山愛宕神社は、青山高原の奥深くに隠された神社である。この神社には、霊感の強い者だけが目にするという恐ろしい霊の姿が現れるとの話が絶えないという。今回は、奥山愛宕神社のウワサの心霊話を紹介する。
奥山愛宕神社とは?
奥山愛宕神社は、青山高原の山頂から約1.2km離れた場所にある。
山頂駐車場に車を停め、往復1時間ほどで戻ってくることができる。
しかし、本来の参道は伊賀上津から約8kmの山道で、標高差430mを登らなければならない。
この神社は、青山高原の奥深くに位置する秘境の神社である。
奥山愛宕神社は「奥山権現」とも呼ばれ、病気平癒、戦勝祈願、厄除けの神様として信仰されている。
江戸時代には特に眼病平癒で有名となり、明治時代には戦勝祈願に多くの人々が訪れた(奥山愛宕神社の石碑より)。
境内には、戦地や病気から無事に帰ることを願って、たくさんのカエルの置物が置かれている。
⛩奥山愛宕神社(伊賀市)
— 狭野の人 (@patmjgdw7294385) February 22, 2023
深山幽谷・・・ pic.twitter.com/RcdtKd76lw
車でのアクセス
車で訪れる場合は、青山高原山頂駐車場(山頂小屋やカフェ「ウンディーヒル」)に駐車し、奥山愛宕神社まで歩いて下る。
道はよく整備されているので迷うことはない。
最後に少し細い道を下ると、社殿が見えてくる。
片道約30分程である。
徒歩でのアクセス
近鉄伊賀上津駅からは比々岐神社の前を通り、参道に入る。
この古い道には所々に町石が残っており、奥山川沿いの林道を進む。
道は車がやっと通れる幅だが、車の通行はほとんどなく、安心して歩ける。
ただし、単調な登り道を2時間以上歩かなければならない。
林道を進むと突然鳥居が現れ、ここから神社の領域となる。
ここには駐車場もあるが、ここからは急な石段が続く。
特に社殿直下はほぼ崖のようで、昔は梯子が使われていたという。
社殿の周囲はブナ林で、この地域の南限に近く、この標高にブナ林があるのは珍しい。
麓から登ってくると、奥山愛宕神社が本当に奥深い場所にあることを実感できるだろう。
奥山愛宕神社の心霊現象
奥山愛宕神社の心霊現象は、
- 赤い着物を着た昔の女性の霊が出る
である。奥山愛宕神社は、単なる神社ではない。
鱒池亭と同じく、そこには何か「ヤバい」ものが潜んでいるという。
この神社には、赤い着物を着た昔の女性が出るというウワサが絶えないのである。
彼女の姿を見たという話や、写真に写り込んだという証言が数多くある。
特に霊感の強い人は、彼女の存在を感じることができると云われている。
朝や昼間の神社は、静かで平和な雰囲気に包まれている。
しかし、黄昏時や夜になると、その様子は一変するのである。
特に深夜には、不気味な気配が一層強まり、背筋が凍るような恐怖が広がる。
もしあなたが勇気を出してこの神社を訪れるつもりなら、気を付けるといい。
昼間ならまだしも、黄昏時や夜間に足を踏み入れるのは、命の保証がないのである。
伊賀市にある奥山愛宕神社。
— sillo (@sillo_design) May 3, 2021
なぜこんなところに?という神社。
いくら写真撮ってもオーブみたいなのが映り込む。 pic.twitter.com/U9fw9XL7OA
奥山愛宕神社の恐怖 – 赤い着物の女性
ある日の夜、A、B、Cの三人は、心霊スポットとして知られる奥山愛宕神社を訪れることにした。
Aがその場所についてのウワサを聞きつけ、Bの霊感とCの好奇心を頼りに、夜の神社に挑戦しようと提案したのだ。
「本当にここがウワサの神社か?」Cが懐疑的に言った。
「どうせ何も起こらないだろう。」
「まあ、何か感じたら教えてくれよ」とAがにやけている。
「君の霊感を信じてるからさ。」
三人は車を山頂駐車場に停め、懐中電灯を手に神社へと向かった。
道はよく踏まれており、迷うことなく進むことができた。
やがて、林道に急に現れる鳥居が見えてきた。
「ここからが神社の境内だ」とAが興奮気味に言った。
鳥居をくぐり、急な石段を登り始めると、周囲の雰囲気が変わり始める。
Bはしばらく無言で歩いていたが、突然立ち止まった。
「何かいる…」Bの顔が青ざめていた。
「気をつけて。ここは本当にヤバい。」
AとCはその言葉に一瞬緊張が走ったが、好奇心が勝り、さらに奥へ進むことにした。
やがて、社殿が見えてきた。
「ここがウワサの場所だな」Aが懐中電灯の光を社殿に向けた。
すると、その光の中に赤い着物を着た女性が立っていたのである。
彼女は無表情でこちらを見つめている。
「見えた…あれだ」Bが震える声で言った。
「早くここを離れよう。」
しかし、Aはカメラを取り出し、写真を撮ろうとした。
その瞬間、女性がふっと消え、周囲には不気味な静寂が広がる。
「行こう!」Bが叫ぶ。
「今すぐに!」
三人は急いでその場を離れ、車に戻るまで走り続けた。
帰り道、Aの携帯電話に写っていた写真を確認すると、そこには赤い着物の女性がはっきりと写っていたのだ。
「本当にいたんだな…」Cが呟いた。
その夜、三人はそれぞれ家に帰った。
しかし、Aが家に着くと、電話が鳴る。
電話の向こうからは、B以外の誰かの声が聞こえてきた。
それは、低く、うめくような声だった。
「…そこに誰かいるのか?」
Aは震える手で電話を切り、もう一度写真を見た。
その写真の中の女性は、微笑んでいるようだったのである。
奥山愛宕神社の場所・アクセス・地図
奥山愛宕神社の住所 | 〒518-0203 三重県伊賀市勝地 |
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交通アクセス | 津市から伊初瀬街道/国道165号 経由で52分 |
最寄りのバス停 | 勝地(徒歩2時間程) |
最寄り駅 | 伊賀上津駅(徒歩2時間30分)県道2号 経由 |
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