福岡県みやま市にある清水山は、美しい自然や歴史ある寺院が並ぶ名所である一方、自殺や霊の目撃談が後を絶たない心霊のウワサが絶えない場所でもある。今回は、清水山にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
清水山とは?

清水山は、福岡県みやま市にある標高330.6mの山である。
九州自動車道「みやま柳川IC」からのアクセスが良く、清水寺や清水寺本坊庭園を経由するハイキングルートとしても知られている。
中腹には公園や寺があり、さらに反対側には神籠石が残るなど、歴史的・文化的な趣を備えた山である。
春の桜、秋の紅葉の名所としても名高く、四季折々の自然美を求めて多くの登山客が訪れる。
しかし、この山には人々が決して口に出したがらない、闇深い“裏の顔”が存在している。
清水山の心霊現象
清水山の心霊現象は、
- 白いワンピースを着た女の霊が山道に現れる
- 首吊りやその他の自殺が多発している
- 五百羅漢や第一展望台付近での霊的目撃情報
- 夜の山中で複数の気配を感じる
- 地蔵を冒涜した者に降りかかる異変
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、もっとも有名なのが「白いワンピースを着た女の霊」である。
清水寺へと続く山道を車で走行中、夜中になると白い服をまとった女性の姿が突然現れ、車の前に立ちふさがるとされている。
その表情は確認できないが、長い髪を垂らし、動かずにただそこに立ち尽くしているという。
また、山中では過去に複数の自殺があったと噂されており、特に首吊りの現場が多かったという証言もある。
こうした経緯から、地元住民の間では「決して夜に近づいてはならない場所」として語られている。
五百羅漢像の周辺や、第一展望台も特に危険とされているポイントである。
何もいないはずの場所から足音が聞こえたり、風もないのに何かがすぐ近くを通り抜けたような気配を感じるなど、不可解な現象が相次いでいる。
さらに恐ろしいのが、山道の脇に並ぶ数多の地蔵像である。
その中には首のないものもあり、異様な雰囲気を醸し出している。
ある者は、赤い前掛けをした地蔵の前で、白い服の女を目撃したという。
清水山の心霊体験談
実際に清水山を深夜に訪れた者の証言によると、とある場所で車の明かりを消した瞬間、周囲は異常なまでに静まり返り、真の闇に包まれたという。
同行者は「ヤベェ、戻ろう…」と呟き、その場を立ち去った。
後日、昼間に訪れてみると、そこには首のない地蔵が点在していた。
また、別の者は、地蔵像が並ぶ場所にてガスガンで像を撃ったというが、その後、意味もなく体調を崩し、原因不明の悪夢に悩まされ続けたと語る。
山中では、巨大なヒキガエルが多数姿を現す場所もあるという。
動物の異常発生もまた、心霊現象の兆候と考える者もいる。
清水山の心霊考察
清水山における心霊現象は、その地に残る霊的な“痕跡”が深く関係していると推察される。
数多の地蔵、首なし像、赤い前掛け、そして白い服の女——それらは、怨念や未浄化の霊の存在を象徴するものである。
特に自殺が多発しているという背景は、土地そのものに何かしらの“引力”が働いている可能性を示唆している。
自殺者の霊が現世に留まり、訪れる者に影響を及ぼしていると考えれば、数々の不可解な出来事にも説明がつく。
また、信仰の対象である地蔵を冒涜する行為は、その地の“守り”を破ることになり、霊的報復を招くとも言われている。
地蔵の首がないという異常もまた、長年積み重なった怨念の象徴なのかもしれない。
清水山は、ただのハイキングコースではない。
そこには、無念を抱えた霊たちが静かに佇み、訪れる者の足音を、じっと待っているのである。
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