石手川ダムは松山市の水源として重要な役割を担う一方で、自殺者や事件にまつわる数々の怪異が噂される場所である。今回は、石手川ダムにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
石手川ダムとは?

石手川ダム(いしてがわダム)は、愛媛県松山市宿野町に位置する多目的ダムである。
1972年に竣工し、洪水調節や上水道、灌漑用水の供給を目的として建設された。
松山市は慢性的な水不足に悩まされていたが、ダム完成により状況は大きく改善された。
総貯水量は約1,280万㎥で、市内の上水道の半分をまかなう「松山の水瓶」と呼ばれている。
ダム湖は「白鷺湖」と名付けられ、湖畔には複数の公園や展望所が整備され、四季折々の自然を楽しめる観光地でもある。
しかしその美しい景観の裏には、数々の心霊の噂が隠されているのである。
石手川ダムの心霊現象
石手川ダムの心霊現象は、
- 堤体付近で立ち尽くす男性の霊が目撃される
- 渇水時に自殺者の遺体が浮かび上がることがある
- 駐車場の公衆トイレで少女の霊が出る
- 駐車場の自動販売機付近に黒い影が現れる
である。以下、これらの怪異について記述する。
石手川ダムには過去に何人もの自殺者がいるとされ、渇水時には水面から遺体が浮かび上がるという。
堤体近くでは、夜になると橋の上に男性の霊が立ち尽くす姿が報告されており、その眼差しは水面へと向けられているという。
さらに恐ろしいのは、駐車場で囁かれる事件の記憶である。
かつてトイレで少女が暴行を受け、命を奪われたとされ、その無念の思いが霊となり今も現れるというのだ。
訪れた者の中には、トイレの個室からすすり泣きが聞こえたと語る者もいる。
また、自動販売機付近では黒い影が柱の方へスーッと消える怪奇現象が目撃される。
この影を見た者は理由もなく涙が込み上げ、胸を締めつけられる感覚に襲われると伝えられている。
石手川ダムの心霊体験談
口コミの中には、石手川ダムに近づくこと自体に強い恐怖を感じるという声がある。
泳ぎが苦手な者にとって、水の底が見えない湖面は不安をかき立てる存在であり、そこに人の霊が潜んでいると思うと尚更近寄れないという。
また、「ここは本当にやばい場所だが、知名度が低いだけでまだあまり知られていない」と警告する声もある。
過去に遠足で訪れた者が「二度と行きたくない」と感想を残すほどの不気味さを放っているのである。
石手川ダムの心霊考察
石手川ダムにまつわる心霊現象は、単なる噂にとどまらない説得力を持っている。
自殺の多さ、少女が命を奪われたとされる事件、そして黒い影の怪異――いずれも「水辺の霊障」として結びつくものばかりである。
水は古来より霊を呼び寄せる場所とされ、溺死や自殺によって失われた命は、その地に留まりやすいと信じられてきた。
石手川ダムの湖面は深く静かで、死者の声を飲み込んでしまうかのようである。
そのため訪れる者は、水面の美しさに惹かれると同時に、底知れぬ恐怖を感じるのではないだろうか。
石手川ダムは松山の水源として市民の生活を支えているが、その背後には無念の声が渦巻いている。
美しい湖面の下に何が沈んでいるのか、誰も知ることはできない。
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