浦戸トンネルのウワサの心霊話

浦戸城跡に近いこのトンネルでは、かつての合戦で命を落とした落武者たちの霊が今も彷徨うといわれている。今回は、浦戸トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


浦戸トンネルとは?

浦戸トンネルの外観

浦戸トンネルは、高知県高知市浦戸地区に位置する全長64メートルほどの短いトンネルである。

周囲は木々に覆われ、人通りも少なく、昼間でも薄暗い雰囲気を漂わせている。

トンネルの脇には「トンネル内点灯」と記された黄色い看板が立てられており、その警告がまるで“暗闇に潜む何か”を示唆しているかのように感じられる。

この周辺には真崇寺があり、住宅街も点在しているが、少し足を延ばせば静まり返った浦戸湾と浦戸港が広がる。

港町特有の穏やかな空気の中に、このトンネルだけが異質な気配を放っている。

かつてこの一帯は浦戸城を巡る激しい合戦が行われた古戦場であり、無念のまま散った兵たちの怨念が今も眠っていると伝えられている。


浦戸トンネルの心霊現象

浦戸トンネルの心霊現象は、

  • 首のない落武者の霊が群れをなして出る
  • トンネルに入ると強い寒気と圧迫感を感じる
  • 通過中に誰もいないのに人の気配や足音がする
  • トンネル前後で霊感のある者が急に黙り込む

である。以下、これらの怪異について記述する。

浦戸トンネルは一見すると普通の古びた車道トンネルである。

しかし、夜になるとその内部は異様な空気に包まれる。

霊感のある者と共に何も知らず通った者がいた。

トンネルの手前に差しかかった途端、その霊感者が突然言葉を失い、トンネルを抜けた直後に震える声でこう告げたという。

「首のない、足のない、頭だけの武者が……うようよおる」

その姿は、鎧をまとったまま無残に欠損した落武者たちであった。

浦戸トンネルの中ほどから出口付近にかけて、霊たちが群れを成して漂っていたという。

地元の人々によれば、浦戸城の合戦で命を落とした兵たちの霊が普段からこの周辺を彷徨っており、近年の山の開発――特にゴルフ場造成などによって、彼らの怒りが強まっているのだという。

この話を聞いた当人は、霊感者が浦戸の土地や城の歴史を全く知らなかったことに戦慄したと語っている。


浦戸トンネルの心霊体験談

ある投稿者によると、浦戸トンネルを通り抜けた直後、身体が急に重くなり、後部座席に誰かが乗っているような感覚に襲われたという。

振り返っても誰もいない。

また、エンジンを切ってもなお、車の外から“カンッ…カンッ…”と金属音のようなものが響いた。

まるで甲冑の破片が地面を引きずっているかのような音だったという。

別の体験者は、夜中にトンネルを徒歩で通り抜けた際、背後から小走りの足音がついてくるのを感じ、出口まで振り返れなかったと語る。

外へ出てようやく振り返ると、トンネルの奥から無数の光る影がこちらを見つめていたという。


浦戸トンネルの心霊考察

浦戸トンネル周辺は、かつての戦乱の地であり、浦戸城合戦の犠牲者が数多く眠る土地である。

彼らの多くは戦のさなか、首や手足を斬られたまま息絶えたと伝えられており、その「欠損」の姿のまま現れる霊が報告されている。

この地域では近年、山の造成や開発が進み、地中に眠っていた遺骨が掘り返されることもあったという噂がある。

それが怨念を刺激し、落武者たちが姿を現すようになったのではないかとも囁かれている。

また、浦戸湾に近い湿地性の地形は“霊を溜めやすい”とされ、古戦場と重なることで、霊的な磁場が形成されているとも考えられる。

浦戸トンネルは、まさに“死と生の境界”であり、無念を抱えた者たちが今も通る者を見上げている――そうした想像を掻き立てる、異様な場所なのである。


浦戸トンネルの地図

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【管理人】狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。