山口県の国道2号線、防府市から山口市にかけての一部区間は、異様なまでに交通事故が多発しており、「霊街道2号線」と呼ばれている。今回は、霊街道2号線にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
霊街道2号線とは?

霊街道2号線とは、山口県の防府市台道から山口市鋳銭司へと続く国道2号線の約2.8km区間を指す通称である。
もともと物流の要所として整備されたこの道は、4車線から急激に2車線へと絞り込まれる構造や急カーブ、歩道未整備区間が多く存在し、昼夜を問わず交通事故が多発している。
こうした危険性を背景に、地元ではこの区間を「霊街道2号線」と呼び、ただの事故多発地帯ではない、何か異様なものが取り憑いているのではないかと噂されてきた。
特に防府第三トンネル周辺から椿峠にかけては、霊的な現象が相次ぎ、恐怖の対象となっている。
霊街道2号線の心霊現象
霊街道2号線の心霊現象は、
- 白い影が道路を横切る
- 女性の霊が出現する
- トンネル内で人影が現れる
- 地縛霊が事故を引き起こしているという噂
- 特定の場所で急に車のハンドルが効かなくなる
である。以下、これらの怪異について記述する。
「白い影が通り抜けていった」という証言は、トラック運転手の間で後を絶たない。特に防府第三トンネルを抜けた後の下り坂、さらに椿峠へと至る区間では、夜間にふいに白い人影がフロントガラスの向こうを横切るという。避けようとしてハンドルを切ると、そこには何もいない。だが、すでに制御を失った車は、カーブの外側へと吸い込まれるように滑り落ちる。
防府市と山口市が合同で交通安全地蔵を設置するに至ったのも、この異常な事故頻度が原因である。
地蔵が置かれた直後にも事故は止まず、「地蔵さえも抑えられぬ霊がいるのでは」と囁かれるようになった。
さらに、防府第一・第二・第三の各トンネルでは、走行中に助手席に誰かが座っているような違和感を感じたという体験談もある。
後部座席のミラー越しに、髪の長い女が睨んでいたという証言もあるが、確認すると誰もいなかったという。
霊街道2号線の心霊体験談
「私はこの道で2度、同じような場所で事故を起こしたことがある。どちらも晴れた昼間だった。見通しもよく、速度も出していなかった。だが、白い何かが横切った気がして思わずブレーキを踏んだ瞬間、後続車に追突された」
「夜、椿峠の手前で助手席に人の気配を感じて振り向くと、顔が青白い女が座っていた。驚いて正面に目を戻した時には、車が中央線を越えそうになっていた。あれは見間違いではない。確かに誰かが、いた」
霊街道2号線の心霊考察
国道2号線のこの区間が「霊街道」と化したのは、偶然の積み重ねではないと考えられる。
確かに構造上の問題(急カーブ・車線減少・歩道の欠如)はある。
しかし、それだけでは説明がつかない事例が多すぎる。
繰り返される事故、事故後に目撃される白い影、トンネル内での不可解な人影……これらは、かつてこの土地で命を落とした者たちの未練が形を成しているとしか思えない。
特に、防府第三トンネル付近から椿峠にかけての「霊の通り道」は、霊感の強い者にとっては非常に危険な場所であるとされる。
地元の交通安全対策が進められているにもかかわらず、心霊現象に関する噂はむしろ増加傾向にある。
地縛霊、怨霊、あるいはこの土地そのものに染みついた呪い——霊街道2号線を通る者は、目に見えぬ“何か”の存在を覚悟しなければならない。
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