奥多摩湖ロープウェイは、東京都西多摩郡奥多摩町に位置する心霊スポットである。観光と登山客の便宜を図るために設置されたが、短期間で廃止され廃墟と化した。現在、このロープウェイには数々の恐ろしい心霊現象が報告されている。今回は、奥多摩湖ロープウェイのウワサの心霊話を紹介する。

奥多摩湖ロープウェイとは？

小河内観光開発株式会社（おごうちかんこうかいはつ）は、東京都西多摩郡奥多摩町に位置する小河内貯水池（奥多摩湖）を横断する全長622メートルの奥多摩湖ロープウェイ（正式名称：川野ロープウェイ）を運営していた企業である。

ロープウェイの詳細

路線: 奥多摩湖の西部に位置する西東京バス「中奥多摩湖」停留所周辺の川野駅から、対岸の三頭橋東側にある三頭山口駅までを結んでいた。

設立の背景

奥多摩湖上の観光と登山客の利便性を高めるため、昭和35年（1960年）8月12日に索道事業許可を取得し、昭和37年（1962年）1月29日に営業運転を開始した。

高度経済成長期と東京オリンピックに向けた観光ブームにより、当初は関東方面から多くの観光客が訪れた。

営業の終焉

しかし、湖上横断の橋梁が敷設され、自動車やバスで対岸まで簡単にアクセスできるようになると乗客は激減した。

また、平坦で距離が短い（622メートル）ため、風景に変化が乏しく、次第に利用者が減少した。

その結果、昭和41年（1966年）12月1日に「冬季休業」の名目で運行を一時停止し、そのまま再開されることはなかった。

昭和50年（1975年）3月に正式に運行休止申請が出された。

現状

国土交通省監修の『鉄道要覧』には平成18年度（2006年）版まで休止状態ながら掲載されていたが、平成19年度（2007年）版以降は抹消され、東京都内の普通索道路線は消滅した。

令和2年頃（2020年頃）まで施設やゴンドラは運行再開を見据えて放置されていたが、半世紀以上が経過し、施設は荒廃し使用に耐えない状態で事実上放棄されている。

老朽化と安全性の問題

老朽化による鋼索の切断や鉄塔の倒壊などの危険性が指摘されており、地元自治体である奥多摩町と東京都などで撤去について検討が行われた。

しかし、撤去費用などの問題から現在に至るまで具体的な措置は講じられていない。

当時の様子

車内の座席は左右に設置され、ポールも立っていた。ロープウェイの設計と製造は日本ケーブルによるものである。

片道の運賃は当時110円で、これは現在の金額に換算すると約1,200円に相当する。

休止直前の昭和40年（1965年）ごろには、乗車券に¥80の判子が押され、割引されていた。

小河内観光開発株式会社が運営していた奥多摩湖ロープウェイは、観光ブームの中で短期間に多くの観光客を集めたが、交通インフラの発展により利用者が減少し、最終的には運行休止となった。

現在もその施設は放置され、老朽化と安全性の問題が懸念されている。

奥多摩湖ロープウェイ　川野駅 pic.twitter.com/GlT0TwrLVi

— ペリー楓 (@kaede472) December 3, 2023

奥多摩湖ロープウェイの心霊現象

奥多摩湖ロープウェイの心霊現象は、

• ゴンドラ内に半裸の女性の霊が現れる
• 駅内の鏡に女性の霊が映り込む
• 心霊写真や動画が撮れやすく、特に「オーブ」と呼ばれる白い発光体が頻繁に撮影される
• ゴンドラの下に女性の姿が映り込む
• 割れた鏡に白っぽい顔の女性が映り込む
• 奥多摩湖ロープウェイ周辺でバイク事故に遭ったライダーの霊が現れる
• 「首なしライダーの霊」が現れるという都市伝説がある

である。昭和37年（1962年）に営業を開始し、わずか4年後に放置され廃墟と化した奥多摩湖ロープウェイである。

今では心霊スポットとして知られるこの場所で、どのような心霊現象が報告されているのかを紹介する。

ゴンドラ内に現れる半裸の女性の霊

放置され朽ち果てたゴンドラ内に、なぜか半裸の女性の霊が現れるというウワサがある。

この女性は一体何を訴えているのか不明である。

さらに、この女性の霊はゴンドラ内に留まらず、駅内の鏡にも映り込むと云われている。

鏡の中に微笑む女性の霊を見た場合、その後には何か悪いことが起こるとされている。

心霊写真や動画が撮れやすい

奥多摩湖ロープウェイは特に心霊写真が撮れやすい場所として有名である。

特に「オーブ」と呼ばれる白い発光体が頻繁に撮影されている。

中には、上記の半裸の女性が撮影されたこともあるという。

さらに、某有名心霊番組がここを訪れた際には、ゴンドラの下に女性の姿が映り込み、視聴者からの問い合わせが殺到したという。

この場所には強い怨念を持つ女性の霊が存在するようである。

施設内はかなり荒れており、ある部屋には割れた鏡があった。

その不気味な雰囲気の中、再び鏡を見た時、白っぽい顔をした女性がこちらを見て微笑んでいたという証言がある。

驚いて逃げ出したという体験談も存在する。

ここには確かに「何か」がいる。本当に気をつけていただきたい。

周辺でバイク事故に遭ったライダーの霊

奥多摩湖ロープウェイの周辺はバイク事故が多発するエリアであり、事故の犠牲となったライダーの霊が現れると云われている。

さらに、都市伝説として「首なしライダーの霊」が現れるという話もある。

このエリアはドライブやツーリングに最適かもしれないが、安全運転を心がけて訪れるべきである。

奥多摩湖ロープウェイには、数々の恐ろしい心霊現象が報告されている。

これらの現象の真実を確かめるためには、実際に足を運ぶしかないが、その代償は想像以上に大きいかもしれない。

訪れる際は、くれぐれもお気をつけていただきたい。

奥多摩湖ロープウェイの場所・アクセス・地図

奥多摩湖ロープウェイの地図（Googleマップ）