かつて“東洋一の鉱山住宅”と呼ばれた岩手県の松尾鉱山・緑ヶ丘アパート。標高1000mの山中に忽然と佇むこの巨大団地は、閉山と共に無人となり、今では異様な静けさと不気味な雰囲気に包まれている。崩れかけた廊下、残された生活の痕跡、そして数多くの心霊現象──。今回は、松尾鉱山跡に残された廃墟アパート(緑ヶ丘アパート)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
松尾鉱山跡に残された廃墟アパート(緑ヶ丘アパート)とは?
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緑ヶ丘アパートは、岩手県八幡平市にかつて存在した松尾鉱山の鉱山住宅群である。
1951年に建設され、上下水道・水洗トイレ・セントラルヒーティングなど、当時としては最新鋭の設備を備えたコンクリート造の集合住宅であった。
標高1000mの雪深い地に11棟が並び、各棟は「い・ろ・は・に・ほ・へ・と・ち・り・ぬ・る」と命名されていた。
この鉱山町は最盛期に人口1万3千人以上を抱えていたが、1969年の閉山により無人となった。
現在では木造住宅群は撤去されたが、鉄筋コンクリート造のアパート群は風雨に晒されながらも今なお現存している。
その姿はまるで時が止まったかのようで、かつての賑わいとは裏腹に、死と静寂が支配する異様な空間と化している。
松尾鉱山跡に残された廃墟アパート(緑ヶ丘アパート)の心霊現象
松尾鉱山跡に残された廃墟アパート(緑ヶ丘アパート)の心霊現象は、
- 女性の霊が目撃される
- 誰もいないはずの廊下から足音が響く
- 鉄扉を叩くような異常な音が鳴り響く
- 薬品臭が立ち込める大浴場にて体調不良を訴える者が続出
- 白い影がボイラー室や浴場に現れる
- 壁に遺書のような文字が書かれた部屋が存在する
- バスケットゴールで首吊りがあったという噂とその霊の目撃
- 近くの小学校の体育館で将棋倒し事故があり、子供の霊が目撃される
である。以下、これらの怪異について記述する。
かつて家族の笑い声と子供の声で満ちていたこのアパートは、今ではひと気もなく、廊下には風の音とともに「誰かの気配」が忍び寄る。
特に恐ろしいのは、大浴場である。
今も薬品のような異様な臭気が立ち込めており、訪れた者の中には、突如嘔吐感や頭痛を訴える者もいる。
脱衣所には誰もいないはずなのに、衣服入れの扉がゆっくりと開閉する音が響いたという報告もある。
また、ボイラー室では不気味な白い影の目撃が相次いでおり、著名な霊能者は「ここには怒りを抱いた霊が多数留まっており、侵入者を威嚇している」と語っている。
“ろ棟”では落盤事故の犠牲者の霊が目撃され、“い棟”から中央階段を進んだ先にある大浴場では、特に霊的活動が活発であるとされている。
深夜、そこに足を踏み入れた者の多くが「視線を感じた」「誰かが背後に立っていた」と証言している。
松尾鉱山跡に残された廃墟アパート(緑ヶ丘アパート)の心霊体験談
「昨年、日が落ちた頃に訪れた。誰もいないはずなのに、後ろからコツコツと足音がついてきた。」
「夜に仲間数人と探索したが、特に学校の方が異常だった。鉄扉を鈍器で殴るような大音量のラップ音が連続で響いた。あれは人間の出せる音ではなかった。正直、来たことを後悔している。」
松尾鉱山跡に残された廃墟アパート(緑ヶ丘アパート)の心霊考察
緑ヶ丘アパートが心霊スポットと化した理由は、いくつもの不幸な死が重なった場所であるという過去にある。
閉山による突然の生活崩壊、過酷な労働環境、事故や自死、そして“死者を送り出す準備がなされなかった団地”という点も無視できない。
特に共同空間――大浴場、中央階段、ボイラー室といった「人が集まる場」に霊の目撃が集中しているのは、「未だにその空間に人が存在している」という想念の名残ではないだろうか。
一時は「東洋一」とも称されたこの場所が、今や「東北最恐」と呼ばれている事実。
それは単なる噂や誇張ではなく、この地に染み付いた“何か”が、今もなお強い力を持っている証左であると考える。
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