爆発踏切(跡地)のウワサの心霊話

福岡県にかつて存在した「爆発踏切」は、戦後まもなく起きた未曾有の大事故により多くの命が奪われた悲劇の地である。現在は踏切の痕跡すら残されていないが、かつての惨劇とともに、そこには今もなお語り継がれる不可解な心霊現象の報告があるという。今回は、爆発踏切(跡地)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


爆発踏切(跡地)とは?

爆発踏切(跡地)の外観

爆発踏切とは、福岡県田川郡添田町にかつて存在した日田彦山線沿いの踏切である。

正式な名称ではなく、通称「爆発踏切」と呼ばれるようになったのは、終戦直後に近くで発生した「二又トンネル爆発事故」が原因である。

1945年11月12日、旧日本軍が二又トンネル内に保管していた大量の火薬に、進駐していたアメリカ軍が焼却処理を試みた結果、制御不能の大爆発が発生した。

この爆発は山を吹き飛ばし、147名が死亡、149名が負傷、家屋135戸が全壊する未曾有の大惨事となった。

事故の衝撃波は60km先の福岡市内にまで達し、一部住民は「音が大きすぎて聞こえなかった」と語っている。

事件は進駐軍の不手際によるものであったため、報道は地元紙『西日本新聞』のみに限られ、長らくその詳細は伏せられてきた。

この踏切は事故現場からわずか1km南に位置しており、事故の影響を強く受けた場所である。

2017年、九州北部豪雨の影響で日田彦山線は一部が廃線となり、現在ではレールも撤去され、踏切の痕跡は完全に失われている。

だが、土地に染みついた記憶は消えてはおらず、ここでは今も奇怪な現象が報告されている。


爆発踏切(跡地)の心霊現象

爆発踏切(跡地)の心霊現象は、

  • 少女の霊が現れる
  • 夜中に踏切の警報音が鳴る
  • 爆発音のような轟音が聞こえる
  • 白い服の人影が線路跡に立ち尽くしている

である。以下、これらの怪異について記述する。

少女の霊が現れる

もっともよく語られる怪異が、「白いワンピース姿の少女の霊」である。

時間帯は決まって夜中。かつて踏切があった場所に、誰もいないはずの線路跡にうっすらと人影が浮かび上がる。

それは徐々に形を成し、白い服の少女の姿になるという。

近づくとふっと消えてしまうが、視線を感じ続けたという証言もある。

夜中に踏切の警報音が鳴る

現在はレールも遮断機も存在しないが、深夜に限って「カンカンカン…」という警報音が辺りに響くという報告がある。

もちろん、BRT化のための工事車両や機械が誤作動しているわけではない。

あくまで“聞こえる”だけで、音源は存在しない。

爆発音のような轟音が聞こえる

真夜中、山あいに響くような地鳴りと爆音を聞いたという証言も複数ある。

それはまるで戦場のような轟音であり、あたりが静まり返っている分、音の異様さと恐怖が倍増する。

音が止んだ後は一瞬、耳が聞こえなくなるほどの「無音」に包まれるという。

白い服の人影が線路跡に立っている

踏切跡を車で通りかかった者の多くが、後部座席の窓越しに“誰かが見ていた”と語る。

それは線路跡にぽつんと立ち尽くす、白い人影だという。

姿は不明瞭で顔も見えないが、異様な存在感だけは確かに感じられるらしい。


爆発踏切(跡地)の心霊体験談

ある地元の男性は、肝試し半分で友人と深夜に踏切跡へ訪れたという。

レールも何もないはずの道の真ん中で、突如「カンカン…」と踏切の音が鳴り始め、目の前を“見えない何か”が横切った。

驚いてライトを照らすも、そこには誰もおらず、ただ風が不気味に吹き抜けていったという。

帰宅後、同行した友人は高熱を出し、その夜を最後にしばらく口がきけなくなったという。


爆発踏切(跡地)の心霊考察

この場所が心霊スポットとされるのは偶然ではない。147名もの死者を出した歴史的惨事は、単なる事故ではなく、人為的なミスと戦後の混乱の犠牲者が多く含まれている。

補償も十分にされず、報道も制限されたまま、無念の思いが地に染みついた形となった。

また、少女の霊とされる存在は、当時爆発に巻き込まれた地元小学校の児童のひとりであるという説も根強い。

彼女はなぜ今もこの場所に現れるのか。

それは、自らの存在を「忘れないで」と語りかけているのかもしれない。

爆発踏切(跡地)は、今やただの更地と化している。

しかし、過去に刻まれた声なき叫びと、無念を抱えた霊たちは、今もそこに「在る」のかもしれない。


爆発踏切(跡地)の地図





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狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。