかかるとして見送られた。
その後、昭和40年代に実施された住居表示の際に、周辺の地名も駅名に合わせて新小岩・東新小岩・西新小岩となった。
周辺の特徴
新小岩駅前には「新小岩ルミエール商店街」があり、全長約420メートルに約140店舗の専門店が並んでいる。
1年を通して様々なイベントが行われており、元気な商店街として親しまれている。
路線情報
- 総武快速線
- 総武・中央緩行線
新小岩駅は便利な交通網に加え、商店街などの賑わいがあり、住みやすい環境となっている。
今日、何を思ったのか駅自体が心霊スポットとして有名だった新小岩駅に1人で訪れてみました。正直、行ったことを後悔しました pic.twitter.com/RiWZ2sRCoF
— 青山ミステリー愛好会 (@aogaku_mystery) July 1, 2019
新小岩駅の心霊現象
新小岩駅の心霊現象は、
- 半透明の黒い人影が列車に飛び込むという
- 線路には邪悪なエネルギーが溜まっている
- 腕を探す男性の霊が彷徨っている
である。新小岩駅――この駅は、2011年度にだけでも9件の人身事故が発生している。
そのほとんどが飛び込み自殺と見られる。
他の駅とは一線を画す異様な頻度である。
こうした背景から、ホームドアの設置が切実に検討されている。
特に2011年7月には、飛び込んだ女性がホームに跳ね飛ばされ、売店に突撃し、周囲の男女4人を負傷させるという惨事が起こった。
この一連の悲劇が重なり、新小岩駅は今や日本の「自殺の名所」として広く知られるようになっている。
Wikipediaの「自殺の名所」の項にも、青木ヶ原樹海、東尋坊、中央線快速と並び、新小岩駅が名を連ねている。
なぜここで自殺が多発するのか。
その一因は、成田エクスプレス(以下NEX)の凄まじい通過速度にある。最高時速130キロを誇るこの特急列車は、新小岩駅を通過する際には時速120キロという猛スピードで駆け抜ける。
自殺志願者にとって、飛び込めば「確実に死ねる」と確信できるのである。
さらに、恐ろしい目撃談が後を絶たない。
半透明の黒い人影が列車に飛び込むという目撃例が相次いで報告されている。
それは、列車に飛び込んだ人の霊なのであろうか?
ある日、線路に人が転落したという理由で非常停止ボタンが押された。
しかし、確認しても何も見当たらなかった。
「お盆に戻りそびれた霊の姿を見たのではないか…」という声がひそひそと広がっている。
霊能者によると、この駅の「線路」には邪悪なエネルギーが溜まっているという。
風水では、線路は「川」に見立てられ、そこに多くの乗客の思念が流れ込む。
このため、一時的に強力なマイナスエネルギーが放たれ、人々の思念を取り込んだ線路という大きな霊脈に呑み込まれるようにして飛び込み自殺が引き起こされるというのだ。
新小岩駅には、さらに恐ろしい話がある。
「腕を探す男性の霊」の話である。
サラリーマン風の男性の霊が、「僕の腕を知りませんかー」と大声で叫びながら駅のホームをさまよっているという。
この霊に耳元で「知りませんか」と囁かれ、驚いた拍子に白線の外に出そうになったという人もいる。
ある日、その男性の霊が電車に飛び込み、「こうやって死んだのか」と笑いながら線路に立っていたという目撃証言もある。
新小岩駅――ここには、人々の恐怖と絶望が渦巻き、恐ろしい現象が後を絶たない。
その影響は、単なるウワサや都市伝説を超えて、現実の惨劇として何度も繰り返されているのかもしれない。
新小岩駅から見えるのエスパスのマリンちゃんマジ怖いんだけど
— かまにわ(福岡県民) (@KamaniwaS) January 16, 2022
新小岩って場所が場所だからリアル心霊現象なのかと不安になる pic.twitter.com/B63FOyWFS1
死に神の鏡 ― 新小岩駅の恐怖体験
ある夜の出来事
その日はいつもより遅くなり、駅に着いたのは深夜に近い時間だった。
と友人の佐藤は、駅前の居酒屋で飲んだ帰りだった。
トイレに行きたくなった私は、新小岩駅の公衆トイレに向かった。
「お前、大丈夫か?」佐藤が心配そうに聞いた。
「何が?」私は笑って答えた。
「いや、新小岩駅のトイレって、あれだろ?幽霊が出るって話、聞いたことあるか?」
「バカバカしい」と言いながらも、私は内心不安だった。数年前のあの出来事が頭をよぎる。
トイレに入ると、電気が薄暗く、冷たい空気が漂っていた。
用を足して手を洗っていると、再び鏡の向こうに人影が見えた。
私は振り返ったが、誰もいなかった。
もう一度鏡を見ると、そこにははっきりとした人の顔が映っていた。
白い目がギョロリとこちらを見ていた。
「うわっ!」私は驚いて後ろに飛び退いた。
トイレから出ると、佐藤が心配そうに待っていた。
「どうした?顔が真っ青だぞ。」
「見た…また見たんだ…」私は震える声で話した。
駅員の田中の話
翌日、私は新小岩駅で働くベテラン駅員の田中さんに会った。
彼はあまり心霊現象について語りたがらなかったが、私はどうしても話を聞きたかった。
「田中さん、新小岩駅のトイレの鏡、あれは一体何なんですか?」私は問い詰めた。
田中さんはしばらく沈黙していたが、やがて口を開いた。
「あの鏡には、何かがいるんだ。多くの人が同じような体験をしている。あの目は、死に神かもしれない。」
「死に神…」私はぞっとした。
新小岩駅の公衆トイレには、死に神が覗き込んでいるという話がある。
その体験が実際にあったことかどうかは定かではないが、こうした話が新小岩駅の恐ろしさを増しているのは間違いない。
感じやすい人には、これからも新小岩駅の心霊現象が恐怖をもたらすことであろう。
私の友人の佐藤も、その後新小岩駅のトイレを利用する度に何かを感じると言う。
田中さんの話を聞いてからというもの、私は新小岩駅のトイレを利用するたびに背筋が寒くなるのを感じる。
新小岩駅 ― ここには、死に神が鏡の向こうから私たちを覗き込んでいるのかもしれない。
新小岩駅の場所・アクセス・地図
新小岩駅の住所 | 日本、〒124-0024 東京都葛飾区新小岩1丁目 |
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交通アクセス | 新宿区から首都高速中央環状線/C2 経由で33分 |
最寄りのバス停 | 新小岩駅前(徒歩1分)一番通り 経由 |
最寄り駅 | 新小岩駅(徒歩0分) |
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