那珂川市の最北に位置する片縄東交差点。2021年に完成した新しい交差点でありながら、周囲には心霊スポットが点在し、不可解な現象が数多く報告されている。今回は、片縄東交差点にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
片縄東交差点とは?
片縄東交差点は、福岡県那珂川市の最北端に位置し、国道385号線と屋形原須玖線が交わる交通の要所である。
2021年に新設された比較的新しい交差点であり、周囲にはクリニックや住宅地が立ち並び、日中は車の往来が絶えない。
しかし、この交差点の立地には不気味な背景が存在する。
交差点の東側には老松橋、西側には老司大池があり、いずれも地元では心霊スポットとして知られている。
特に西側の道は、長年手付かずであった険しい山を削って開通されたが、この山はただの山ではない。
地形や雰囲気から見ても、大規模な古墳の可能性が指摘されており、土地そのものに強い霊的な力が宿っていると囁かれている。
なお、この道路の工事は、開始から完成までに40年以上もの歳月を要している。
地元作業員の話によれば、工事中に不可解な出来事が多発し、現場を離れる者が後を絶たなかったという。
片縄東交差点の心霊現象
片縄東交差点の心霊現象は、
- 白く透けた女性の霊が東から西へ滑るように横切る
- 少年の霊が突如として姿を現す
- 夜になると、誰もいないはずの場所から足音が響く
- 車のエンジンが急に止まる現象が報告されている
である。以下、これらの怪異について記述する。
この交差点で最も多く語られる霊は、白く薄い女性の姿である。
夜の帳が下りると、東側から西側へと滑るように移動するこの女性は、ふわりと空気の中に溶け込むようにして消える。
目撃者の多くが「人間ではない」と直感的に感じるほど、その存在は異様である。
また、時折、交差点の端にぼんやりと立つ少年の姿が報告されている。
こちらに背を向けて立つ少年は、近づくと忽然と姿を消すため、追いかけてもその先には何もない。
事故に巻き込まれた子供の霊ではないかと推測する声もある。
交差点周辺では、誰もいない場所から足音だけが響くという報告が多数寄せられている。
特に深夜帯になると、その音は鮮明になり、まるで誰かが背後をつけてくるような感覚に陥る。
さらに、一部のドライバーからは、交差点付近で突然車のエンジンが止まり、原因不明の不具合が発生するという証言もある。
専門業者が調べても異常は見つからず、原因不明のまま復旧する例もあるという。
片縄東交差点の心霊体験談
ある男性は、深夜にこの交差点を車で通過中、助手席の窓の外にふと視線を向けた。
そのとき、白い服を着た女性が、無表情のままこちらを見つめながら車と並走していたという。
驚いて急ブレーキを踏むと、女性の姿は忽然と消え、まるで最初からいなかったかのようであった。
また、工事現場で作業していたという元作業員は、「何人もの仲間が、見えない何かに追い詰められ、現場から去っていった」と証言している。
夜間の作業中、背後から肩を叩かれたが、振り返っても誰もいなかったという出来事も語られている。
片縄東交差点の心霊考察
この交差点で目撃される心霊現象には、共通して「西へ向かう霊の動き」が見られる点が興味深い。
これは、西方浄土の概念に基づくものであり、霊たちがあの世へ向かおうとしている可能性を示唆している。
また、工事に40年以上かかったという事実からも、土地に宿る力が人為的な開発を拒んでいたとも考えられる。
とりわけ、山を削って作られた西側の道が古墳であったとすれば、その土地には古くからの供養されない霊が眠っていた可能性が高い。
霊たちは、自らの眠りを妨げられたことに怒りや悲しみを抱き、現世にその存在を訴えかけているのかもしれない。
日常に溶け込む交差点であるがゆえに、その違和感や恐怖はじわじわと心に染み込んでくる。
片縄東交差点は、静かなる異界の入り口とも言える場所なのである。
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