福岡市南区にある「南市民プール前交差点」には、白い霧に包まれた幽霊や少年の霊、神社へ吸い込まれる霊など、奇妙な現象が次々と目撃されている。昼と夜で空気が一変するその場所で、なぜ心霊現象が起こるのか――。今回は、南市民プール前交差点にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
南市民プール前交差点とは?

南市民プール前交差点は、福岡市南区三宅に位置するT字路の交差点である。
大橋方面と野多目方面を結ぶ県道385号線上にあり、「的場橋」のたもとに位置する。
周辺にはコンビニや理容店、学習塾、ガソリンスタンド、マンション群が立ち並び、昼間は人通りも多く、にぎやかな生活道路となっている。
しかし、この場所には長年、不可解な噂が絶えない。
地元住民の間では「夜になると空気が変わる場所」として知られ、特に21時以降は異様な静寂と寒気が支配するという。
この土地の地形は60年近く変わっておらず、過去に那珂川の氾濫で多数の命が失われた場所でもある。
見た目は日常的であるが、その裏に何かが潜んでいる。
南市民プール前交差点の心霊現象
南市民プール前交差点の心霊現象は、
- 少年の霊が現れる
- 的場橋の方向から白い霧状の幽霊がやって来る
- 小さな神社へ幽霊が吸い込まれていく様子が見える
- 夜になると空気が一変し、恐怖感が増す
- 事故が多発し、何かに引き寄せられるような感覚を覚える
である。以下、これらの怪異について記述する。
この交差点では、時折、少年の霊が現れると語られている。
白いTシャツに短パン姿のその少年は、車道脇に立ち尽くし、誰とも目を合わさず、ただ一点を見つめているという。
だが次の瞬間には、影のようにすっと消えてしまう。
また、的場橋の方向から白いもやのようなものがゆっくりと流れてくることがある。
その白い霧の中心には、薄っすらと人の形をした“何か”が見える。
霧は交差点を横切り、小さな神社の方角へと進んでいく。そしてそのまま、まるで引き寄せられるように神社の中へと吸い込まれて消えるのだ。
奇妙なのは、この現象が一人ではなく、三体同時に現れることもあるという点である。
神社は、交差点のすぐそばの民家に付属している屋敷神でありながら、驚くほど本格的な構えをしている。
神社の中に吸い込まれる幽霊の姿は、頭から吸い込まれることもあり、その光景を見た者は口を揃えて「何かの儀式のようだ」と語る。
この場所には、北側に大きな木が立っており、その木のせいで道路が不自然にカーブしている。
そのカーブが原因で事故が頻発しており、「何かにハンドルを取られた」と語る運転手も少なくない。
昼間は何事もなく通り過ぎるこの道も、夜になると突如として“別の顔”を見せ始める。
南市民プール前交差点の心霊体験談
ある女性は、夜22時ごろにこの交差点を車で通過した際、霧の中から白い影がゆっくりと歩いてくるのを目撃した。
慌ててブレーキを踏んだが、車が止まる前にその白い影はスーッと神社の方向へと吸い込まれていったという。
また、別の男性は、神社の前で足が急に重くなり、まるで見えない何かに足首を掴まれたような感覚に襲われた。
その直後、彼の視界の端に、少年の姿が一瞬だけ映ったという。
振り返ると誰もいなかったが、異様な寒気だけが残ったと証言している。
南市民プール前交差点の心霊考察
南市民プール前交差点にまつわるこれらの心霊現象は、単なる偶然や錯覚とは思えないほど、特定のパターンと場所に集中している。
少年の霊の出現、霧のような幽霊、そして神社へと吸い込まれる姿。
これらはまるで“何かを鎮めようとする存在”がこの場所に宿っているようにも見える。
また、神社の存在が重要な鍵であることは間違いない。
本格的な構造を持つその屋敷神の社は、古くからこの地にあるとされ、土地にまつわる災厄を鎮めてきた可能性がある。
しかし、それでもなお、夜ごとに霊が吸い込まれていく様子は、そこが“終着点”ではなく“通過点”であるかのような印象を与える。
また、交差点付近の事故の多発や、時間帯による空気の変化は、地縛霊的な何かが存在している可能性を示唆する。
特に那珂川の洪水によって命を落とした人々の霊が、未だにこの地に留まり続けているのかもしれない。
人々がこの場所を恐れながらも通らざるを得ない理由は、ただの交通の便ではなく、「ここを通らねばならぬ者」として何かに呼ばれているのかもしれない。
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