早瀬大橋のウワサの心霊話

広島県江田島市と呉市倉橋島を結ぶ早瀬大橋。この橋には、霊の目撃情報や飛び降り自殺者の霊が現れるといった数々の怪異が囁かれている。今回は、早瀬大橋にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


早瀬大橋とは?

早瀬大橋の外観

早瀬大橋(はやせおおはし)は、広島県江田島市の東能美島と呉市の倉橋島を結ぶ国道487号線のトラス橋である。

1973年に完成し、同年に全建賞(道路部門)を受賞している。

橋は満潮時の海面から36mという高さがあり、大型船舶の航行を確保するために設計された。

この橋が架かる以前、江田島へは音戸大橋を経て海路を頼るしかなく、住民の生活には不便がつきまとっていた。

そんな中、1961年に呉市本土と倉橋島が音戸大橋で繋がると、江田島の住民から「次は早瀬瀬戸にも橋を」という機運が高まり、1963年には「10円募金運動」が始まり、当時で約300万円が集まった。

この住民の熱意を汲み取り、1967年から橋の建設事業が開始され、1973年に念願の開通を果たしたのである。

今や江田島市と本土を繋ぐ陸路として欠かせない存在となっているが、この橋には、古くから奇妙な噂が絶えない。


早瀬大橋の心霊現象

早瀬大橋の心霊現象は、

  • 正体不明の霊が橋の上に現れる
  • 橋から飛び降り自殺をした者の霊が彷徨っている

である。また、橋の近くにあった廃墟のラブホテルで霊が目撃されるという噂があったが、取り壊された今もその真偽は不明である。

これらの心霊現象は単なる噂で片付けられないほど、多くの体験談や異様な証言と共に語り継がれている。

以下、これらの怪異について記述する。

まず、正体不明の霊についてであるが、夜間に車で橋を渡ると、橋の中央付近に白い服を着た人物がぼんやりと立っていることがあるという。

近づいても顔が見えず、すり抜けるように姿を消すことから、人間ではない何かだと恐れられている。

また、早瀬大橋は高さ36mという構造上、自殺の名所とも囁かれてきた。

深夜に車で橋を通過した際、欄干の向こう側に人影が見え、慌てて車を停めて確認すると、既にそこには誰もおらず、下を覗いても水面に異変はなかったという証言がある。

飛び降り自殺を遂げた者たちの霊が、今も橋を訪れる人間に助けを求めて手招きしているのではないかと噂される所以である。

さらに、橋の近くにはかつて廃墟となったラブホテルが存在し、そこでも幽霊が出るとの噂があった。

取り壊された現在も、その跡地を訪れた人が「視界の端で黒い影が横切った」と証言することがある。

建物が消えてもなお、そこに染み付いた怨念だけが残り続けているかのようだ。


早瀬大橋の心霊体験談

ある夜、仕事帰りに早瀬大橋を車で通過した男性は、助手席の窓越しに何やら視線を感じたという。

恐る恐る横を見ると、そこには窓に顔を押し付けるようにして覗き込む女の顔があった。

しかし車は走行中であり、当然そんな場所に立つことは不可能である。

慌てて目を逸らし、再び窓を見たときにはもう何もいなかったという。

また、深夜に一人で自転車で橋を渡ったという若者の話では、橋の中ほどで突然後輪が重くなり、ペダルを漕いでも全く進まなくなった。

後ろを振り向くと、暗闇の中にぼんやりと人影のようなものが見えたが、恐怖で逃げることしかできず、必死でペダルを踏み続けて橋を渡り切った途端、重みは嘘のように消え去ったという。


早瀬大橋の心霊考察

早瀬大橋には、古くから不気味な話が数多く伝わっている。

その背景には、橋が持つ高さや海面への視覚的な恐怖だけでなく、実際にこの場所で命を絶った人々の怨念が渦巻いているのではないかと思われる。

また、かつて近隣に存在した廃墟ラブホテルの噂が橋と結び付けられ、より恐怖を増幅させている面もあるだろう。

建物自体は消え去っても、その土地に染み付いた負の念が、行き場を失って早瀬大橋に集まり、今もなお道行く人間に恐怖を与え続けているのかもしれない。

いずれにせよ、この橋にまつわる怪異は、ただの都市伝説として片付けるにはあまりにも生々しい話が多い。

好奇心だけで訪れることは、無用な災いを呼び込むことになるかもしれない。

訪れる際は、決して軽い気持ちで肝試しなどはしない方が賢明である。


早瀬大橋の地図

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