囚人墓のウワサの心霊話

香川県高松市木太町にある「囚人墓」は、かつて処刑場へ向かう途中で逃亡を試みた囚人がその場で斬り捨てられた地に建てられた地蔵尊である。今回は、囚人墓にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


囚人墓とは?

囚人墓の外観

囚人墓は香川県高松市木太町に存在する地蔵尊である。

宝暦年間、役人が囚人を高松藩の処刑場へ連行する途中、詰田川に架かる宝蔵院渡しを渡った直後に囚人が逃亡した。

追いかけた役人はその場で囚人を斬り捨てたと伝えられている。

その最期を哀れんだ村人が地蔵尊を建立し、供養を行ったことが始まりである。

昭和五十年頃、土手の拡幅工事によって現在の場所へと移された。

以来、毎年八月二十三日には地域の人々によって盆供養が続けられている。

一見すればただの古い地蔵であるが、その背後には無念のまま命を絶たれた囚人の怨念が眠っていると語り継がれているのである。


囚人墓の心霊現象

囚人墓の心霊現象は、

  • 男性の霊が現れる
  • 右側の地蔵の片目が潰れているように見える
  • 現地では異様な気配を感じる者がいる
  • 夜に訪れると悪寒に襲われる

である。以下、これらの怪異について記述する。

囚人墓では、訪れた者が地蔵を見上げたときに、右側の地蔵尊の片目が潰れているように見えることがある。

見る角度によってははっきりと目が失われているかのように感じられ、その姿に「囚人の無念が刻まれているのではないか」と囁かれている。

また、深夜に訪れると背後から冷気が忍び寄り、鳥肌が止まらなくなるという証言がある。

特に詰田川の川辺に立ったとき、誰もいないにもかかわらず気配を強く感じるという者が少なくない。

はっきりとした霊の目撃談は多くはないが、一部では男性の影のような姿を見た、耳元で低いうめき声を聞いたという証言が残されている。


囚人墓の心霊体験談

ある地元の若者が夜に訪れた際、友人と二人で冗談交じりに手を合わせていたという。

そのとき、背後で砂利を踏むような音がし、振り返ったが誰もいなかった。

次の瞬間、身体が急に重くなり、全身を冷気が覆った。

慌ててその場を立ち去ったが、帰宅後もその悪寒はしばらく消えなかったと語っている。

別の人は、昼間でさえも地蔵の前に立つと強い視線を感じると証言している。

「誰かに見られている」感覚が消えず、居心地の悪さに耐えられず早々に立ち去ったという。


囚人墓の心霊考察

囚人墓にまつわる心霊現象は、処刑場へ送られる途中で命を絶たれた囚人の怨念が根付いているためと考えられる。

刑場にさえ辿り着けず、川辺で斬られた囚人は、最期の苦しみと無念を抱いたまま成仏できずにいるのではないだろうか。

また、片目が潰れたように見える地蔵の姿は、処刑時の凄惨さを象徴しているかのようである。

地元の人々が今も供養を続けているのは、その怨念を鎮めるためであるといえよう。

霊の目撃は少ないながらも、現地で感じる「異様な雰囲気」は確かに存在する。

囚人墓は、表向きは静かな地蔵尊でありながら、その背後に処刑と怨念の影を潜ませる場所なのである。


囚人墓の地図

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