吉島病院のウワサの心霊話

吉島病院は、広島県広島市中区にかつて存在した廃墟であり、地元では数々の恐ろしい噂が囁かれ続けてきた場所である。今回は、吉島病院にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


吉島病院とは?

吉島病院の外観

吉島病院とは、広島県広島市中区にかつて存在していた、地元では有名な心霊スポットの通称である。

少なくとも1972年には、それらしい建物が確認されている。コンクリート造の2階建てであったが、実際には病院ではなく、倉庫や別の施設であったとも言われており、その正体は曖昧なまま現在に至る。

長い年月を経て、建物は窓一つ残らぬがらんどうとなり、いつしか「吉島病院」と呼ばれ心霊スポットとしての名声を高めていった。

しかし2012年頃、老朽化とともに解体され、現在はその姿を留めていない。


吉島病院の心霊現象

吉島病院の心霊現象は、

  • 老婆の霊が現れる
  • 窓からこちらを覗く黒い人影
  • 地下に患者のカルテが散乱しているというウワサ
  • 帰宅後、足首に掴まれたような不気味なアザが浮かぶ

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、老婆の霊である。

この廃墟を訪れた者の中には、屋内を彷徨う白髪の老婆を目撃したという話が多い。

暗闇に溶け込むように立つその姿は、近づけば近づくほど表情が判然としなくなり、気づけば視界から忽然と消えてしまうという。

次に、窓から覗く黒い人影である。

吉島病院はすでに窓ガラスなどは一つも残っておらず、口を開けた空洞が並ぶだけの状態だった。

しかし、その窓の向こうに、はっきりとこちらを凝視する人影を見たという者が少なくない。

動かぬはずの影が首だけをゆっくりと傾け、こちらの様子をうかがう様は、尋常ではない恐怖を呼び起こす。

さらに地下のウワサである。

この病院には地下室が存在し、そこには感染症患者のカルテが大量に散乱したまま残されているという話があった。

真偽は不明だが、薄暗い地下で湿気にまみれた紙の山を見つけてしまった者は、その夜から金縛りや謎の頭痛に襲われることが多いという。

最後に、足首のアザの話である。

吉島病院で肝試しをした若者の中には、帰宅後ふと自分の足首を見ると、指の形をした痣がはっきりと浮かんでいた例がある。

触れるとじわりと冷たく、数日経っても跡が消えず、夜中に引っ張られるような感覚に悩まされるという。


吉島病院の心霊体験談

実際に吉島病院を訪れた者の話によれば、同行者と共に建物を探索中、突然誰もいないはずの階段の踊り場から「ギシ…ギシ…」と誰かが降りてくるような音が聞こえたという。

慌てて懐中電灯を向けたが、そこにはただ暗い闇が広がるだけだった。

しかし次の瞬間、背後からか細い女の声で「みてるよ…」と囁かれ、振り返ってもそこには誰もいなかった。


吉島病院の心霊考察

吉島病院の心霊現象は、かつての感染症患者の隔離施設であったという噂や、地下に残されたカルテの話が恐怖を増幅させているように思える。

廃墟に宿るのは、場所そのものに刻まれた記憶とも言うべきものかもしれない。

放置され、誰にも顧みられなかった長い年月の中で、この場所には人の怨嗟や不安が積もり積もっていったのだろう。

解体された今もなお、その土地に立つと身体が重くなり、背筋に冷たいものが這い上がるという話が絶えない。

吉島病院の心霊話は、単なる噂や作り話で済ませられない闇を抱えているのかもしれない。


吉島病院の地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

近年は「心霊現象の考察」シリーズを中心に、
従来の記録的な紹介に加え、心霊が物語として共有され、恐怖として定着していく過程そのものを読み解く試みを続けている。

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