彦岳トンネルのウワサの心霊話

大分県佐伯市と津久見市の市境にある「彦岳トンネル」には、工事中から奇妙な現象が続き、今もなお心霊の噂が絶えない。壁に浮かぶ女性や赤ん坊の顔、原因不明の交通事故……今回は、彦岳トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


彦岳トンネルとは?

彦岳トンネルの外観

彦岳トンネルとは、大分県佐伯市弥生町に位置する、県道36号線(主要地方道佐伯津久見線)の一部として建設された全長1,468メートルの道路トンネルである。

幅員は11メートル、開通は1992年、正式竣工は1993年3月であった。

かつては通行困難な山道に阻まれていた津久見市と佐伯市を結ぶこのルートは、このトンネルの開通によって大きく利便性を増すこととなった。

しかしその陰には、地元住民や工事関係者の間で囁かれる、いくつもの“異常”が付きまとっていた。


彦岳トンネルの心霊現象

彦岳トンネルの心霊現象は、

  • トンネル内の壁や天井に女性の顔が浮かび上がる
  • 赤ん坊の霊のような姿が現れる
  • 工事中に何度消しても再び浮かび上がる“顔のシミ”
  • トンネル周辺で交通事故が多発している
  • 心霊スポットとして訪れた者が帰り道で事故に遭う

である。以下、これらの怪異について記述する。

このトンネルで最も有名な心霊現象は、「壁に現れる女性の顔」である。

特に、津久見側の入口からおよそ20メートルほど入った位置に、それは現れる。

コンクリートの天井部分に、はっきりと女性の顔の形をした“シミ”が浮かび上がったのだ。

この現象は開通前の工事中から確認されており、当初はただの汚れかと思われていた。

しかし、清掃や再施工で取り除いても、なぜか同じ位置に同じような顔が再び浮かび上がる。

この異常に、工事関係者たちは不気味さを拭えず、ついには県に要請してお祓いと神棚が設置されることとなった。

お祓いの後も現象は収まらず、今度は女性の隣に赤ん坊のような顔まで浮かび上がるようになった。

まるで何かを訴えるようなその表情は、訪れる者の心に強烈な不安と恐怖を植えつけるという。

また、トンネル周辺では不可解な交通事故が頻発している。

カーブも見通しも問題のない場所で、車が突如スリップしたり、単独事故を起こすケースが多発。

特に肝試し目的でこの場所を訪れた者が、帰り道に事故を起こす例が続出している。

これらの事故には、何かしら霊的な存在が関わっているのではないかと、今も囁かれている。


彦岳トンネルの心霊体験談

ある地元の男性は、深夜に彦岳トンネルを通過中、助手席の窓に誰もいないはずの「女性の顔」が写り込んでいるのを目撃したという。

その顔は濡れたような髪を垂らし、こちらを無表情にじっと見つめていた。

驚いて目を逸らした彼が再び確認したときには、その姿は跡形もなく消えていたとのことである。

別の体験者は、トンネル内に入ると突然カーナビの電源が切れ、同時に車内が異様なほど冷え込んだと証言している。

まるで何かに“触れられた”ような感覚を受けた直後、前方の壁にぼんやりと“人の顔”が浮かび上がったのを目撃。

恐怖で車を急発進させ、そのままトンネルを抜けたという。


彦岳トンネルの心霊考察

なぜ彦岳トンネルでは、これほどまでに不可解な現象が続発するのか。

その理由としてまず挙げられるのが、このトンネルの通る山が「かつて古戦場だった」とされる点である。

合戦のさなか、無念のうちに命を落とした村人や兵士たちの魂が、地中深くに刻まれたまま静かに眠ることもなく、今なお現世に影を落としているのかもしれない。

また、トンネルの開通という「地中の破壊行為」により、そうした霊的な存在が目を覚まし、姿を現した可能性も否定できない。

特に女性と赤ん坊の霊が現れるという点は、過去に村ごと戦禍に巻き込まれた記憶の断片が、今なおこの地に留まり続けていることを暗示しているようにも思える。

お祓いによって一時的に収まったかに見えた心霊現象も、霊たちの「本当の鎮魂」にはならなかったのかもしれない。

今後もこのトンネルを通る者には、十分な注意と敬意が必要とされるだろう。


彦岳トンネルの地図

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