高松市常磐町の商店街「トキワ街」に存在した高松いろは市場跡は、ガス爆発や火災騒動といった惨事の記憶を背負い、開業してもすぐに閉鎖されるという負の歴史を繰り返してきた曰く付きの場所であるという。今回は、高松いろは市場跡にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
高松いろは市場跡とは?

高松市常磐町の中心部「トキワ街」は、かつて香川県でも有数の繁華街であった。
その地には1966年12月にダイエー高松店が開店し、地下には「味の街」と呼ばれる飲食街が広がっていた。
しかしこの場所は不幸な歴史を背負っている。
ダイエー時代には地下でガス爆発が発生し、死傷者が出たと記録されている。
そのわずか一週間後、店舗のたこ焼き屋にガソリンのような液体をかける人物が現れ、突如炎があがり商店街が大混乱に陥ったのである。
人々が燃え上がる光景を目にした者は、恐怖で我を忘れ逃げ惑ったと伝えられている。
その後もこの地では商業施設が続けて失敗した。1997年にダイエーが閉店し、跡地には高松OPAが開業したが2004年に閉店。
さらに2012年には大型屋台村「高松いろは市場」が誕生したが、わずか1年余りで閉鎖されてしまった。
何をやっても定着せず、完全に「曰く付きの土地」として認知されてしまったのである。
高松いろは市場跡の心霊現象
高松いろは市場跡の心霊現象は、
- 周辺に立つと強い「嫌な空気感」を覚える
- 説明のつかない圧迫感に襲われる
- 商売や事業がことごとく失敗する「負の連鎖」
である。以下、これらの怪異について記述する。
この土地に足を踏み入れると、まず異様な重苦しさを感じる者がいるという。
霊の姿を直接見たという証言は少ないが、「空気が異常に冷たい」「背後に人影を感じる」といった報告は複数あるようだ。
また、この場所に開業した店舗や施設はことごとく短命に終わり、まるで何かに阻まれているかのようである。
商売の失敗を単なる偶然と片づけるには不自然すぎる点が多く、「土地自体が人を拒んでいる」とさえ言われている。
特に敏感な者は「何かに見下ろされている感覚」に襲われ、長時間その場にいることが耐えられなくなると語っている。
これは心霊現象なのか、それとも過去に流れた血と混乱の記憶が人々に心理的圧力を与えているのか、判別は難しい。
高松いろは市場跡の心霊体験談
ある訪問者は、閉鎖後のいろは市場跡を通りがかった際、理由もなく吐き気に襲われたという。
その場を離れると症状はすぐに収まったが、現場に立っていた短い時間の中で「目に見えない何かに締めつけられていた」と証言している。
また別の者は、街を歩いているとき、旧市場跡の方角から「焦げ臭い匂い」が漂ってきたと話している。
近くに火気はなかったが、過去の炎上事件を思い起こさせるような異様な体験であったという。
高松いろは市場跡の心霊考察
高松いろは市場跡に漂う負の気配は、単なる偶然の積み重ねでは説明できないものである。
ガス爆発や放火未遂といった惨劇の記憶は、土地そのものに深く刻み込まれている可能性がある。
商売の失敗が続くのも「人を遠ざけようとする土地の意思」であるかのように感じられる。
霊の姿がはっきりと目撃されないにもかかわらず、多くの人が「嫌な気配」を共有することは注目に値する。
これは目に見えぬ怨念が空気のように漂っており、それを敏感な人間が感知しているのかもしれない。
高松いろは市場跡は、表面的にはただの廃れた商業施設跡である。
しかし、その背後には、血と炎と恐怖にまみれた歴史が眠っていることを忘れてはならない。
人々が避けるのは、決して迷信だけの話ではないのである。
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