黒鳥山公園は、美しい桜が咲き誇る花見の名所である一方で、戦没者を祀る忠霊塔が建ち、自殺が多発するなど、不気味な噂が絶えない場所である。池に現れる霊の目撃情報、忠霊塔にまつわる怪異、そして園内に漂う異様な気配…。今回は、黒鳥山公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
黒鳥山公園とは?

黒鳥山公園は、ソメイヨシノやシダレザクラ約730本が植えられ、春には花見の名所として賑わう公園である。
しかし、その近隣には墓地が存在し、また、かつて信太山陸軍墓地があった場所であるため、戦没者を祀る忠霊塔が建立されている。
忠霊塔は、太平洋戦争開戦から約5カ月後の1942年4月に完成し、約1560人の骨壺と1400柱以上の位牌が納められている。
これらの歴史的背景から、公園内には古より不吉な噂が絶えず囁かれているのである。
黒鳥山公園の心霊現象
黒鳥山公園の心霊現象は、
- 公園内の池に現れる霊の姿
- 忠霊塔の写真に写るオーブ現象
- 忠霊塔前で花火を打ち上げると内部から扉を叩く音が聞こえる
- 公園内で多発する自殺事件とその残留する怨念
である。以下、これらの怪異について記述する。
公園内の池に現れる霊の姿
駐車場の北東側に位置する池では、夜間に不自然な光や影が水面を漂う現象が確認されている。
これらは、戦没者や自殺者の怨念が具現化したものと考えられ、決して自然現象とは思えない恐ろしい存在である。
忠霊塔の写真に写るオーブ現象
忠霊塔を撮影した際、時折、説明のつかぬオーブが写真に写り込むと報告される。
これらのオーブは、戦火に散った者たちの魂が、未だ彷徨い続ける証拠であるとされ、写真を見る者に不吉な印象を与える。
忠霊塔前で花火を打ち上げると内部から扉を叩く音
忠霊塔の前で花火を行うと、塔内部からまるで誰かが扉を叩くかのような音が響くという噂がある。
この音は、戦没者の悲哀が声となって表れているのではないかと恐れられている。
公園内で多発する自殺事件とその残留する怨念
黒鳥山公園では、自殺事件が頻発しているとの情報があり、その結果として残された遺骨や怨念が公園全体に漂っているとされる。
実際、2014年11月6日には、遊歩道付近で60歳前後と推定される女性の頭蓋骨が発見され、死後5年以上経過していると官報に記されている。
これにより、公園内の空気には不浄な重みが宿っているのである。
黒鳥山公園の心霊体験談
近隣に居住する者の証言によれば、黒鳥山公園を訪れる際、軍服を着た幽霊が現れるとの噂があり、実際に自ら及び母がその姿を目撃したとされる。
幽霊の姿は、無表情で虚ろな眼差しを伴い、かつて戦場で命を落とした者の魂が漂っているかのようであったという。
また、かつて存在した「猫屋敷」の跡地付近では、立ち入り禁止の警告があるにもかかわらず、幼少時にボール遊びの最中に足を踏み入れた際、辺り一帯に漂う異様な空気と不気味な静寂に包まれ、背筋が凍る思いをしたと記される。
これらの体験は、黒鳥山公園に根付く怨念と霊的存在の実在を強く示唆しているのである。
黒鳥山公園の心霊考察
黒鳥山公園に見られる各種心霊現象は、かつての戦争の悲劇や多発する自殺事件の残留する怨念が、今なおこの地に留まっている結果であると考えられる。
忠霊塔は戦没者の魂が永遠に彷徨う場所として、周囲の池や公園全体に不浄なエネルギーを放っているのではないか。
さらに、花火の際に内部から聞こえる扉を叩く音は、何かを訴えかけるかのような悲哀の表れであり、訪れる者に深い恐怖をもたらす。
これらの現象を目の当たりにすると、黒鳥山公園は単なる花見の名所ではなく、戦争の記憶と人々の絶望が交錯する、忌まわしい場所であることを痛感させるのである。
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