鞆の浦山荘のウワサの心霊話

広島県福山市の山中に朽ち果てて佇む廃ホテル「鞆の浦山荘」。かつて華やかな保養所として人々で賑わったこの場所は、今や女性の霊が窓辺に立ち、すすり泣く声が響く恐怖の心霊スポットとして名を馳せている。今回は、鞆の浦山荘にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


鞆の浦山荘とは?

鞆の浦山荘の外観

鞆の浦山荘(とものうらさんそう)は広島県福山市、県道251号線「グリーンライン」沿いにひっそりと佇む廃ホテルである。

1972年に保養所として建設され、館内には宴会場や浴室、さらにはプールまで備えた豪奢な施設であった。

建物は4階建ての鉄筋コンクリート造で、斜面に沿って建つため、入口は半地下のような形状をしている。

1991年頃に閉鎖された後、長く荒れ果てた廃墟と化し、暴走族や心霊スポット目当ての者たちに荒らされることとなった。

その後、一度は管理が入った形跡もあるが、現在もなお朽ち果てたまま、鬱蒼とした草木に包まれ続けている。

かつてこの場所は、華やかな保養施設であった面影を失い、鉄格子がはめ込まれ監獄のような異様な姿となった。

その重苦しい外観だけでも、容易に近づきがたい不気味さを放っている。


鞆の浦山荘の心霊現象

鞆の浦山荘の心霊現象は、

  • 窓に女性の霊が立ってこちらを見下ろしている
  • 写真を撮ると、必ずと言っていいほど不可解なものが写り込む。
  • 女性のすすり泣く声や苦しげなうめき声が建物の中から響いてくる
  • この地を訪れた者が帰路で原因不明の体調不良に見舞われる

である。以下、これらの怪異について記述する。

もっとも有名なのは、正面入口の2階、または3階の窓に現れる女性の霊である。

長い黒髪を垂らしたその女は、夜中だけでなく日中でも時折姿を見せ、通りかかった者と視線を合わせた瞬間、ふっとかき消えるという。

また、この廃墟を撮影した写真には、赤い目をした女の顔や、血のような手形が浮かび上がるといった怪異が頻発する。

夜、建物の奥から響いてくるのは、確かに女性の声である。

すすり泣きとも呻きともつかぬその声は、内部に入った者の耳にまとわりつき、出口を探そうとするたびに背後から呼び止めるように聞こえるという。

さらに恐ろしいのは、この地を訪れただけで帰宅後に高熱を出したり、原因不明の悪寒に襲われるという話が絶えないことだ。

まるで何かが憑いてきてしまったかのように、長期間体調不良が続く者もいる。


鞆の浦山荘の心霊体験談

実際にこの場所を訪れた者の中には、廃墟内部を探索中に突然吐き気に襲われ、建物を出るや否や嘔吐したという体験談がある。後日病院で検査を受けても原因は一切不明であった。

また別の者は、建物を撮影したスマートフォンに女性の影が映り込み、それ以来連日金縛りに苦しめられたという。

さらには、夜に訪れた複数人のグループが同時に女性の声を聞き、慌てて車で逃げ出したものの、車内でも「置いていかないで」という声が聞こえ、恐怖で泣き叫びながら帰ったという話も伝わっている。


鞆の浦山荘の心霊考察

この鞆の浦山荘にまつわる怪異は、単なる噂話の域を超えているように思われる。

過去にプールでオーナーが自殺した、あるいは殺人事件があったという真偽不明の噂が残されていることも、不気味さに拍車をかける。

特に鉄格子がはめられ監獄のようになった窓から覗く女性の霊は、この場所に強烈な怨念が留まっていることを示しているのかもしれない。

また、鞆の浦山荘が位置するグリーンライン自体が霊に憑かれるという話が多い土地であり、この地の呪縛は決してこの廃墟だけに留まらないのだろう。

むしろこの廃墟は、周囲の怨念を吸い寄せ留め置く、恐ろしい器である可能性すらある。

不用意に立ち入れば、そこに巣食う何かに気づかれ、連れ帰ることになりかねない。

鞆の浦山荘を訪れる際は、その代償が決して軽くないことを覚悟すべきである。


鞆の浦山荘の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。