大阪府東大阪市荒本にある「人面電柱」には、交通事故で亡くなった女性の怨念が宿っているという。今回は、人面電柱にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
人面電柱とは?

人面電柱とは、大阪府東大阪市荒本一丁目の暗越奈良街道(府道702号線)沿いに立つ一本の電柱のことである。
近鉄けいはんな線・荒本駅から南へ進んだ場所にあり、向かいには自動車販売店「スズキアリーナ東大阪」が位置している。
この電柱は、かつてここで起きた交通事故に由来する“曰くつきの電柱”として知られている。
事故で命を落とした女性の影が電柱に染みついたとされ、いつしか「人面電柱」と呼ばれるようになった。
表面のシミは何度も塗り直されているが、時間が経つと再び浮かび上がるという。
昼間は何の変哲もない通りだが、夜になると周囲は静まり返り、街灯の光に浮かぶ電柱がどこか人の気配を感じさせるという。
人面電柱の心霊現象
人面電柱の心霊現象は、
- 電柱の表面に女性の顔が浮かび上がる
- 雨の日になると、電柱の前に傘も差さず立ち尽くす女性が現れる
- 電柱を塗り直しても、再び顔のようなシミが浮かぶ
- 電柱周辺で交通事故が多発している
である。以下、これらの怪異について記述する。
もっとも知られている現象は、電柱の表面に浮かぶ“女性の顔”である。
長い髪に吊り上がった目、頬は痩せこけ、まるで何かを訴えかけるような形相だとされる。
この顔は日によって表情が変わるとも言われ、晴れの日には薄れ、雨の日にはより濃く浮き上がるという。
また、雨天の日には、傘も差さずに電柱の前に立ち尽くす白い顔の女性が目撃されている。
通り過ぎた車のドライバーがバックミラーを見ると、すでにその姿は消えていたという証言もある。
実際、この場所では過去に車と電柱に挟まれて女性が亡くなったという記録があり、その怨念が電柱に宿ったと噂されている。
塗装による清掃や修繕も何度か行われたが、時間が経つとまた新たな顔が浮かび上がる。
地元の人の中には「ただのシミだ」と言う者も多いが、深夜に訪れた者の中には「肌がざわついた」「何かに見られているようだった」と語る者も少なくない。
霊能者によると、この一帯には霊園を貫通する“霊道”が走っており、その流れがちょうどこの電柱付近を横断しているという。
そのため、この場所では霊的な波動が強く、偶然にも女性の霊が引き寄せられやすい環境にあるとされる。
人面電柱の心霊体験談
実際に現地を訪れた者の話によれば、電柱には確かに人の顔のような模様が見えたという。
ただの接着剤の跡に見えるという意見もあるが、「夜に見ると形が変わっている気がした」「塗り直されたのにまた顔が出てきていた」といった声もある。
また、ある訪問者は次のように語っている。
「深夜に近くを通ったとき、雨の中で電柱の前に立つ女性を見た。通り過ぎて振り返ったが、もう姿はなかった。あれは人ではなかったと思う」
この証言の真偽は不明だが、偶然とは思えぬ一致を見せる複数の目撃談が存在している。
人面電柱の心霊考察
人面電柱の怪異については、心理的錯覚による“シュミラクラ現象”であるという見方もある。
しかし、複数回の塗り直しにもかかわらず再び浮かび上がるシミ、雨の日に現れる白い影、そして付近で頻発する交通事故――。
これらを単なる偶然として片づけるには、あまりに符号が多い。
霊能者の指摘するように、この一帯が霊道の交差点であるならば、亡くなった女性の霊は今もそこに留まり、道を行く者へ何かを訴え続けているのかもしれない。
雨の日、ふと視界の端に女の顔が浮かんだなら、それは電柱の“シミ”ではなく、成仏できぬ霊の叫びである可能性もある。


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