高知市介良にかつて存在したカラオケ店「バナナクラブ介良店」には、今も語り継がれる不可解な心霊現象の噂が残されている。今回は、バナナクラブ介良店にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
バナナクラブ介良店とは?

バナナクラブ介良店は、かつて高知市介良に存在したカラオケボックスである。
建物は比較的新しく、当時は地元でも人気のあった店舗であった。
現在は「カラオケ ビッグエコー介良店」として営業しており、店名・運営は変わっているが、建物自体は同じ場所に残っている。
営業当時から「特定の部屋で奇妙なノック音がする」「誰もいないのに電話が鳴る」などの噂が、利用者の間で囁かれていたという。
バナナクラブ介良店の心霊現象
バナナクラブ介良店の心霊現象は、
- 終了時間が近づくと「コンコンコンコン…」とノック音が続く
- 音は扉ではなく壁の奥から響いてくる
- 部屋に女性しかいないのに、マイク越しに男の声が混じる
- 電話が突然鳴り、「帰れ」という声が聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
「コンコンコン…」と響くノック音
最も多く語られている現象は、終了時間が近づいた頃に発生するノック音である。
「コンコンコンコンコンコン…」という軽いが連続的な音が壁から響くという。
実際に体験した利用者によれば、音はドアからではなく、壁の内側から鳴っていたといい、扉を開けても誰もいなかった。
しかもその音は一度ではなく、何度も繰り返されたという。
当時の利用者がいたのは「6号室」であり、音がしたのは隣の「5号室」側の壁であった。
確認のため隣室を見に行ったが、人の気配はなく、後にスタッフが清掃をしていたものの、その時間差から考えても、当時その部屋に誰もいなかったことが分かっている。
女だけの部屋で男の声が混じる
もうひとつの奇妙な報告として、女性だけのグループが利用していた際、マイク越しに「男の声が混じる」という現象があったという。
誰も男性はいない状況で、スピーカーから低い声が混ざるというものだ。
録音された音源が残っているわけではないが、複数の利用者が同様の現象を口にしている。
電話の受話器から聞こえる「帰れ」
さらに恐ろしいのは、部屋の電話が突然鳴り、受話器を取ると「帰れ」と低い声で告げられたという噂である。
この現象については「店員のいたずらではないか」との見方もあるが、同じ報告が複数の時期に存在しており、偶然とは言い難い。
また、この「帰れ」という声が聞こえたという報告がある部屋は、奇しくもノック音がするという「受付から真っ直ぐ行って左側の五部屋目」と一致している点も見逃せない。
バナナクラブ介良店の心霊体験談
2007年12月、ある利用者が体験したという出来事が有名である。
夜23時30分ごろ、友人と二人でカラオケをしていた際、終了間際に「コンコンコンコン…」という連続音が響いた。
すぐにドアを開けたが、廊下には誰もいなかった。
再び歌い始めると、今度はさらに大きく、間隔をあけて「コン……コン……」と響く。
注意深く聞くと、それは扉ではなく壁の奥から鳴っていたという。
不審に思い、隣室を確認したが無人であった。
その約10分後、退室しようとした際、なぜか隣の部屋ではスタッフが掃除をしていたという。
しかし清掃が始まるには時間的な矛盾があり、少なくともノック音がしていた時には誰もいなかったはずである。
この不可解な出来事の後、別の利用者が同じ部屋で「帰れ」と電話口で言われたという噂も流れ、以来その部屋は“出る”とささやかれるようになった。
バナナクラブ介良店の心霊考察
ノック音については、建物の構造や温度差による「壁材の軋み音」とする意見もある。
しかし、20回以上も連続して鳴り、明確に「誰かが叩いているような」リズムを伴っていた点を考慮すると、自然現象だけでは説明し難い。
また、電話の「帰れ」という声についても、店員の悪戯説は存在するが、同一の部屋・同一の方向(廊下側・左から5部屋目)で報告が重なることは偶然とは思えない。
マイク越しに混じる男の声も含め、これらの現象がすべて同じ“何か”によって引き起こされていると考えるならば、この建物の特定の部屋には、過去に強い念を残した存在がいるのかもしれない。
なお、現在この場所は「カラオケ ビッグエコー介良店」として営業している。
営業中の店舗であるため、心霊目的での訪問や肝試し行為は絶対に控えるべきである。
利用の際は、節度を持って楽しむことをおすすめする。




のウワサの心霊話-500x500.jpg)


コメント