新犬鳴トンネルのウワサの心霊話

福岡県に存在する「新犬鳴トンネル」は、交通の要所であると同時に、全国的にも知られる心霊スポットのひとつである。今回は、新犬鳴トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


新犬鳴トンネルとは?

新犬鳴トンネルの外観

新犬鳴トンネルは、1975年に開通した全長1,385メートルのトンネルであり、福岡県宮若市と久山町を結ぶ重要な幹線道路の一部である。

このトンネルは、旧犬鳴トンネルのバイパスとして整備されたが、旧道が極めて強い心霊スポットとして知られる中で、新たに開通したこのトンネルでも次第に奇怪な噂が囁かれるようになった。

周囲は「犬鳴峠」と呼ばれる地域であり、閉鎖された旧犬鳴トンネル、犬鳴ダム、旧集落跡など、いくつもの心霊スポットが点在している。

中でも、新犬鳴トンネルの歩道脇にある「謎の横穴」は、異様な空気を放っており、心霊現象の中心地として恐れられている。


新犬鳴トンネルの心霊現象

新犬鳴トンネルの心霊現象は、

  • 白いワンピースの女性の霊が公衆電話付近に現れる
  • 撤去された後も、同じ場所で霊が目撃される
  • トンネル脇の横穴から黒い手が伸びてくる
  • 犬鳴第三トンネル(排水路)に霊が出る
  • 若宮市側の橋付近に霊が出現する

である。以下、これらの怪異について記述する。

福岡市側の出入り口付近にはかつて公衆電話が設置されており、その場所で白いワンピースを着た女の霊が幾度となく目撃されていた。

この公衆電話はすでに撤去されたが、不思議なことにその後も同じ地点で霊の出現が報告されている。

まるで、そこに彼女が留まり続けているかのようである。

また、トンネル内部には狭い歩道があり、その途中にぽっかりと口を開ける「謎の横穴」が存在している。

この横穴は約10メートル奥まで続いているが、内部には異臭が漂い、放置されたゴミが無造作に散乱している。

その雰囲気は現実とは思えぬほど異様であり、ある者はこの中にカメラを向けた際、黒く不気味な手がレンズに向かって伸びてきたと証言している。

さらに、福岡市側の入り口には「犬鳴第三トンネル」と呼ばれる排水路が存在し、そこでも霊の目撃情報が相次いでいる。

もう一方、若宮市側の出入り口の橋付近でも、不自然な影が目撃されたり、謎の人影が橋の上に立っていたという報告がある。


新犬鳴トンネルの心霊体験談

ある夜、深夜2時過ぎに新犬鳴トンネルを徒歩で通過しようとした若者たちがいた。

彼らは興味本位で横穴の写真を撮影しようとしたが、ファインダーの中に「誰もいないはずの女の顔」が浮かんでいたという。

しかもその顔は、見るたびに近づいてくるように感じられたという。

彼らはパニック状態で逃げ出したが、その後もしばらくの間、耳元で「帰れないよ…」という囁き声が聞こえていたと証言している。


新犬鳴トンネルの心霊考察

新犬鳴トンネルの恐怖は、単なる噂話にとどまらない。

白いワンピースの女性の霊が今なお姿を見せるのは、旧犬鳴トンネルにまつわる過去の惨劇と無関係ではないだろう。

無念のうちに命を落とした者の魂が、場所を選ばず現れるようになったとすれば、たとえ新しく作られた構造物であろうと、その「霊域」から逃れることはできないのかもしれない。

特に横穴に関しては、その存在理由すら明かされておらず、暗闇の中に何が潜んでいるのか知る者はいない。

そこにカメラを向けただけで異形の存在が応えるという事実は、物理法則では説明できない領域に踏み込んでいる証左である。

新旧が交錯する犬鳴の地において、「霊は場所に宿る」とする考えは、もはや単なる迷信とは言い切れないだろう。

現実と異界が混ざり合うこの空間は、訪れる者にその存在を知らしめるように、静かに、しかし確実に霊の気配を放ち続けている。


新犬鳴トンネルの地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。