高知市曙町にある国立・高知大学には、古くから“七不思議”と呼ばれる怪異が伝わっている。「さよならの壁」や「塗りつぶされた音楽室の窓」をはじめ、学生たちの間で今も語り継がれる不可解な現象が数多く存在するという。学び舎であるはずのキャンパスに、なぜこれほど多くの怪談が残されているのか――。今回は、高知大学にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
高知大学とは?

高知大学(こうちだいがく、英語: Kochi University)は、高知県高知市曙町二丁目5番1号に本部を置く国立大学である。
1922年(大正11年)に旧制高知高等学校として創立され、1949年(昭和24年)に新制大学として発足した。
現在は6学部・1研究科を有し、地域に密着した教育・研究を行っている。
地域との交流が盛んで、市民も訪れる開かれた大学として知られる一方、学生の間では「七不思議」が今も語り継がれている。
高知大学の心霊現象
高知大学の心霊現象は、
- さよならの壁
- 塗りつぶされた音楽室の窓
- 自殺防止用の鉄格子が外れる1号棟5階の教室
- 開かずの教室(1号棟)
- 3号棟からの飛び降り
- 首吊りの木
- 召霊塔
である。以下、これらの怪異について記述する。
さよならの壁
もっとも有名な話が、この「さよならの壁」である。
かつて高知大学の教育学部3号棟東側の壁に、赤い文字で「さよなら」と書かれていたという。
その文字は、失恋した女子学生が自らの手首を切り、その血で書き残したものといわれている。
事件後、壁は何度もペンキで塗りつぶされたが、不思議なことに時間が経つと再び赤い文字が浮かび上がってくる。
職員が対処に困り、最終的にはその壁全体を覆い隠したという。
現在も、大学の一角にはその壁が残っているといわれ、夜になると薄く赤い文字が浮き出るのを見たという学生もいる。
塗りつぶされた音楽室の窓
教育学部の音楽棟には、ピアノ練習室が並ぶ階がある。そのうちの一室だけ、窓が白く塗りつぶされているという。
この部屋では、練習中にふと窓を見ると、人の顔が映るという苦情が相次いだ。
部屋には誰もいないのに、ガラス越しに覗く女性の顔が見えたという報告もあった。
大学側はついに、その部屋の小窓を完全に塞ぐ決断をした。
今も並ぶ窓の中にひとつだけ、白く塗りつぶされた不気味な一室が残されている。
1号棟5階の教室
この教室には自殺防止用の鉄格子が取り付けられているが、なぜか何度修理しても外れてしまうという。
その階では過去に飛び降りがあったといわれており、夜になると廊下に足音が響くことがある。
誰もいないはずの時間に、金属のきしむような音が聞こえるという学生もいる。
開かずの教室(1号棟)
一部の教室は「開かずの教室」と呼ばれ、使用禁止となっている。
古い扉は常に施錠されており、鍵の管理者も理由を語ろうとしない。
内部では電気が点いたままになっているのを見たという証言もあり、夜間の巡回中に人影を見たという守衛の話もある。
3号棟からの飛び降り
数年おきに発生するといわれる飛び降り。多くは学生によるものとされるが、奇妙なことに目撃証言が一致していないという。
深夜、3号棟の前を通ると、上階の窓に立つ人影を見たという話が絶えない。
明け方、誰もいない校舎から風のような音が響くことがあり、それを「落ちる瞬間の声」だと語る者もいる。
首吊りの木
キャンパスの裏手にある古い木には、かつて首を吊った者がいたとされる。
伐採しようとしても、刃がすぐに欠けるという噂がある。
その木の下では、夜ごとに人のうめき声が聞こえることがあり、学生たちは近づかないようにしている。
召霊塔
「召霊塔」と呼ばれる古い記念塔がある。この塔は戦時中、亡くなった学生兵の霊を慰めるために建てられたという。
しかし、塔の周囲では兵隊の足音を聞いたという報告が多い。
特に深夜のキャンパスで、砂利を踏みしめるような行進の音だけが響くという。
5chの書き込みによれば、講義中に教授が「兵隊の足だけが行進しているのを見た」と語ったこともあるという。
高知大学の心霊体験談
ある学生によると、教育棟の階段で不可解な体験をしたという。
夜遅く、友人たちと帰る途中、一人の女子学生がふいに姿を消した。
慌てて探すと、彼女はふらふらと階段を降りてきた。
何があったのか問うと、彼女は震えながらこう語ったという。
「気づいたら階段の途中に立っていた。前を見たら、血まみれの女の人が降りてきて、“私は死にたくなかった”って言ったの…」
また別の学生は、試験前に教育棟の教室で勉強していて眠ってしまい、明け方に悲鳴で目を覚ましたという。
その夜、同じ棟で実際に飛び降りが起きていた。
彼は第一発見者となり、しばらく大学に通えなくなったという。
高知大学の心霊考察
高知大学に伝わる七不思議は、戦時中の名残や学生たちの悲劇が複雑に絡み合っていると考えられる。
「さよならの壁」は、実際に軍事施設の跡地だった可能性があり、血文字の由来が学生の自殺なのか、兵士の最期の言葉なのかは定かではない。
また、音楽棟や教育棟など、感情が強く残りやすい「学びの場」で怪異が集中している点も興味深い。
これらの現象は、単なる偶然や思い込みと片づけるにはあまりに一致が多い。
今もなお、夜の高知大学のどこかでは、誰かの「さよなら」が消えずに残り続けているのかもしれない。




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