稲佐山のウワサの心霊話

長崎県にある稲佐山には、かねてより恐ろしい心霊のウワサが囁かれている。今回は、稲佐山にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


稲佐山とは?

稲佐山の外観

稲佐山(いなさやま)は、長崎県長崎市に位置する標高333メートルの山である。

山頂には展望台や放送局の送信設備が設けられ、市街地全体を一望できる絶景スポットとして知られる。

また、函館山・摩耶山と並び「日本三大夜景」に数えられ、夜には電波塔がライトアップされるなど、観光地としても名高い。

その一方で、この美しい夜景の裏に隠された、数々の心霊現象が語り継がれている。

稲佐山は、単なる観光地ではない。古くから“何か”が棲みつく山として、地元住民の間で畏れられてきた場所でもある。


稲佐山の心霊現象

稲佐山の心霊現象は、

  • 展望台周辺で心霊写真が撮れる
  • 誰もいないはずの場所に、正体不明の霊が現れる
  • 山頂からの下山中に、突然の頭痛や耳鳴りに襲われる
  • 誰もいないはずの道に、足音が付きまとってくる
  • 実際に自殺者が多く、自殺の名所と化していたとの証言がある

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、展望台周辺では不可解な心霊写真が多く撮影されている。

特に夜景を撮影した際に、白い顔のようなものが写り込んだり、誰も立っていなかったはずの場所に人影が現れたりするという。

過去にはテレビ番組『奇跡体験!アンビリバボー』でも、ここで撮影された心霊写真が紹介されたことがあるとの証言もある。

次に、自殺の名所としての側面について触れたい。地元の住民によると、かつて稲佐山では自殺者が後を絶たず、遺体が発見されたこともあったという。

静かな夜、稲佐山に足を踏み入れると、自殺者の“痕跡”がまだ残っているかのような空気の重さに襲われる者もいる。

また、夜間に稲佐山を訪れた者たちの間では、異常な耳鳴りや頭痛に襲われるという報告も少なくない。

特に山道の最初のカーブ付近では、何か見えない“存在”が接近してくるような圧迫感を覚える者が多い。

さらに不可解なのは、「足音」である。

実際に歩いているのは自分ひとりであるにもかかわらず、背後から“誰か”がタッタッタッと追いかけてくるような足音が聞こえる。

振り返っても誰もいない。

にもかかわらず、その足音は延々と続くのである。


稲佐山の心霊体験談

ある人物が、午前0時を回ったころに友人と通話しながら稲佐山から稲佐橋方面へと下っていた時のことである。

最初の大きなカーブを曲がった瞬間、激しい頭痛と耳鳴りに襲われた。

直感的に「まずい」と感じたその人物は、通話中の友人に「少し走る」と告げ、200メートルほど走ったところで症状はおさまった。

しかし、落ち着いたその時、通話中の友人がこう尋ねてきた。

「誰かと一緒にいる? なんか足音が聞こえるんだけど…」

本人はイヤホンを装着しており、自身の衣擦れ音だと考えたが、足音のテンポは走っているような速度で、衣擦れとは明らかに異なっていたという。

周囲を見渡しても誰もいない。

しかし、その「誰か」は午前4時まで、足音を鳴らし続けていたという。


稲佐山の心霊考察

稲佐山における心霊現象の共通点は、「音」と「気配」、そして「視線」である。

これらは往々にして、“そこに何かがいる”という最も原始的な恐怖を刺激するものである。

特に注目すべきは、複数人が同時に異常を感じるという点だ。

気配を感じる、耳鳴りに襲われる、そして足音を聞く。

これらの体験が個人の錯覚でない可能性が浮上してくる。

また、稲佐山が自殺の名所であったという事実も無視できない。

何らかの未練や念がこの地に留まり、夜になると“姿”を現すのかもしれない。

稲佐山は、昼間の顔と夜の顔がまるで別人のような場所である。

夜景の美しさの裏に潜むのは、人智を超えた存在の“気配”であるとも言えよう。

観光地としての顔を持ちながら、心霊スポットとしても名を馳せる稲佐山──それは、美しさと恐怖が同居する、まさに“二面性の山”なのである。


稲佐山の地図

本記事は、「心霊現象の考察」シリーズの思想を踏まえて執筆している。
幽霊の存在を断定するのではなく、人間の認識や記憶、土地や出来事がどのように「心霊」という物語として語られてきたのか、という視点から整理を行っている。

なお、本サイト内には執筆時期の異なる記事が混在しており、すべての記事が同一の考察軸で統一されているわけではない。
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