久木踏切

神奈川県逗子市にあるこの踏切は、かつて多くの事故や悲劇的な出来事が起こり、その結果「白い服を着た女性の霊」が目撃される恐ろしいスポットとして知られるようになった場所である。今回は、「久木踏切」にまつわるウワサの心霊話を紹介する。

久木踏切とは?

久木踏切にある供養塔

久木踏切は、神奈川県逗子市久木に位置し、横須賀線の逗子駅と鎌倉駅の間に存在する踏切である。

この場所では、大正時代から事故が頻発し、1915年(大正4年)には多くの命が失われたことから轢死者供養塔が建てられた。

しかし、供養塔が建立された後も事故や怪現象は後を絶たず、今やこの踏切は「心霊スポット」としても広く知られている。

久木踏切の心霊現象

久木踏切で報告されている心霊現象は以下の通りである。

  • 白い服を着た女性が線路を横切る
  • 電車に衝突音が響くが、調べても何も見つからない
  • 踏切付近で不気味な視線を感じる
  • 供養塔付近で異様な寒気に襲われる

これらの現象は、特に夜間や電車が通過する際に多く報告されており、現地を訪れた人々に恐怖を与えている。

最も恐怖を感じさせるウワサは、平成4年に起こった事件である。

この年、逗子発鎌倉行きの回送電車が久木踏切を通過する際、突然大きな衝撃音が響き、電車は急停車した。

慌てて車掌たちが周囲を確認したが、何も見つからなかったという。

運転士は「白い服を着た女性が線路を横切った」と証言したが、調査の結果、何も衝突の痕跡は見つからなかった。

この事件以降も、同じような衝突音を伴う急停車が立て続けに起こり、運転士が白い服を着た女性の姿を目撃するという報告が繰り返された。

この現象は、かつて供養されなかった霊たちが、今もなお成仏できずにいるためではないかと考えられている。

久木踏切の心霊体験談

久木踏切を訪れた人々の体験談によると、多くの人が不気味な現象を体験している。

ある訪問者は、夜中に踏切を渡る際に急に強い寒気を感じ、その直後に背後から視線を感じたと語っている。

振り返ると白い影が一瞬見えたが、すぐに消えてしまったという。

また、別の体験者は、供養塔に手を合わせた際、踏切の向こうから誰かが自分をじっと見つめている感覚に襲われたと証言している​。

久木踏切の心霊考察

久木踏切での心霊現象は、供養されていない霊たちが何かを訴えているのではないかと考えられている。

供養塔が建立されたにもかかわらず、多くの命が失われたこの場所では、白い服を着た女性の霊が事故の犠牲者たちの象徴として現れるとされている。

平成4年の奇怪な事件も、これらの霊たちが今もなお、何かを伝えようとしている結果ではないかと考えられている​。

久木踏切は、その静けさと、過去に繰り返された悲劇が結びついた恐ろしい場所であり、特に夜間の訪問には注意が必要である。

久木踏切の地図

本記事は、「心霊現象の考察」シリーズの思想を踏まえて執筆している。
幽霊の存在を断定するのではなく、人間の認識や記憶、土地や出来事がどのように「心霊」という物語として語られてきたのか、という視点から整理を行っている。

なお、本サイト内には執筆時期の異なる記事が混在しており、すべての記事が同一の考察軸で統一されているわけではない。
現在、順次リライトを進めながら、心霊スポット記事を本シリーズの思想に沿った形へ更新している段階である。

最新の記事および更新済みの記事については、本考察シリーズを基準とした構成・文体で執筆している。
考察全体の方向性や思想については、総合目次ページを参照されたい。

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