串山海水浴場のウワサの心霊話

長崎県・壱岐島にある「串山海水浴場」には、古くから処刑場のウワサや古墳群の存在など、不気味な歴史が語り継がれている。今回は、串山海水浴場にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


串山海水浴場とは?

串山海水浴場の外観

串山海水浴場(くしやまかいすいよくじょう)は、長崎県の壱岐島・勝本港の北海岸に位置する、波風の穏やかな浜辺である。

隣接する「串山キャンプ場」には、トイレや炊飯設備、冷水シャワーなどが整っており、公共施設として通年無料で利用できる。

また、磯あそびができる有料エリア「根島」、イルカとのふれあいが可能な「イルカパーク」、さらに「串山古墳群」や展望台なども周囲に存在しており、観光地としても知られている。

しかしこの場所には、古くから語り継がれる“見てはならぬもの”が存在すると言われている。


串山海水浴場の心霊現象

串山海水浴場の心霊現象は、

  • 包帯を巻いた男性の霊が現れる
  • 昔この地には処刑場があったというウワサ
  • 串山の山中には古墳が七基も眠っている
  • 地元では「主を起こすな」と忠告される風習がある

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、この地に現れるという霊についてである。

目撃情報の多くは、夜間にキャンプを行っていた者からのものである。

ある体験談によれば、深夜、波音に混じって足音が近づいてきたという。

そして振り返ったその先には、全身に包帯を巻いた男性の霊が浜辺を彷徨っていた。

無表情で、まるで何かを探しているかのように──。

なぜそのような霊が出るのか。その背景には、この地にまつわるおぞましい歴史があるとされる。

昔、この海岸周辺は処刑場として使われていたという話が地元の高齢者の間に残っている。

さらに山中には七基もの古墳が存在しており、何らかの因縁が残留している可能性が高い。

また、地元出身の40歳以上の者の中には、幼少期から親に「主を起こすな」と強く言い聞かされて育ったという者もいる。

「主」とは何を指すのかは定かではないが、ただの戒めではなく、“何か”が本当に眠っているという暗黙の了解がそこには存在している。


串山海水浴場の心霊体験談

ある男性の証言によると、兄の友人がこの海水浴場でキャンプをしていた際、未明の時間帯に異様な気配を感じたという。

ふと目を開けると、波打ち際に立つ人影が見えた。

懐中電灯を向けた瞬間、その姿は全身包帯に包まれた異形の霊であった。

数秒間、まるでこちらを見ていたかのように立ち尽くしていたが、次の瞬間には闇に溶けるように姿を消したという。

恐怖で声も出せず、その夜は一睡もできなかったと彼は語っている。


串山海水浴場の心霊考察

串山海水浴場における霊的現象は、単なる偶然の産物ではなく、この地に積み重ねられてきた“死”の記憶に起因していると考えられる。

処刑場としての過去、山中の古墳、そして「主を起こすな」という不気味な言い伝え──これらはすべて、土地に染みついた“何か”の存在を示唆している。

また、包帯を巻いた霊という特徴から察するに、これは単なる地縛霊ではなく、強い怨念をもった存在である可能性が高い。

包帯は負傷や死を象徴し、かつ身元不明のまま埋葬された者の記号ともとれる。

何らかの理不尽な死を遂げ、この地に縛られた魂が、いまもなお彷徨い続けているのかもしれない。

串山海水浴場は、昼間は明るく家族連れで賑わう穏やかな浜辺である。

しかし、陽が落ちたその先には、“決して触れてはならない領域”が広がっているのである。


串山海水浴場の地図

本記事は、「心霊現象の考察」シリーズの思想を踏まえて執筆している。
幽霊の存在を断定するのではなく、人間の認識や記憶、土地や出来事がどのように「心霊」という物語として語られてきたのか、という視点から整理を行っている。

なお、本サイト内には執筆時期の異なる記事が混在しており、すべての記事が同一の考察軸で統一されているわけではない。
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