宮城県の山間にひっそりと佇む「すずらん峠」。この地では、過去に老婆のバラバラ死体が発見されたという凄惨な事件が起きており、以来、心霊現象の噂が絶えない。特に仙台方面から入った最初の急カーブ付近では、老婆の霊や長い髪の女性の姿が目撃されることが多く、供養のために設置された地蔵の首がないという不気味な話も伝えられている。今回は、すずらん峠にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
すずらん峠とは?

すずらん峠とは、宮城県蔵王町円田と川崎町大森を結ぶ県道47号・蔵王川崎線に位置する峠である。
蔵王エコーラインの県道12号線を下り、遠刈田温泉付近で県道47号線へ進むと辿り着く。
途中、道幅が狭くなるものの、峠周辺は宮城蔵王カントリークラブに隣接しているため2車線道路となっている。
峠の鞍部には「ふるさと緑の道」と刻まれた標柱が立ち、その脇に「すずらん峠」と記されている。
かつてこの峠では、凄惨な事件が発生した歴史があり、今もなお不気味な空気が漂っている。
すずらん峠の心霊現象
すずらん峠の心霊現象は、
- 老婆の霊が現れる
- 長い髪の女性の霊がカーブミラーに映る
- 首のない地蔵
- 心霊目撃が多発する急カーブ
である。以下、これらの怪異について記述する。
すずらん峠では、仙台方面から峠に入った最初の急カーブ付近で霊の目撃が頻発している。
この場所は、かつて老婆のバラバラ死体が遺棄されていた現場に極めて近いとされている。
遺棄現場となった空き地は現在も人気がなく、異様な静けさに包まれているという。
供養のために設置された地蔵も、なぜか首がもがれた状態で放置されており、不気味さを一層引き立てている。
また、カーブを曲がるたびに目に入るカーブミラーには、しばしば長い髪を垂らした女性の姿が映り込むと噂されている。
鏡越しにそれを見てしまった者は、奇妙な体験に巻き込まれるとも囁かれている。
すずらん峠の心霊体験談
何気なくネットを閲覧していた一人の人物が、すずらん峠の記事を目にした。
そこで彼は、数年前の体験を思い出し、背筋を凍らせたという。
かつて夜間、仕事の関係でこの峠を通過した際、問題のカーブ地点で老婆の姿を目撃した。
夜中にもかかわらず、老婆はぽつりと一人で立ち尽くしていた。
痴呆症による徘徊者かと思い、特に気にも留めず通り過ぎたが、後にこの記事を読んだことで、あれがただの人間ではなかった可能性に思い至り、ゾッとしたという。
すずらん峠の心霊考察
すずらん峠で目撃される老婆の霊は、かつて惨殺された老婆の無念が成仏できずに彷徨っているものと考えられる。
目撃談が集中する急カーブ周辺には、特に念がこもっているのかもしれない。
また、長い髪の女性の霊がカーブミラーに映る現象も頻発しており、こちらも峠に残る強い負の感情に由来している可能性がある。
単なる事故の呼び水として現れるのか、あるいは何か伝えたい想いがあるのか、その正体は定かではない。
しかし、いずれにせよ、すずらん峠は容易に近づくべき場所ではないと言えるだろう。
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