北九州市門司区にある和布刈公園とその周辺には、静かな観光地の顔とは裏腹に、背筋が凍るような心霊現象の報告が多々あるという。今回は、和布刈公園とその周辺にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
和布刈公園とその周辺とは?

和布刈公園(めかりこうえん)は、福岡県北九州市門司区の和布刈地区に位置する都市公園であり、総面積は37.1ヘクタールに及ぶ。
園内には、源平合戦のゆかりを伝える古城山(標高175メートル)や門司城跡が存在し、関門海峡を望む絶景スポットとしても知られている。
この地はまた、瀬戸内海国立公園に指定されており、歴史的・自然的価値が高い場所でもある。
門司港レトロ地区にほど近く、観光客が多く訪れるが、その裏で、静かに語られる恐ろしい噂がいくつも存在している。
和布刈公園とその周辺の心霊現象
和布刈公園の心霊現象は、
- 関門トンネル近くの歩道に、小学生ほどの少年の霊が現れ、振り返ると忽然と消えてしまう
- 写真を撮影すると、女性の顔のようなものが映り込むことがある
- 和布刈公園内の山道に入ると、足が異様に重くなり、誰かにじっと見られているような気配を感じる
- 関門トンネル近くの公衆トイレでは、女性の幽霊が出るという噂が絶えない
- 廃線跡のトンネルでは、異常な気配や、近づくことすら拒むような重苦しさが漂っているとされ、「かなりヤバい」と語る者もいる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、最もよく語られるのが、関門トンネル近くの歩道で目撃される少年の霊である。
ランドセルを背負い、静かに腰を下ろしている様子が目撃されるが、目を離してから振り返るとその姿は完全に消えてしまっているという。
この少年の霊を見た者は、胸の奥に不思議な悲しみを感じると語っている。
また、公園内で写真を撮影したところ、女性の顔のようなものが不自然に浮かび上がっていたという証言もある。
現地では、過去に事故や事件の報告は確認されていないものの、昔から“何かがいる”と囁かれてきた場所であることから、無関係とは言い切れない。
さらに、公園内の山道は特に霊感の強い者には要注意とされる。
源平合戦に関連するこの地では、歴史に埋もれた無念の霊が今もさまよっているのではないかとされており、登山道に足を踏み入れた瞬間、空気が一変し、身体が重くなり、視線を感じるという体験が複数報告されている。
また、関門トンネル付近の公衆トイレでは、夜間に一人で入ると女性のすすり泣く声が聞こえてくるという噂がある。
鏡の前に立ったとき、背後に誰かの姿が映っていたという証言もあり、地元の者も近寄らないという。
そして、最後に語られるのは、廃線跡にある古いトンネルである。
昼間であっても中は薄暗く、近づくと吐き気を催すような圧迫感に襲われるという。
ここでは、過去に何かがあったという確証はないが、多くの人が「近づかないほうがいい」と警告している、いわば“禁足地”である。
和布刈公園とその周辺の心霊体験談
とある地元住民の証言によれば、夜に観潮公園を散策していた際、突如背後から足音が聞こえ、振り返っても誰もいなかったという。
その後、スマートフォンのカメラで風景を撮影したところ、誰もいないはずの草むらの中に、うっすらと白い服を着た女性の姿が写っていたと語っている。
また、別の若者グループは、廃線跡のトンネルに軽い気持ちで肝試しに訪れたが、トンネルに足を踏み入れた瞬間、全員が猛烈な頭痛と吐き気に襲われ、慌てて引き返したという。
彼らの一人は、「何かに“見られている”というより、“睨まれていた”感覚だった」と証言している。
和布刈公園とその周辺の心霊考察
和布刈公園とその周辺は、観光地として知られながらも、かつての戦や人の営みが交差してきた歴史的土地である。
そのような場所に残された未練や無念が、霊的存在として現代に影響を及ぼしている可能性は否定できない。
また、山や海、トンネルといった“異界の入口”とされる地形要素も多く含まれており、それらが霊的な現象を引き寄せやすくしているのかもしれない。
特に、少年や女性の霊が目撃される場所の多くが人目につきにくい構造となっている点は注目に値する。
見えざる存在が人に気づかれないよう、しかし確実に“そこにいる”ことを示しているようにも感じられる。
和布刈公園──その穏やかな風景の裏には、今もなお語られぬ霊の声が静かに囁いているのかもしれない。
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