栃木県塩谷町に位置する西荒川ダム(通称:東古屋ダム)は、美しい景観と豊かな自然に囲まれた釣りスポットとして人気を博している。一方で、ここには恐ろしい心霊現象のウワサが絶えない。今回は、西荒川ダム(東古屋ダム)のウワサの心霊話を紹介する。
西荒川ダム(東古屋ダム)とは?
西荒川ダムは、1968年(昭和43年)に完成した重力式コンクリートダムである。
高さ43.5メートル、堤頂長116メートルの堅固な構造を誇り、洪水調節や流水機能の維持を目的として建設された。
その湖、東古屋湖はキャンプや釣りの名所としても知られ、多くの観光客が訪れる。
しかし、この穏やかな景観の裏には、死を選んだ人々の無念と苦しみが刻まれている。
湖底に静かに沈む暗い記憶が、この地を隠れた心霊スポットとして語り継がれる所以である。
西荒川ダム(東古屋ダム)の心霊現象
西荒川ダムでは、以下の心霊現象が報告されている。
- 湖畔に現れる母子の幽霊
- 湖面を漂う女性の霊
- 夜間に響く子供の泣き声
- 釣り人を見つめる目撃者不明の視線
湖畔に現れる母子の幽霊
このダムで最も知られている心霊現象は、湖畔やその周辺に現れる母子の幽霊である。
伝えられる話によると、ある母親が経済的困難や家庭問題に追い詰められ、自らの命と共に幼い子供の命を絶ったという。
目撃者は、女性が子供の手を握りながら湖畔をさまよう姿を見たと証言している。
湖面を漂う女性の霊
日没後、湖面に浮かび上がる白い影。それはかつて自ら命を絶った女性の霊だとされている。
釣りを楽しむ人々の前に突然現れるその姿は、何かを訴えるように見つめているが、その理由は誰にもわからない。
夜間に響く子供の泣き声
深夜、湖周辺を訪れると、子供の泣き声が聞こえるという。
泣き声の発生源を探し歩いても誰もいない。
この現象は多くの訪問者が体験しており、母親と共に命を落とした子供の霊が未練を残しているのではないかと考えられている。
釣り人を見つめる目撃者不明の視線
湖畔で釣りをしていると、背後からじっと見つめられているような気配を感じる人が多いという。
振り返っても誰もいないが、その重苦しい視線は消えることなく背筋を凍らせる。
西荒川ダム(東古屋ダム)の心霊体験談
実際にこの地を訪れた釣り人から、次のような体験談が寄せられている。
「湖面に白い影が浮かび上がり、こちらをじっと見ていた。あまりの恐怖に釣りどころではなくなり、その場を離れた。」
「深夜に友人と湖畔を歩いていたら、子供の笑い声が聞こえた。懐中電灯で辺りを照らしても誰もいない。あの声は一体…。」
西荒川ダム(東古屋ダム)の心霊考察
西荒川ダムは、自然豊かな釣りスポットである一方で、自殺や事故が頻発した歴史を持つ。
そのため、成仏できずこの地に留まる霊が現れているのではないかと考えられる。
母子の霊が目撃される背景には、親子の絆が断たれた無念さや、母親が抱えた深い悲しみが影響しているのかもしれない。
子供の泣き声や女性の霊の目撃談は、命を絶つ直前の苦悩が霊として残っていることを示唆している。
また、釣り人を見つめる霊の視線には、生者への嫉妬や後悔が込められている可能性がある。
これらの霊たちが訪問者に何を訴えかけようとしているのかは不明だが、心のどこかで助けを求めているのかもしれない。
西荒川ダムを訪れる際は、心霊現象のウワサを念頭に置きつつも、亡くなった人々への敬意を払い、静かな心でその場を楽しむべきである。
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