道後温泉の裏手には、かつて木造二階建ての廃墟が存在していた。この建物では、子供の霊の目撃や二階からの不可解な物音、さらには通りかかっただけで祟られるといった噂が絶えず語られていた。現在は解体され駐車場となっているが、その怪異は今なお人々の記憶に残る。今回は、道後温泉裏の木造廃墟にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
道後温泉裏の木造廃墟とは?

道後温泉の裏手、住宅街の一角にかつて木造二階建ての廃墟が存在していた。
長らく人の気配がなく、昼間であっても異様な静けさに包まれていた建物である。
解体されるまでは地元住民や若者の間で心霊スポットとして語られており、現在は更地となり月極駐車場として利用されている。
しかし、この廃墟にまつわる怪異の数々は今もなお語り継がれている。
道後温泉裏の木造廃墟の心霊現象
道後温泉裏の木造廃墟の心霊現象は、
- 一階に入ると突如として冷気に包まれ、背筋に寒気が走る
- 二階には誰もいないのに、物音や子供の足音が響く
- 廃墟内部で子供の霊が目撃される
- この家の前を通ると祟られるという噂がある
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、廃墟に足を踏み入れると異常な寒気に襲われるという証言が多い。
春や夏の蒸し暑い時期でさえ、そこだけ冷たい空気が流れ込み、まるで建物そのものが死を孕んでいるかのようであったという。
さらに一階を探索している最中、突如として二階から「ギシ…」と床板を踏む音や、子供が走り回るような足音が聞こえたとされる。
実際には誰も存在していないにも関わらず、はっきりとした音が耳に届いたという体験談が後を絶たない。
そして極めつけは、二階の窓や階段の影に「小さな子供の霊」が立っていたという目撃談である。
黒い影のように現れては消えるその姿は、一瞬の錯覚ではなく、複数人が同じ体験をしていることから信憑性を増している。
また、この建物の前を通るだけで「祟られる」という噂も存在した。
体調を崩したり、不幸が続いたという証言があり、人々は極力この廃墟を避けて通ったとされている。
道後温泉裏の木造廃墟の心霊体験談
ある者は、友人と共に肝試し感覚で廃墟へ足を踏み入れた際、一階で懐中電灯の明かりが突然揺らぎ、同時に二階から子供の笑い声が聞こえたという。
恐怖のあまり逃げ出したが、帰宅後数日間は金縛りに苦しめられ、夢の中に同じ子供の影が現れ続けたと語っている。
別の体験者は、廃墟の前を自転車で通っただけで不思議な事故に遭ったと話す。
ブレーキをかけても車輪が動かず転倒し、膝を強く打ったという。
その後も原因不明の不調に悩まされ、あの場所に近づいたことを後悔したと証言している。
道後温泉裏の木造廃墟の心霊考察
この廃墟に出没したとされる「子供の霊」が何者であるかは判明していない。
かつてこの土地に住んでいた家族の子供であるのか、それとも温泉街の裏に潜む歴史の闇に結びつく存在なのか。
解体後は目撃情報が途絶えたが、成仏したとは言い難い。
むしろ、居場所を失った霊は新たな空間を求め、周辺に移動している可能性もある。
また、「祟られる家」と呼ばれた事実は、単なる噂話に留まらない。
目撃証言や不幸の連鎖は、廃墟そのものが呪的な力を帯びていた証左とも言える。
現在は駐車場となっているが、そこに車を停める者の中には、不気味な気配を感じ取る者もいるという。
形は失われても、この土地に染み付いた霊的因縁は今もなお生き続けているのかもしれない。
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